いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

2016-01-01から1年間の記事一覧

瞬間をぶちまけて輝くこと。

バンガロールからバンコクを経由してチェンマイにはいり、ミニバンに揺られること3時間強(値段は150バーツと非常に安価)、タイの北西部にあるパーイという小さな町に来た。山道を抜けるために爆裂に揺れるとは聞いていたが、見事に過酷で、乗客の過半数近…

観光とは「光を観る」こと。

カンボジアのシェムリアップからバンコク経由で南インドのチェンナイにはいり、チェンナイからシャタブディ鉄道に乗って5時間弱、バンガロールに到着をした。今回、インドに足を運ぶきっかけになったのは、日本在住の女性から「インドに行きたいのですが、…

ストックはないけれど、フローはある。

前回のブログ記事で「所持金の都合でアンコールワットの入場料が払えない」という内容の投稿をしたら、投稿を見てくれたカンボジア在住の女性Nさんから「シェムリアップまで来て、アンコールワットが見られないのはあんまりです!料金などはご負担いたしま…

ひととひととはわかりあえない。そのことだけは、わかりあえる。

ラオスのルアンパパーンを経由して、カンボジアのシェムリアップに到着した。たまたま予約をしたホテルが日本人宿で、日も暮れた頃、大勢の日本人たちとホテルのラウンジで「みんなで一緒に飲みましょうよ」的なノリが発生した。隣に座った男性が「お兄さん…

歩き出す前が、一番疲れている。

チェンマイを経由して、ラオスのルアンパパーンに来た。金欠を理由に、チェンマイ旧市街からチェンマイ空港まで徒歩一時間程度を歩き、約一時間のフライトを経て、ルアンパパーン空港から市街地まで徒歩一時間程度を歩いた。飛行機には飛行機の、車には車の…

人生とは、ボーナスタイムである。

バンコクを経由してチェンマイにはいり、旧市街界隈を散策した。今日は、チェンマイで開催されるトークイベントに登壇する。私が怠惰な人間だからなのだろうか、海外に足を運んでも「せっかく来たのだから、ここでしか見れないものを見たい!」という気持ち…

どのような1日でもいいから、どのような日々を過ごしたとしてもいいから、心に深く残る瞬間のど真ん中を。

関西空港を経由してタイのドンムアン空港に着き、5日、バンコクで開催されたわたりカフェ&トークイベントに登壇(?)した。大勢の人々がはるばる遊びに来てくれて、また、参加者のひとりひとりの雰囲気がとても柔和で素晴らしいもので、心に深く残る1日…

海や空を愛するように、動物や植物を愛するように、自分の中にある自然を愛していきたい。

片道1700円の高速バスで横浜から京都に向かい、滋賀県の近江八幡を経由して、いま、京田辺駅近くのカフェにいる。これから神戸のハーバーランドに向かい、明日の夜には関西空港からバンコクに向けて出発をする。お金がないために、多分、その日はドンム…

死なないために、生きている訳じゃない。

湘南江ノ島で開催された「わたり喫茶」があまりにも素晴らしく、ハートに風がびゅんびゅびゅびゅびゅぅんと吹き抜けた。ああ、この瞬間は最高だなと思える瞬間の中には「風が吹いた」よろこびがある。長い間、換気をすることのなかった部屋の窓を開けた時の…

流動的な存在であるために。

東京都国立市で開催されたイベントに登壇(?)した後に、熱海に戻った。職場でも、子育てでも、自分が解決できていないことを他人に教えることはできない。こどもの教育に悩むお母様とお話をする機会があったけれど、(こどもは勝手に学んでいるものだから…

天才とは、システムのエラーである。

台湾を経由して、いま、三軒茶屋のデニーズからこの記事を更新している。帰りの飛行機の中で読んだレイ・カーツワイル『シンギュラリティは近い』という本が面白く、その後、東京で合流した友達とSF的な未来の話をした。私は古典に触れるのが好きで、時代…

もっと遊べ。もっと狂え。

ヨガマットで眠ると身体が如実に快活になると言い張る女性と出会い、男女三人で熱海の自宅でヨガマットを敷いて眠りに落ちた所、意外と寝れた。という訳で、何があってもいいように携帯用のヨガマットを携えつつ、いま、台湾にいる。今回の遠征に同行してい…

自然のままの姿が、多分、一番美しい。

手書きの手紙を受け取ると、うれしくなる。人柄に宿る体温が、文字を通じて伝わってくるからなのだろうか。届いた手紙のすべてに返信をすることはできないけれど、出来る限り、自分も手書きで返事を書くようにしている。手紙を書くことはあまり得意ではない…

ひとりで生きる強さの裏側には、誰かといられない弱さがある。

久しぶりに熱海の家に戻ったら、玄関先にあるジャスミンの花が満開になっていた。あまりにも綺麗に咲き誇っていたために、見た瞬間、思わず「うわあ」と声が出た。自分のこころの中にある、柔らかい何かが膨れ上がるような感覚を覚えて、ああ、これは夕日を…

お願いだから、負けないでくれ。

愛媛県松山市からしまなみ海道を経由して広島に向かい、尾道迎賓館で開催されたイベントに登壇した後に、いま、兵庫県の三ノ宮にいる。最近、小学校の先生を辞めた(辞めたいと思っている)ひとと、頻繁に出会う。誰が悪いとか、何が悪いとか、そういうこと…

