いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

【SDJ-松島】瞬発力のある余白力のある奴が最強。ー 「奇跡は余白に舞い込む」のか?

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宮城県の松島を経由して、仙台市青葉区ドトールに入った。家を持たない生活をはじめてからおよそ一年半が経つが、いままでは一度も風邪をひいたことがなかった(家がある時はひと月に一度はぶっ倒れていた)のだけれど、久しぶりに体調を崩して「俺はまだ風邪をひけるのか!」と、ちょっとだけ感動をしている。


風邪は三時間で完治した。唯のハウスダストだった。話は変わって、最近、いばやの中では『余白がやばい』という話題で盛り上がっている。奇跡はいつ、どのような形で起きるかわからない。ポイントは『奇跡が起きた時、自分にそれを受け取る準備が出来ているかどうか』ということであり、その点について、いばやのMAYUととおるくんと話した内容をまとめます。


1・奇跡の準備は出来ているか?


MAYU「三日前、けーちゃん(坂爪圭吾)とほっしーで、国際免許を取りにいったでしょ?」

坂爪「うん。というのも、非常にありがたいことに『オーストラリアのゴールドコーストからエアーズロックまでの片道3000キロをキャンピングカーで一緒に往復しませんか?』というオファーをいただいて、別に国際免許をとるように頼まれた訳ではないのだけれど、絶対に持っていた方がいいと思ってとってきたんだ」

MAYU「オーストラリアに呼んでくれるひとがいるというだけでも充分すごい話なんだけど、二人が国際免許を取りにいっている間、私ととおるくんは待機をしていた訳なんだけど」

坂爪「うん」

MAYU「とおるくんがね、ほんとうは僕も国際免許を取りたいんだけど、でも、いまは手元にパスポートがないからとれないんですよーって悔しがっていたのね」

坂爪「うん」

MAYU「でね、国際免許の有効期限って一年間でしょ?だから、とおるくんに『海外にいくことが決まってから取った方がいいんじゃない?』って言ったのね」

坂爪「うん」

MAYU「そしたらね、とおるくんが『でも、今日国際免許をとらなかったら、明日、国際免許が必要なオファーが届いてきたときに、応えることができないじゃないですか』っていうの」

坂爪「うん」

MAYU「でね、そしたらね、その次の日に『アメリカで車を運転してくれるひとが必要なんだけど、MAYUちゃん、運転できる!?』みたいな連絡が来たの!!!!!」

2・飛翔する準備はできている。


坂爪「すごー!」

MAYU「というのも、アメリカのネバダ州で開催されるバーニングマンっていうイベントに、私の友達が二人で一緒にいく予定だったのね」

坂爪「うん」

MAYU「でね、サンフランシスコから車を運転して開催場所まで行く予定だったらしいんだけど、その運転をするはずだったひとが、突然いけなくなってしまって、急遽『今夜から一緒にアメリカにいってくれるひとを募集します!』みたいなことになったらしいのね」

坂爪「なるほど」

MAYU「うん。それでわたしに連絡がきたの。でね、予定している期間は一週間で、わたしは暇だから、今日から一週間だったらいけるな、と。これはバーニングマンフラグが立っているぞ、と」

坂爪「これはビンビンだね」

MAYU「だけどね、私のパスポートは横浜に置いてあるから、まずはそこまで取りにいかなくちゃいけないでしょ。それで、国際免許もまだとっていないから、これは最悪日本の免許証でもどうにかなるかもしれないとは話していたんだけど、でも、国際免許があれば最強なわけで」

坂爪「うん」

MAYU「結論から言うと、今回はいかないことになったんだけど、なんていうかね、この一連の出来事に触れて、神がいばやに『余白力を磨いておけよ』って言っているようにしか思えなかったんだ」

3・瞬発力のある余白力のある奴が最強。


MAYU「普通、今日からいきなり一週間時間をつくれって言われても、無理じゃん。だけど、わたしは暇だから、いけるの。そこでいきなりいける自分最高だなとは思ったんだけど」

