いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

死ぬ気でやれよ。死ぬから。 

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残り五日。私に定期的な収入はないから「どうやって生きているのですか?」と、結構聞かれる。自分でもそう思う。なぜ、俺は生きているのだろう。普通、なにかと引き換えにお金を得る。時間を売ったり、商品を売ったり。だが、私はなにも売っていない。ただ、時折「お前みたいな人間は、もっと生きろ」という感じで、お金や兵糧的なサムシングをいただく。売るとか買うとかじゃない、あげる・もらうの関係性で生きている気がする。そのために、大事なものが純度だと思っている。

 

 

おおまかなスケジュール

1月1日(水)Rest Inn Peace【無料の宿屋】OPEN@神奈川県横浜市港北区
1月8日(水)19時 THE PRESENTS DEBUT LIVE@東京都渋谷区『La.mama』

1月14日(火)19時 THE PRESENTS アコースティックLIVE@東京『曼荼羅
2月9日(日)12時 THE PRESENTS LIVE@名古屋『Salon jardine art gallery』
2月14日(金)19時 THE PRESENTS presents「PRESENTS is HERE」@大阪


SCHEDULE on http://urx2.nu/xkMu 
  

 

ibaya.hatenablog.com

 

どれだけ技術を磨いても、心が自由な人には敵わないよ。

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Glastonbury

 

今年の頭、イギリスのグラストンベリーにいた。体調を崩し、頭痛に悶え、高熱に喘ぎ、血を吐いたりしながらホテルで延々と寝込んだ。本当に死ぬのかなと思った。だが、完治以降は生まれ変わったようなスッキリ感があった。昨日、Rest Inn Peaceに女性A様が遊びに来た。A様は、女性を相手にするカウンセリング(?)のような仕事をしている。私は「最近の女性事情で、なにか思うことはありますか?」という、抽象的な質問をした。すると、A様はこんなことを話してくれた。

 

MeTooなどの活動で、抑圧されてきた女性たちが「自分はこれが嫌だった」と告白する場面が、社会的にも増えている。それは良いことだと思うけど、何かを嫌だと言うことは、通過点に過ぎないと思う。大事なことは「自分は、これが欲しいのだ」という意思表示だと思う。なかったことにしていた出来事や、なかったことにしていた自分を認めること。これは、とても大事なこと。ああ、自分はあれが嫌だったんだなと認めて、それを「嫌だった」と言うことで自分の感情を受け止めることができる。自分の感情を肯定することが、過去の自分を肯定することになる。でも、一番大事なことは、そのあとに「自分は、なにが欲しいのか」という意思表示を、世界に対して示すことだと思うのよ。

 

これは猛烈に素晴らしい話だと思う。大事なことが20個くらい書かれている。その後、私たちは「ないを本気で苦しんだ人が、あるを本気で喜べる」という話をした。たとえば、私は愛情不足に苦しんだ。拭い切れないさみしさや孤独感が常にあり、生きていることが苦しいと感じた瞬間は何度もあった。だが、苦しみの中を生き切ると、ある日、突然「すべてがひっくり返る」瞬間に出会う。これまで、自分にもっとも足りていないと思っていたものが、ある日、全部あるにひっくり返るのだ。私は、この瞬間に、人間のドラマを見る。これは、絶対、あなたにもある。大事なことだから何回も言いたい。自分に一番足りないもの、自分が欲しくて欲しくてたまらなくてずっと追い求めていたことこそ、自分の中に「ある」ものになる。

 

note.com

 

死ぬ気でやれよ。死ぬから。 

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Live to the point of tears

 

誰にでも、なかったことにしている出来事や、なかったことにしている自分があると思う。見たくないものに蓋をして、まるで、そんな自分はいなかったかのように(そんな問題はとっくの昔に乗り越えているかのように)振る舞う自分がいる。だが、残酷なほどにそういう嘘は露呈するもので、一挙手一投足に歪みが生じる。全部、バレている。全部、滲み出ている。うまく説明できないが、多くの人々が「なかったことにしたい過去の記憶」があるのだと思う。弱い自分。無力な自分。捨てられそうになった自分。置き去りにされた自分。大切にされなかった自分。など。

