【TOY-宮城】どうでもいいことには「どうでもいい」と言う。
富山県を経由して新潟県に入り、明日からはいばやのメンバーで宮城県に向かう。9月4日(金)の夕刻からは、仙台市牛越橋のふもとで参加費無料の芋煮BBQ(?)があるので、我々に興味を持ってくださる方がいたらば、是非、一緒に食べたり話したりなんだりしましょう。
人に嫌われるかもしれないとか、誰かに馬鹿にされるかもしれないとか、安定した生活を送れないかもしれないとか、自分の気持ちを理解してもらえないとか、自分には力がないとか、自分には金がないとか、自分には自信も技術も勇気も足りないとか、もう、そんなことはどうでもいいじゃないか。
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) 2015, 9月 1
誤解を恐れずに言うと、イベントの企画者などは「人をたくさん集めたいので告知に協力してください!」的なことをすぐに言う。人は集まれば集まるほどに素晴らしいものになる、みたいな雰囲気が世の中にはある。しかし、実際は「人間は集まれば集まるほどにくだらなくなる(薄っぺらくなる)」と個人的には思っている。
久しぶりにいばやのMAYUとほっしーと三人で話をすることができた。彼らと話している時間は本当に楽しい。私は、私が好きだと思う人達と同じ時間を過ごしていたい。そこで話したことをベースに、最近思うことあれこれをまとめます。
1・「死ぬ」ことと「生きる」ことはイコール。
坂爪「ちょっと聞いてください!」
MAYU&ほっしー「はい」
坂爪「最近ね、出版社のひとからも『本を出しませんか?』的な連絡をもらうことが増えていて、編集のひとたちは『いままでに書いたブログ記事をまとめるだけでも、充分本になると思います』っていってくれるのね」
MAYU&ほっしー「はい」
坂爪「でね、俺もそう言ってもらえることが素直にうれしいし、家を持たない生活をはじめてからいまに至る経緯をまとめる良い機会なのかなとか思うんだけど、これがね、面白いくらいに筆が進まないの!!!」
MAYU&ほっしー「はい」
坂爪「まじで進まないの!!」
MAYU&ほっしー「はい」
坂爪「もともと過去に興味がないというかすぐに忘れてしまう(すぐにどうでもいいと思ってしまう)タイプの人間だっていうのもあるんだけど、なんかね、俺は家のない生活を続けて、たとえば『自分をオープンな存在にしている限り人間は死なない』みたいなことを確信するにいたったんだけど」
MAYU&ほっしー「はい」
坂爪「でね、その時は『本当にそうだ!(これは素晴らしい発見だ!)』って思っているんだけどね、これも過去の話で、いまその言葉を見ても『だから何?』って思っちゃうの」
MAYU&ほっしー「はい」
坂爪「自分をオープンにしている限り人間は死なない、はい、そうですか、みたいな。だから何、みたいな」
MAYU&ほっしー「はい」
坂爪「どういうことかというと『死ななければそれでいいのか』ということを思うのです。俺の中では死ぬことと生きることって比較的イコールなことなんだけど、死ななければいいのか、生きていればそれだけでいいのか、死なないために生きるということは、生きないために死ぬことと同じではないか、みたいなことを思うようになってしまって、まるで筆が進まなくなってしまったの」
2・坂爪圭吾は「死にたい」と思っている。
坂爪「でね、はっきりとわかったんだ。俺は『死にたい』って思っているっぽいんだよ。死ぬこととと生きることがイコールならば、生きていることを実感するためには、瞬間瞬間に死ぬことしかなくて、死なないために生きるということとは真逆で『瞬間瞬間に死ぬ』しかないのだということを、俺は強く思ったんだよ」
MAYU「なるほどね」
坂爪「うん」
ほっしー「わかります」
坂爪「死にたい」
MAYU「死のう!」
坂爪「死にたい」
ほっしー「死にましょう」
坂爪「生き延びようとするからダメなんだよ。うまくやろうとするんじゃなくて『よし、死のう』と思ってやるくらいが、きっと、ちょうどいいんだよね」
3・「瞬間瞬間に死ぬ」ということ。
坂爪「瞬間瞬間に死ぬしかない」
MAYU「あはは」
ほっしー「わかります」
坂爪「瞬間瞬間に死ぬしかないというか、ほんとうは、瞬間瞬間に死んでいるんだよ。それは信号が明滅するような感じで、何かが繋がっているようで、ほんとうは瞬間瞬間に俺らは死んでいて、そして、瞬間瞬間に生まれているのだよ」
MAYU「うん」
ほっしー「『昨日の自分は、今日の死体だ』のマインドですね」
坂爪「それそれ!」
4・史上最高の死に方。
ほっしー「ぼくは、なぜか昔から自分の中に『最高の死に方』みたいなイメージが強くあるのですが、それは『車に轢かれそうになっている男の子をギリギリのところで助けて、死ぬ』ということなんですが」