坂爪「うん」

MAYU「パスポートも国際免許もいつでも持ち歩いて、いつでも行けます!感を出すのっていいね〜って」

坂爪「ものすごいタイミングだね」

MAYU「だよね」

坂爪「だいいち、いまもこうしてみんなで一緒に宮城県にいる訳になるけれど、『みんなで宮城に来ませんか?』ってオファーをもらった時に、こうして平日の2〜3日を全員が空けることができた、というのも凄い(暇だ)よね」

MAYU「余白力だね」

坂爪「余白は我々のテーマだね」

MAYU「瞬発力のある余白力のある奴が最強」

4・いばやは『ある』より『ない』ことを推す。

坂爪「普通、会社とかが何かを押し出す時って、自分たちが持っているものを押し出すじゃない。私たちはITに強いですとか、高級な材料を扱っていますとか、専門職が大量にいますとか、自分達が持っているものを押し出すでしょ」

MAYU「うん」

坂爪「でもさ、いばやが面白いのは『いかにいばやがガラ空きであるか』ということを押し出していることにあるのかなとか思うんだ。『ある』ではなくて『ない』を押し出しているところが、自分で言うのもあれだけど、すごい面白いなあって思うんだ」

MAYU「余白を打ち出す会社とか、多分、まだないよね」

坂爪「ないと思う。だって、バカだもん」

MAYU「いばやは余白業界のパイオニアになれるね」

坂爪「余白業界はまだ全然育っていないもんね」

MAYU「余白力をいかにつけるか、みたいなことは面白くなりそうだね」

とおるくん「あのー」

坂爪&MAYU「はい」

とおるくん「ちょっといいですか?」

5・とおるくんが神様になった話。

とおるくん「僕は去年からヒッチハイクにはまっていて、おとといもヒッチハイクで岐阜から新潟に戻って来たのですが、岐阜でヒッチハイクをしているときに雨がすごい降っていたんですね」

坂爪「うん」

とおるくん「で、僕も『あー』みたいな気持ちになっていたのですが、若い女の子がふたりいるのを見つけて、声をかけてみたいんです」

坂爪「うん」

とおるくん「そしたら、声をかけた瞬間に女の子たちが『えっ!?』ってなったのが瞬間的に見て取れて、おお、これは何かあるぞと思ったので僕はハードルを思い切りガン!!!と下げて、一秒だけでもいいから乗せてくださいという感じでヒッチハイクのお願いをしてみたのです」

坂爪「うん」

とおるくん「そしたら、なんと、その女の子たちは二人ともペーパードライバーだったみたいで、雨も強いから『誰か運転してくれる男の子と一緒に来たらよかったね』みたいな話をしていたらしくて、そこに現れたのが僕で、女の子たちのなかでは『まじ!神!』みたいなことになっていたみたいで」

坂爪「おおー!」

とおるくん「その瞬間、僕が神様になったんです」

6・需要と供給が逆転(?)する。

とおるくん「それで、僕が代わりに運転をすることになって、女の子ふたりが座席にいる形になって、僕が運転席から女の子ふたりに『どこから来たの?』とか聞いてみたりして、まるで、どっちがヒッチハイクをしているんだかわからない状態になって」

坂爪「それは面白いね」

とおるくん「そうなんです。それで、もしかしたら、僕みたいな『運転してくれるひと』を求めているひとたちというのは、結構な人数いるんじゃないのかなあって思ったんです」

MAYU「それはいるだろうね。女の子とかは、特にそうだと思う」

とおるくん「だから、僕が『暇です!運転ができます!』って言ったら、それを使ってくれるひとはたくさんいるんじゃないのかなって思って」

MAYU「余白力だね」

坂爪「余白力だ」

MAYU「あ、それと、その女の子たちの次に乗った人の話も聞かせてよ。あれ、すごい面白かったんだ、あれ、ヨット乗りのおじちゃんの話」

7・今日も元気だ「ヨットでハワイ」

とおるくん「女の子たちと別れて、次に乗ったひとが富裕層のおじちゃんだったのですが、その人がヨットに乗るのが趣味のひとみたいで」

坂爪「うん」

とおるくん「しかも、普通のヨットじゃなくて結構いいヨットみたいで、それでレースに出たり、普通にそこで宿泊したりもできるやつみたいなのですが」

坂爪「うん」

とおるくん「ヨットが大きいから、レースに出るときは陸路を使えないから海路になるんですね。それが結構な移動時間だから、誰か一緒に話してくれるひとがいてくれたらいいなあってすごい思うらしくて、時には話し相手を雇うこともあるらしいのです」