 

だが、違う。生きるということは、過去の自分を肯定することだ。置き去りにされた自分を、一人ずつ、一人ずつ、存在を認めてあげることだ。なかったことになんて、できないのだ。なかったことになんて、する必要はないのだ。自分以外の何者かになることではなく、自分の中にいる『自分』を総動員して生きること。怖くて寒くて淋しくて苦しくて、ひとりでずっと泣いていた過去の自分に「ほら、大丈夫だったよ」と言ってあげるような、そういう生き方をすることだ。存在を認められないことが、この世の中で、一番苦しい。自分が、自分を、認めてあげることだ。

 

自分に一番足りていないもの、自分がずっと欲しくて欲しくてたまらないと思っていたものこそ、自分の中に『ある』。ないがあるにひっくり返る、そういう瞬間がある。絶対に、ある。ないを本気で苦しんだ人が、あるを本気で喜べる。あの苦しみも、あの出来事も、無駄ではなかったのだと思える瞬間が、絶対に、来る。いまは「自分なんか」と思う気持ちがあったとしても、そう思う自分を否定するのではなく、そう思う自分を全員引き連れて生きること。誰一人、置いていかないこと。悲しみを、悲しみで終わらせないこと。悲しみの奥にある、光に手を伸ばすこと。

 

 

圭吾さん

今日行くつもりではなかったのですが、運良く聴けて本当に良かったです!

なんだか、THE PRESENTSのはじまりのはじまり、ゼロの時間という感じでした。1/8がTHE PRESENTSのスタート、日の出だとしたら、今日のライブは夜明け前のマジックアワーみたいな特別な時間、そんな気がしました。

圭吾さんの唄い方が、ライブハウスではないからかもしれませんが、今日は『殺しに行く』というより言葉を空間にそのまんま放つ、みたいに心にすっと入ってきて、心地よい時間でした。

ドラムじゃなくピアノのりゅうちゃんは、落ちてくる音をつかまえてそっと掌に乗せて、それをまた空へ返すような音色が素敵で、きっとあの時あの場だからこそ、のTHE PRESENTSが見られた気がしました。

そして自然に音があふれ出てくる2人を、確実に支えようとしているホッシーがみんなをしっかりと受け止めていて、3人の波が同じような大きさで同じような方向に向けて流れている、これがTHE PRESENTSの新しい音なんだな!と感じました。

今日、この時点のTHE PRESENTSを見ることができて、本当に嬉しく思います! が、次はライブハウスで、客席に真剣を振りかざしながら斬りに来る3人を見たい!とも思いました!

今日も男性が多かったですが、これからのTHE PRESENTSは男性の方にどんどん聴いてもらいたいし、そうなる気がしました。男性に向けて『己とは?』みたいな問いを常に突きつける、そんな存在であってほしいなと思います。

圭吾さんのソロの時間は、今日は穏やかな表情をされていて、特にスミカを唄っている時の顔がとても素敵でした。

ソロの圭吾さんはいつも、自分に絶えず問うように、命を削るように唄っている印象なのですが、今日のスミカは心の中に描いた誰かに唄いかけているような気がして、そんな感じははじめてでした。

ソロは涙ポロポロ、3人の演奏ではflow-erが一番心に響きました。

特に、flow-erはこれまで聴いた中でも一番素敵な演奏でした!坂爪圭吾バージョンも、Agapeバージョンも、いろんな場所でたくさん聴いた曲ですが、心を決めた3人でやるとこんな音に変わるんだなと、驚きました。

あと、終わった後の皆さんのお話がとても良かったです。

なんとなく、後のトークも含めて『男性限定ライブ』とかされてみたら面白いんじゃないかなと思いました(^^)/ 2ヶ月後に向けて、これからのTHE PRESENTSを見届けつつ、これからも常に自分に問いながら、私は私の心踊ることに向き合っていきたいなと思います。

 

https://www.instagram.com/p/Bsp2ykwHW8v/

Chalice Well Gardens

 

人生は続く。

 

坂爪圭吾 KeigoSakatsume
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE http://urx2.nu/xkMu  

 

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