坂爪「そうなんだ!」
MAYU「いいねー!」
ほっしー「はい。このイメージが、なぜか昔から強くあるんです。それで、車に轢かれてから死ぬまでの間に、ちょっとだけ時間があるんです。その死ぬ直前のちょっとだけの時間で、ぼくは、男の子に向かって『僕の大切なあのひとに、ありがとうって伝えてくれ』とか言いながら死ぬんです」
坂爪「それはいいね」
MAYU「いいねー!」
ほっしー「『これで死ねる!』みたいな。これは美味しいぞ、と」
5・「これで死ねる」と思える瞬間のために生きる。
坂爪「『これで死ねる』って思える瞬間の、あれは、いいよね。すごくいいよね」
ほっしー「いいですよね」
MAYU「いいねー!」
ほっしー「最近、ぼくは中国のアイドルに釘付けになっていて、どうしてこれほどまでに惹かれるのだろうかと考えに考えた結果『いばやでもアイドルをやろう!』ということになったのですが、それで、これは来年から軌道に乗せていきたいと思っているのですが、多分、ぼくがいま抱いているビジョンを実現した瞬間に、ぼくは『これで死ねる』と思うと思うのです」
坂爪「おー!」
MAYU「おー!」
ほっしー「この前も、ミスチルのライブにいったときに、ライブの最後にミスチルのメンバー四人ががっちり肩を組んでいるのを見て『ああ!』ってなって、『俺がやりたかったことを先にやられている!』って思って、だから、もしもぼくがアイドルプロジェクトでやりたいと
思っていることを実現できた暁には『これで死ねる!』と思っている自分自身のイメージは、ばっちりあるんです」
坂爪「その感覚はいいなあ」
ほっしー「ハイタッチ感ですね」
坂爪「『これで死ねる』って思えるときの、あれ、あれはほんとうにいいよね」
6・坂爪の役割は、話の長い校長先生に「校長先生、話が長いです」と言うこと。
坂爪「全然話が変わるんだけどね、最近、また東京とかでイベントに呼ばれて出演する機会が増えているんだけどね、これがまたものすごい荒れるんだよ」
MAYU「荒れるんだー!」
ほっしー「福島の時はぼくも同席させていただいたのですが、あれも物凄いざわざわしました」
坂爪「そう!荒れるの!荒らしているのはお前だって言われることもあるんだけど、どうしてこんなに荒れるんだろうとか、俺ってなんなんだろうって考えた時に、なんとなく俺の役割がわかったような気がしたんだけどね」
MAYU「うん」
ほっしー「はい」
坂爪「それはね、話の長い校長先生に『校長先生、話が長いです』って実際に言っちゃうことだと思ったんだ。誰もそんなことは言わないし、そもそもで言う必要もないし、言わないほうが無難にことが進んでいくというのに、それを実際に言ってしまうことなんじゃないのかなって思ったんだ」
MAYU「あははー!」
ほっしー「王様の耳はロバの耳の、あれですね」
坂爪「うん」
ほっしー「わかります」
坂爪「別にね、そんなことはほんとうは言う必要なんてないんだよ。多分、それを言わないことが大人なんだと思うんだよ。だけど、俺は、どうしてなんだか言わずにはいられないざわざわ感に襲われてしまって、そして、それを実際に言ってしまうんだよ。だからきっと荒れてしまうんだよ」
ほっしー「なるほど」
坂爪「でね、でもね、実はね、何も言わない人も『あいつ本当に言いやがった!』って思うとは思うんだよ。『そのまま行きやがった!』って。別に自分は言わないし言う必要もないとは思っていたけれど、実際に誰かが言っちゃったら自分も一緒に興奮してきちゃうというか、さて、校長先生はどんな表情をするだろうかとか、こいつはどんな仕打ちにあるのだろうかとか、一緒になってこの空間を面白がってくれるようになるんだよ」
7・本音に宿るエンターテイメント性。
坂爪「でね、俺が『校長先生、話が長いです』って言った瞬間に、いままでつまらなかった空間に、瞬時にして緊張が走る訳ですよ」
MAYU「うん」
坂爪「乱暴に言い換えると、いままで最高につまらなかった空間が、いきなり最高に面白い空間に変わるのです。多分、本音にはエンタメ性が宿ると思うんだよ。みんなが思っていたけれど誰も言葉にしなかったことを、実際に言葉にしてしまうやつがあらわれることで、一気に空間が面白くなる、そんな力が『本音』にはあるような気がしたんだ」
MAYU「なるほどね」
ほっしー「ざわつきますね」
坂爪「だから荒れるのかな」
ほっしー「最近、荒れてますよね」
坂爪「荒れちゃう」
MAYU「荒れちゃうんだ」
坂爪「荒れちゃう」
8・最大の役割は「どうでもいいことには、どうでもいいと言う」こと。
坂爪「でね、俺ね、さっき歩きながらなんとなく思ったんだけどね、もしも俺に最大の役割があるとしたら、それは『どうでもいいことをどうでもいいと言うこと』なんじゃないのかなって思ったんだ」
