まずは自分を騙せ。
ストーカー被害に遭っていて生きるのが辛い。が、きっと「自分以外にも同じ感じで苦しんでおるひとがいるじゃろう」的な思考をすると、少しだけ心が軽くなる。人間、いつすれ違いざまにナイフで刺されて死んでしまうのかわからないのだ。ならば、死ぬ前にやっておきたいことはやっておこうということで自伝風物語を書き始めた。ら、楽しくなってきた。なんならストーカーの人にちょっとだけ感謝をしたくなった(けど、おそろしいからストーカーはやめてください!!)。
私は弱い人間なので、常に「最悪の場合を想像しながら生きる」癖がある。では、最悪の場合とはなんだろうか。殺されることだろうか。財産を失うことだろうか。否、ちょっと違うような気がする。殺されることよりも最悪なことがある。それは「希望を失った状態で生きること」だと思う。生きる希望も張り合いもなにもなく、ただ、拷問のような日々を生きることは辛い。だからこそ、私は「人間に希望を与えること」こそ最高の営みだと感じるし、逆に言えば「人間から希望を奪うこと」ほど残酷な営みはないように思う。
坂爪圭吾の今後の予定【随時更新予定!】
6月10日 わたり食堂@横浜【GOCHAMAZE no IE】
6月12日 愛知県一宮市
6月13日 鹿児島県(この日以降、FREE!)
※※※ 坂爪圭吾の使い方は、過去記事をご参照ください ※※※
運命にぶん回されるのではなく、運命をぶん回す。
昨夜のツイキャス音声配信で、保科亮太さんに愚痴を吐き出した。が、やがて話題は「人生、いかにハッタリをかますかである」という方向にシフトをし、個人的には「めちゃくちゃ下手くそな話し方になったけれど内容的には多分結構いいぞ!」という手応えを得た。自伝風物語を書きながら、私は「事実なんてどうでもいい。そんなことより真実を書け」的なことを何回も思った。極論、嘘でもいいのだと思った。なんなら「嘘をつくのが仕事である」とさえ思った。死ぬまで騙されていたい嘘をつく、そのためにこそ生まれてきたのではないかとさえ思った(のでよかったら聞いてみてください)。
まずは自分を騙せ。
愛する甲本ヒロトさんは「お前がやっている音楽は、所詮、がきんちょを騙す程度のものに過ぎない」的なことを周囲から言われたことがある。その際、甲本ヒロトさんは「そうだ、それがやりたかったんだ!」と返答をする。なぜならばと言うと「がきんちょを騙すのがロックだと思う。だって俺、中一んときに騙されたんだもん」とのこと。ああ、もう、これはもうほんとうに素晴らし過ぎる話だと思う。私自身、生きていてもなんもいいことはないと思っていた中学高校時代に、ただ、好きな音楽を聞いている時間だけは「生きててもいいかな」と思うことができた。自分も、中学校の頃に、ロックンロールに騙されたもののひとりなのだと思う。
死ぬまで騙されていたい嘘を、私は、音楽のなかに感じたのだと思う。なにもしてもうまくいかない、生きていてもなにもいいことはないと思っていた私に、ただ、音楽は優しかった。それを聞いている時間だけは「生きててもいい」とか「お前はお前のままでいい」とか、なにかこう、許しにも似た優しさの極みみたいなものを勝手に感じ取っていた。音楽がなければ、多分、とっくの昔に自殺をしていただろうと思う。命の恩人【恩音】である。そして、非常に安直な展開ではあるけれど、当時のけいご坊やは「現在の自分が音楽によって命を救われるほどの感動を受けているように、やがて、自分も誰かを感動させられるような存在になりたい」的な、そんな感じの希望を抱くようになった。
まずは自分を騙せ。無難なことをやっている場合ではない。悟りを開いている場合ではない。誰かに合わせている場合ではない。「生きていることに感謝」なんて言葉にまるめこまれて、自分の可能性を眠らせている場合ではない。ありったけの想像力と、ありったけの行動力をフル動員して、自分が欲しい未来を獲りに行く。自分が「死ぬまで騙されていたい嘘」を生きるとき、その嘘は現実になる。自分が感じる居心地の良さ、自分が感じる気持ち良さをどこまでも追求する。その姿が、自分でも気がつかないうちに、見るもののこころにまで「うおー!」と奮起をさせる火をつける。瞬間瞬間を思い切り生きるものだけが、同時に、周囲のひとびとまで「生きる方向」に向かわせるのだと思う。なんだっていい、それに触れた人が「生きてやるぜ!」みたいなこころの躍動を覚える、そんな連鎖を生み出したいのだと思う。
嫉妬を消すには「あの人は、もうひとりの自分である」と決めつけることだと思う。じゃないと、自分の方が容姿は優ってるとか、くだらない勝負が始まる。人間一人一人は大樹の子葉で、根源は同じ。同じ人間だと悟ったとき、お前はお前を生きろ、俺は俺を生きるから的な広い視野を獲得する(気がする)。
— 坂爪圭吾 / BillyGyallow🏳️🌈 (@KeigoSakatsume) 2018年6月6日
人生は続く。
坂爪圭吾 KeigoSakatsume
keigosakatsume@gmail.com
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