いばや通信

ibaya.ex《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

目に見える成果と、目に見えない成果。

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菊名駅前のコロラドにいる。ごちゃまぜの家の離れの離れに、モバイル茶室を作った。躙口(にじりぐち)もある。2畳の広さである。横浜の住宅街とは思えない竹林感が素晴らしい。茶室にもなれば書斎にもなる。時には懺悔部屋にもなる(一応、内側から鍵もかかる)。総制作費は0円である。譲り受けたもの、拾ったもの、余っているものを活用して作った。5月12日に、このモバイル茶室で『心の冷たいホットサンド屋さん』を開店する。是非、お気軽に遊びにいらしてください。

 

 

おおまかなスケジュール

5月11日 野点カンタービレ群馬県伊勢崎市
5月12日 12時 心の冷たいホットサンド屋さん@モバイル茶室
5月13日-16日 FREE!【イベント出演依頼諸々募集中!】

5月17日 14時 EVENT@東京都杉並区西荻窪「hana」
5月18日-6月1日 FREE!【イベント出演依頼諸々募集中!】
5月26日 15時 定期演奏会@神奈川県横浜市「わたり食堂」
6月2日 15時 EVENT@千葉県千葉市「N-HOTEL

坂爪圭吾 SCHEDULE on http://urx2.nu/xkMu

 

ibaya.hatenablog.com

 

ごちゃまぜの家新規住人の募集!【追記・募集終了しました】

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知る人ぞ知る、ヘネシーハンモックもあります。


ごちゃまぜの家を乱暴に説明すると、共有スペースが「(住人だけではなく)世界の誰もが使えるようになっている」ことである。だから、一応、誰でも自由に使えることになっている。5月15日から、ごちゃまぜの家の二階の部屋が空く。そこで暮らしていたK様が、千葉県に引っ越すことになったからだ。そこで、ごちゃまぜの家では『新規入居者』を募集することになりました。家賃は光熱費込みで5万円。トイレ付きの個室。部屋の広さは6畳で、キッチンは3畳程度の1Kです。二階にも一階にも風呂があり、どちらでも好きな方を使えます。もし「令和になったし、生活を大きく変えてみるか!」と思われる方がいたら、お気軽にご連絡ください。ウィークリー利用など、ご要望にも(全身全霊フレキシブルに)対応します。

 

ごちゃまぜの家に暮らすメリットと、デメリットを列挙します。メリットは家賃節約・住宅街だけど裏に林がある・落ち着く・鳥の種類が豊富・普段出会わないひとと出会う率があがる(だけど基本的には家は静か)・タダ飯が食える・禅寺っぽい・共有スペースをイベント会場に使える・坂爪圭吾が出没する、です。デメリットは家が古い・築63年・壁が薄い・菊名駅まで徒歩10分の坂道がしんどい・人間関係のドラマが(良くも悪くも)絶えない・予測不可能な出来事が割と起こりやすい・坂爪圭吾が出没する、です。いかがでしょうか。暮らしてみたい!と思われた方はいるでしょうか。部屋を見てみないことにははじまらないと思うので、内乱(間違えた内覧)をご希望される方は、お気軽に坂爪圭吾までご連絡ください。

 

※※※ こちらの募集、無事に決まりました ※※※

 

連絡先・坂爪圭吾
keigosakatsume@gmail.com
LINE ID ibaya(LINEだとレスが早いです)

www.youtube.com

 

逆に、どんな人が暮らしたら面白いのだろうか。学校に行くことを拒否する10代の男女が「新手の下宿先としてごちゃまぜの家に暮らす」とかは面白い気がする。色々な人間と触れ合うことが、一番の社会勉強になる。6畳の部屋を「友達と一緒に共有する」とかでも、全然OK。基本的にいまは実家で暮らしているけれど、たまに個室が欲しいのよ。みたいな要望にも、応えたい。基本的に都会の家賃は高い。家賃のために嫌な仕事もやめることができない、みたいな現状はおかしいと思う。私が思う、最適な家賃は「一万円」だと思う。一万円で暮らせる家が増えたら、ひとり三軒くらい、全国各地に拠点を持てる。結果、移動が促進されて人生が軽やかになる。この場所を『いい感じの風が吹く』場所に、していきたいと思う。

 

note.mu

 

