いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

【SDJ-兵庫】セミを食べる女性。

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仙台を経由して東京、愛知、京都、滋賀、大阪、兵庫の順に移動をしている。今月は「ボロボロ月間」と称して、自分をボロボロになるまで使い果たそうと思っている。行く先々で、様々なひとに出会った。真島昌利風に言えば「良いやつばかりじゃないけど、悪いやつばかりでもない」というのが正直な所で、ああ、この人とはしっかりと心を通わせることができているなあと思うこともあれば、セミを食べる女性との出会いもあり、なぜ、俺はいま初対面の人間からこれほどまでに罵倒されているのだろうかと、謎に感じることもある。

昨夜は、大阪の新世界で「一緒に串カツを食べませんか?」という連絡をもらったので、足を運んだ。私を含めた初対面の男性2名と、女性3名と食事をした。結果的に、その場にいた男性から「お前は間違っている」と指をさされながら中傷されるという結末を迎え、酒の力は怖いなと思った。男性の年齢は、多分、40代から50代だと思う。私は、この年代の男性から頻繁に説教を受ける。

串カツを食べる前、兵庫県在住の30代の男性から「もしも時間があったらお会いできませんか?」と連絡をもらった。私は、新世界でも良ければ是非お会いしましょうと返事をした。男性は、兵庫県からはるばる1時間半かけて、新今宮駅まで足を運んでくれた。そして、私にカフェラテのホットと焼きそばをご馳走してくれた。帰り際には「私も坂爪さんに何かをあげたいと思って、いろいろと考えたのですが荷物になるのも悪いなと思って、結局、お金が一番便利なのかなと思いました」という言葉と共に、お布施をくれた。

滋賀県草津では「家族でいばや通信を読んでいます!」という方々が主催してくれたイベントに登壇(?)した。主催者の男性も、事前に「坂爪さんにも興味はあるのですが、坂爪さんのイベントに集まるひとたちにも関心があります」と話してくれた。そして、その場には様々な経歴の持ち主が集まった。何もやりたいことがないと話す中学三年生の女の子や、就職活動に違和感や焦りを覚える大学生、鹿児島から北海道まで徒歩で日本を四ヶ月かけて縦断した男性や、生活のためにはやりたくない仕事も受けなければいけないという葛藤に悩むフリーランスの女性、正社員を辞めたばかりの女性や、両親を自殺で亡くされた男性、不登校のこどもを持つ母親、などが足を運んでくれた。

京都でも、愛知でも、東京でも、仙台でも、書ききれないほどの大勢のひとと会った。当たり前のことだけれど、普通のひとなんていうものは存在しない。人にはそれぞれ事情があり、完璧な人間はおらず、誰もが問題や欠点を抱えている。自分の気持ちが誰かに伝われば嬉しいし、自分の気持ちが誰にも伝わらなかったと思う時には、孤独や悲しみを覚えたりもする。

その中でも、京都でお会いした20代の女性から届いたメールの内容が、非常に嬉しかった。彼女とは、京都駅近くにあるカフェで数時間程度お茶をした。私は連日の移動で完全に磨耗し尽くしていたけれど、彼女は優しかった。彼女と別れた翌日の夕方、私のもとに下記の内容のメールが届いた。

昨晩はお忙しいなか、ありがとうございました。

帰宅してから、
妙に頭も感覚も冴えて色々なことがクリアに感じられたり、

自分の現在の状態や心境をしっかりと掴むことができています。

この機会にお会いできて本当に良かったです。
 
「いばや通信」を読むことで、私は「本当に本当は自分はどう生きたいのか」ということを問われ続けているような気がしていました。
 
油断するとつい妥協しそうになってしまう。
本心を誤魔化したり、「どうせ自分なんて」と
投げやりになってしまいそうになる。
 
そんな時に、うまく表現できないのだけれど
坂爪さんの発信する言葉や生き様は
「よし、(本当の意味で)生きよう」と強く思わせてくれました。
 

「本当の意味で生きる」
 
それは、体の真ん中や心の真ん中が
開いているような、光っているような、
心の奥で何かが「そうそう、これだよ!」と特大級のイエスを
出しているような時間。
 
心と言葉と行動に嘘や矛盾のない時。
 
それが喜びであっても悲しみであっても、
じゅわっと鮮やかで、いきいきした感情を味わっている時。
 
一度きりの人生だから、少しでも沢山そんな時間を過ごしたい。
 
自分の中に確かにあるこんな想いが消えたり薄れそうになった時、
何度も火を灯してもらっていました。
 
改めてそのことへの感謝を伝えたいです。
ありがとうございます。
 
 
実際にお会いできることが決まって一番に思ったのは
「感謝の気持ちをお伝えしたい」ということだったのですが、
伝えきれなかったのでメールにしてみました。
はあ、スッキリした。
 
 
坂爪さんとお話することが叶って、今思うことは、
すごく親しみが湧いてブログとは違う意味で元気づけられましたし、
また気楽かつ気軽にいろんなお話ができたら楽しいだろうな~
と、いうことです(笑)。
 
昨晩お話を聴いていて、坂爪さんはまるで
ひとりひとり、みんなが太陽だということを身をもって
証明しているようだなと感じました。
 
「このままでいてほしいです」「これからが楽しみですね」
とセットで言ってくれてありがとう。
 
私も坂爪さんに対して同じように思っていますし、
今後も面白がる方向でちらちらと覗きつつ(笑)、
もののけ姫」のラストシーンのごとく
「共に生きよう」精神で歩いていこうと思います。

ボロボロになった甲斐があったと思わせてくれる、非常に心温まるメールだった。

普通のひとなんていない。


移動を続ける生活をはじめてから、ほんとうに様々なひとと出会った。セミを食べる女性もいれば、数億単位の借金を抱えながら「金がないと死ぬと思っていたけれど、いまも普通に生きていられるのが不思議です」と明るく話す経営者の女性や、余命三か月のガンを宣告されたにも関わらず断食療法で見事に克服された女性など、世の中には、平気で物凄いことをやってのけている人達が大量にいる。

いま、この瞬間も四国に住む30代の女性から「今度、京都に絶望放浪一人旅に出るのですが坂爪さん会えますか!?」という連絡が届いた。私は、なんて素晴らしいネーミングセンスなんだろうかと驚嘆した。そして「みんな、いろいろあるのだな」と思ったら、不思議な嬉しさが込み上げてきた。みんな、いろいろあるのだ。いろいろある中で、それでも出来る限りハッピーでありたいと思いながら、魑魅魍魎の四苦八苦、性懲りも無く悪戦苦闘を続ける生命が、人間と呼ばれる生き物なのかもしれない。

私は、なんだかんだあっても、結局天気が良いだけで幸福を感じる単純な生き物だ。生きていれば、良いこともあるし、悪いこともある。喜びの涙を流すこともあれば、同じように、苦しみの涙を流すことも頻繁にある。片側だけではない、清濁も美醜も善悪も併せ呑む、そのトータルが『生きる』ということなのだろう。もののけ姫のラストシーンよろしく、ごちゃ混ぜのカオスの中を、私も「共に生きる」精神で歩いて行きたいと思う。


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人生は続く。

坂爪圭吾 KeigoSakatsume《ibaya》
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