MAYU「うん」
坂爪「人に嫌われるかもしれないとか、誰かに笑われるかもしれないとか、安定した生活を送れないかもしれないとか、自分の気持ちを理解してもらえないとか、自分には力がないとか、自分には金がないとか、自分には自信や技術や勇気が足りないとか、そんなことはどういいことなんだって」
MAYU「うん」
坂爪「俺にはね、多くの人が『どうでもいいことを、どうでもよくないと叫んでいる』ようにしか見えないことがあるんだ。たとえば、そんなものはなくても余裕で生きていけるはずなのに、多くの人達の不安を煽ってものを売ろうとする企業とか、このままでは病気になるとか、このままでは路頭に迷うとか、このままでは時代遅れになるとか、そういう形で不安を煽って『どうでもいいことを、どうでもよくないこととして扱っている』場面を目にすることがたくさんあるような気がしているんだ」
MAYU「あー、なるほどね!」
坂爪「うん、あとね、俺は日本の政治とか政治家を見ても、本当に何も思わないんだ。何も興味が湧かないし、怒りを覚えることもないし、どうでもいいと思ってしまうんだ。だから、あれだけ『あべ死ね』とか『日本の政治は腐っている』って怒っている人を見ると、物凄いエネルギーだなあって感心をしてしまうんだ」
MAYU「あれはすごいエネルギーだよね。あのエネルギーを別のところに使ったら、何かすごいことができそうだよね」
坂爪「うん。俺もそう思う。とにかく、俺はほとんどのことを『どうでもいいこと』だと思っていて、そんな俺でも『これだけはどうでもよくないな』って思えることがひとつかふたつかみっつくらいはあるんだけど、それは『人を愛するということ』とか『いまをしっかりと生きること』とか、そういう単純な言葉でしか表現することができないんだけど」
MAYU「うん」
坂爪「それ以外のことは、ほんとうにどうでもいいんだ。全然重要なことだとは思えないんだ。どうでもいいと思ってしまう自分に罪悪感を持つこともあったけれど、でも、やっぱり無理で、どうしても興味を持つことができないんだよ」
9・命は「守る」ものではなく「使う」もの。
坂爪「だからね、最近は『生きるとは何か?』とか『愛するとか何か?』とか、俺は基本がまるでわかっていないからそういうことばかりを考えてしまっているんだけど、だから、命についてもすごい考えることが多いんだけど」
ほっしー「はい」
坂爪「なんかね、感覚として、命は『守る』ものではなくて『使う』ものなんだな、ということはすごい感じているの」
ほっしー「はい」
坂爪「死なないために生きていてもしょうがないという話はさっきしたけれど、生き方と死に方が同じであるということならば、問われているのは『命の守り方』ではなくて『命の使い方』なのかなって」
ほっしー「はい」
坂爪「これは、別に『命を粗末にしましょう』って言いたいわけではなくて、真逆で、命も金も知識も何でも、持っているだけでは何の意味も価値もなくて、使ってこそ『本領』が発揮されるものだと思うんだよ。溜め込もうとするからダメで、守ろうとするから弱くなるんだよ」
ほっしー「わかります」
坂爪「だからね」
ほっしー「はい」
坂爪「結局振り出しに戻るんだけど」
ほっしー「はい」
坂爪「瞬間瞬間に死ぬしかないんだよ」
10・「人を愛すること」と「いまをしっかりと生きる」ということ。
坂爪「これ以上に大切なことはあるだろうか」
ほっしー「そうですね」
MAYU「そうだね」
坂爪「あるかもしれないけど」
ほっしー「はい」
MAYU「うん」
坂爪「なかなか言葉にできない」
MAYU「うん」
坂爪「でも、そんなにないとも思うんだよね。少なくとも、人に嫌われるとか、誰かに笑われるとか、安定した生活を送るとか、自分には力がないということを嘆くとか、そういうことなんかどうでもいいことだとは思える程度には、大切なことであるような気がしているんだ」
MAYU「なるほどね」
坂爪「だから、とりあえずいまの俺はいまの俺の役割を『どうでもいいことにどうでもいいと言う』ことなのかなって思ったんだ。俺は、多分、いろいろなことをどうでもいいと思っているんだ。そして、いろいろなことがどうでもいいと思っている中で、これだけは『どうでもよくない』と思えるもの、たとえばそれは『人を愛すること』とか『いまをしっかりと生きること』とか、言葉にするとその程度のものになってしまうのだけれど、これがどういうことなのかということを、しっかりと掴んでいきたいなあって思ったんだ」
人生は続く。
坂爪圭吾 KeigoSakatsume《ibaya》
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