わたり文庫『かもめ食堂

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今回のわたり文庫無料郵送の一冊は、群ようこ著作『かもめ食堂』です。わたり文庫とはなにか。改めて説明をすると「返却する必要のない循環型の図書館」みたいなものです。ご希望される方に、本を贈り、贈られた人は、読み終わり次第次の誰かに(気が向いたら)まわす。そういう感じの、図書館とも言えない図書館です。一応、わたり文庫の部屋が、ごちゃまぜの家一階の母屋の部分にあります(読みたい!と思う本を見つけたひとは、ごちゃまぜの家にある本はどれでも自由にお持ち帰りいただけます)。ご希望される方は何かしらの方法で坂爪圭吾までご連絡ください。御当選(?)された方には70万時間以内に折り返しご連絡をいたします。

 

※※※ こちらの本は、大阪府にわたりました ※※※

 

「ああいうのもいいけど、本当に人が食べる毎日の食事って違う」

それがサチエのテーマになった。母が漬けていた糠味噌漬けもひきついだはいいが、どんどん味が悪くなっていって、あせった時期もあった。それでも試行錯誤して糠床に昆布を足したり、ときには魚の頭もいれたりして、何とか元に戻した。

「私、おいしい御飯とお新香とお味噌汁があれば、何もいらないな」

と学校でいったら、

「おばあさんみたい」

と笑われた。サチエにとっての究極の食事はこれだった。研究がてら、いろいろな店で食事をしても、素材を油や調味料でごまかしているものが多くて、サチエにとって濃い味付けが多かったが、クラスメートはそういう味の濃いものを、おいしいと喜んで食べていた。みんな薄味よりも濃い味のほうがずっと好きで、食物科に通っていながら、自分の食事はいつもカップ麺という子さえいた。

「華やかな盛りつけじゃなくていい。素朴でいいから、ちゃんとした食事を食べてもらえるような店を作りたい」

勉強をしていくうちに、だんだんサチエの夢はふくらんでいった。

群ようこかもめ食堂』【幻冬舎文庫

 

目に見える成果と、目に見えない成果。

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篠原八幡神社

 

一歳年下のいとこに、耳に障害を持つ「あかねちゃん」という女の子がいる。母親の、妹の、娘になる。昔、新潟の実家で一緒に暮らしている時期がある。あかねちゃんは常に補聴器をつけていて、耳の障害のせいなのか、話す言葉も聞き取りづらい。そのため、普通に生活をしていても、自分の気持ちをなかなか上手に相手に伝えることができない。相当なストレスを、あかねちゃんは抱えていたと思う。しかし、あかねちゃんは、それでも「自分の思いを伝えること」をやめなかった。短い言葉で、相手に聞き取りやすい言葉を選んで、一生懸命に自分の思いを伝えようとする姿をみていると、理由はわからないが、涙が出てきそうになる瞬間があった。

 

言葉を話す。普通の人から見れば、なんの変哲もない、日常的な行為だ。しかし、あかねちゃんにとっては「誰もが当たり前にできることだけれど、自分にとっては非常に大変な営み」だった。私たちは、よく、世間的な基準に照らし合わせて「お前はいい」とか「お前は悪い」とか、そういう価値判断をしてしまう。そういうとき、あかねちゃんの苦労は、話にもならないということになるのだろう。目に見える成果を求められる世の中では、あかねちゃんの「自分の言葉を相手に伝える」という当たり前の行為は、なんの価値も生まない。なんの役にも立たない。そんなことより、一円でも多く金でもなんでも稼いでこい、みたいな話になる。しかし、私は、目に見える成果だけを、すべてにしてはいけないと思う。周囲から見れば「なんでそんなこともできないのか」とか「お前はなまけている」と思われるような人々も、内面では、血の滲むようなとんでもない頑張りをしている場合がある。

 

何もしていない自分には価値がないと感じる時、生きているだけではいいと思えなくなる。生きているだけではダメということになり、生きていることそのものが負い目になる。しかし、私達が自然を美しいと思う時、それは「そのままの姿でそこに在る」からだ。目に見える成果と、目には見えない成果がある。それは、他人からの目だけではない、自分の目にも映らない「自分の成果」が、必ず、ある。だから、自分を責めてはいけないのだと思う。生きているだけで、充分、頑張っている。人生は、他人を蹴落とすなんてけち臭いものじゃない。長所は人の役に立つために、短所は愛されるために、あるのだろう。自然を美しいと思う時、それは「そのままの姿でそこに在る」からだ。自然を愛するように、自分を愛したいと思う。

 

 

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人生は続く。

 

坂爪圭吾 KeigoSakatsume
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE http://urx2.nu/xkMu

 

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