坂爪「おおー!」

とおるくん「ときには日本からハワイまでヨットでいくこともあって、これはヨット界では特別なことではなくて当たり前の話らしいのですが、そういう時に話し相手になってくれるひとがいたらいいと思っているひとたちは、間違いなくたくさんいるよって話を聞かせてくれたのです」

坂爪「ヨットでハワイ…」

MAYU「すごいよねー!」

坂爪「すごい世界があるんだね」

8・直感よりも反射神経。

とおるくん「それで、僕も『僕も一緒に行きたいです!』って言ったら、おじちゃんも『おう、それならヨットの雑誌とかに載ってる人の名前をFacebookとかで検索して、一緒に乗せてくださいって連絡をすればいいよ』とか教えてくれて」

坂爪「具体的だな!」

MAYU「すごいねー!」

坂爪「今日から出来るじゃん!」

とおるくん「はい。それで、僕もおじちゃんに『連絡先を教えてください!』ってお願いをしたら、おじちゃんもオープンな人だから電話番号を教えてくれたんです」

坂爪「とおるくんの行動力はほんとうにすごいね」

MAYU「余白力と瞬発力だね」

坂爪「『センスのある損』にも通じる何かがありそうだね」


9・二回誘って、二回断られたら、その人には永遠に声をかけない。

とおるくん「もともと、ヨット業界では『あそこに行くぞ!』みたいな合図が出たら、日本全国から車をかっ飛ばしてどこかに集合して、そこからみんなで行くということは当たり前に行われているみたいなのですが」

坂爪「うん」

とおるくん「『二回誘って、二回断られたら、その人には永遠に声をかけない』っているルールみたいなものがあるらしいんです」

坂爪「おお…」

MAYU「それはすごいいいよね」

坂爪「反射神経が試されているというか、一週間考えさせてくださいとか、そういう生ぬるい態度が通用しない世界なんだね」

とおるくん「そうなんです。言い換えるならば『余白力が試されている』というか、自分は常に要望に耐えうる余白を持つことができているか、みたいなものが物凄い試されているなあと思ったんです」

坂爪「なんかさ、余白力とか凄い大事だなあは思うんだけど、それがあれば誰でもいい訳ではないということも思うの。最近は『誰でもいい訳ではない』というそのことをすごい考えていて、自分を自分たらしめているものとか、その人をその人たらしめているものとか、そういうことに謎に関心があるんだ」


10・「奇跡は余白に舞い込む」のか?

MAYU「余白についてはまじで奥が深いね」

坂爪「まじで興味深い『あれ』だね」

とおるくん「そうなんです」

坂爪「俺は今月からありがたいことにロシアとかスペインとかオーストラリアとか台湾に行けることになったんだけど、これは、とりもなおさず俺が暇だったから(余白に満ち溢れていたから)で」

MAYU「いばやは余白業界のパイオニアになるべく、これからも余白力を磨いていく必要が多いにありそうだね」

坂爪「何だかよくわからないけれど、面白くなりそうな臭いはぷんぷんするよね」

とおるくん「いままでは『ある』ひとが強かったというか、でも、これから『ある』ひとたちが『ありすぎてつらい』みたいになったときに、いよいよ『ない』ひとの存在がウルトラ役に立つのかもしれませんね」

MAYU「いばやは余白推しだね」

坂爪「余白は本当に面白いなあ」

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人生は続く。

坂爪圭吾 KeigoSakatsume《ibaya》
LINE:ibaya  keigosakatsume@gmail.com