さみしいなあ、さみしいなあとぼやきながら、また、ひとりになるんだろう。

東京都美術館で開催中の若冲展に足を運んだものの、あまりの人混みに「これは無理だ」と思い、100分待ちの大行列を横目に眺めて退散をした。300年前に生まれた人間が、現代を生きる人間たちの大行列を織り成しているという事実を前に、強い感動を覚えた。5…

死にたいのではなく『温もりに触れたい』のだ。

晴れた日に玄関先の椅子に腰をかけて、海や空を眺めながら漂ってくる花の香りを嗅いでいるだけで多幸感に包まれる。何かをしなければならない、生産的な何か、意義のある何か、価値のある何か、そして自分も何者かにならなければいけないという思いに囚われ…

大切なのは、出発することだ。

家や風呂やお布団のありがたみを思い出すために、GWはキャンプ道具一式をバイクに積んで『家に帰らない生活』を送っている。固い地面に眠り続けた日々のあとに、柔らかい布団で横になれた時の幸福は大きい。多分、幸福と不幸はワンセットだ。寝袋で眠るこ…

この一瞬のために生きていた。

高円寺の小杉湯を経由して、国立市で開催されたイベントを終えた後、山梨県の都留市在住の女性から「国立まで車で迎えに行くので、都留市に遊びに来てください」と連絡をいただき、都留市を経由した後に熱海まで車で送っていただいた。この連休は何も予定が…

奈々子に。

熱海に戻り、いま、眠る前に読んでいた吉野弘の詩『奈々子に』が心に響いた。素晴らしい作品に触れると、ひとりでも多くのひとに伝えたい気持ちになる。久しぶりの再開になる「わたり文庫無料郵送の一冊」は、こちらの詩集(ハルキ文庫)になります。言葉は…

真善美の光を追い求めること。

大分県でピックアップした車をかっ飛ばして、いま、兵庫県の神戸界隈にいる。福岡空港から大分市内までの道のりは、福岡在住の女性二人組が(レンタカーを借りてまで!高速料金を負担してまで!)送り届けてくれた。初日の夜は2000円で購買したキャンプ…

ロックンロールが大好きです。

新潟県から福島&栃木&東京を経由して初島に向かい、いま、成田空港の第2ターミナルで軽くボロボロになっている。福島県南会津の山奥でバイクのタイヤがパンクをして、JAFのレッカー車で60キロの道程を運ばれた後に高額な料金の請求が届いて死んだ。今…

満足した豚に、狼の孤独は歌えない。

愛媛県を経由して成田空港に飛び、東京駅から上越新幹線に乗って故郷の新潟駅に到着した。恐竜の日でもお馴染みの4月17日(日)は、非常にエポックメイキングな一日となったために正座でツイキャス配信をした。昔、笑う犬の生活というお笑い番組の中で「…

生き方に答えはないのだから、多分、生き方に間違いもないのだ。

【家を拾うまで帰れま10】も7日目にはいった。現在は、愛媛県宇和島市の九島という島で民宿&カフェ『Mawaru』を営むご夫婦から声をかけていただき、九島にいる。実は、3日目の段階で愛媛県今治市在住の女性から「来月から無人になる家があるので、もし…

殺してあげることが、優しさ。

【家を拾うまで帰れま10】も5日目にはいった。四国カルスト天狗高原から水質日本一の清流仁淀川を経由して高知市内にはいり、昨日は大阪在住の女性Yさんから「山の奥にある古民家で談話会をやる予定なので、もしよかったらさかつめさんも来てください」…

君の求める光は、君自身の内にあるのだ。

【家を拾うまで帰れま10@四国編】も3日目にはいった。1日目は、今治市在住の女性が松山空港まで迎えに来てくださり、大三島にある大山祇神社のクスノキ群を経由して、しまなみ海道の来島海峡急流観潮船から渦潮を見た。夜は松山に戻り、会って話したい…

生きていることを実感したければ、死ね。

成田空港第二ターミナルの無料Wi-Fiを拾いながら、この記事を更新している。翌日早朝発の便で松山に向かい、四国を舞台に「家を拾うまで帰れま10」を自主的に敢行する。家を拾えるあては何もないのだけれど、最大の目的は家を見つけることよりも古い自分を…

音楽の中には世界があって、そこには自分の居場所もありました。

三人兄弟の末っ子として生まれた私には、5歳年上の姉と、4歳年上の兄がいる。実兄の坂爪真吾は東京大学在籍中から自身で事業を興し、その傍らで「はじめての不倫学」や「性風俗のいびつな現場」などの書籍を発表している。私は、兄の背中を見て育った。兄…

恐れることを恐れるな。

4月9日(土)から四国で「家を拾うまで帰れま10」をやるために、しばらくの間、熱海の家が無人になる。これは非常にもったいないので、実験的に4月7日(木)から17日(日)までの約10日間「第4回!わたり食堂」の会場として、自宅を完全に開放し…

「やりたい」が「やらなきゃ」になったらゲームオーバー !

若き日の黒柳徹子さんが、過労でぶっ倒れて入院をした時、ああ、もう病気にはなりたくないなあと思った。そこで、医者に「死ぬまで病気をしたくないんですけど、どうやるんですか」と尋ねた。医者は「ひとつだけあるけど、できないね」と言った。徹子さんは…