いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

ないを見るな。あるを見ろ。

f:id:ibaya:20220112080819j:plain

 

朝、明治神宮を歩く。掃き清められた参道を歩き、静けさの中に身を置くと心も体も浄化される。朝一番の空気は新鮮で、これから誰にも汚されていない一日がはじまるのだという感慨に包まれる。日の出直後という時間帯にも関わらず、参拝者は0人ではない。自分と同じようなことを考える人がいるのだなと勝手に仲間意識を感じながら、本宮に向かう。本宮では誰もが小さくお辞儀をする。自分よりも大きなものに対して頭を下げる人間の姿は、この世で最も美しいものの一つだと思う。

 

おおまかなスケジュール

1月12日(水)東京

以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)

 

選び直す。

薬物中毒の女性が必死の思いで断薬に成功し、社会復帰を果たしたという話を聞いた。一度でも道を外れた人間に対する社会の眼差しは冷たく、彼女はひたすら冷遇を受け続けた。しかし、何よりも彼女を冷遇していたのは彼女自身だった。彼女は自分をダメだと思い続け、延々と自分を責め続けた。人といる時は笑顔になるが、本当は死にたいと思っていた。死ねないから生きているに過ぎなかった。人生に飽きていて、虚しく、張り合いがなく、自分はいてもいなくても同じだと思っていた。だが、そんな彼女を変える出来事が起きた。それは障害者スポーツだった。生きるために必要とされている手足や五感の一部を失ってさえなお、懸命に生きる彼らの姿を見た時、彼女は涙を止めることができなくなった。自分を強く恥じ入り、このままではいけない、このままでは本当に自分はダメになってしまうと思った。

 

人生に変化を望む時、どうしても奇跡的な出来事を望んでしまう。だが、彼女を変えたものは地味な毎日の連続だった。朝、目覚めると同時に窓を開ける。新鮮な空気を取り込む。太陽を浴びる。白湯を飲む。散歩をする。瞑想をする。お風呂に入る。料理をする。日記を書く。体を冷やす行為から距離を置き、体を温める行為を積極的に取り入れる。一度に全部をやれなくてもいい、ただ、自分にできることを少しずつやっていく。彼女は、毎日おまじないように唱え続けた。少しずつ、少しずつ、よくなっていく。沈みがちになる頭意識を、体の動きで克服した。油断をすると悪い波に乗ってしまう。大事なことは、どんなにささやかなことだとしてもいいから良い波に乗り続けることだ。そのためには意思が必要になる。彼女は、自分を幸せにするために良い波を選び続けた。これまでのすべてを見直し、選び直し、自分を良い方向に向かわせてくれるものを、毎日の生活の中で彼女は選び続けた。

 

中毒患者や依存症患者の話を聞くと、私は、つい「大変だな」と他人事のように感じてしまう。だが、違う。俺だって立派な中毒患者であり、立派な依存症患者だ。安逸に中毒し、怠惰に依存をしている。彼女の話を聞き、自分を健康だと思うことをやめようと思った。俺も重症患者だ。自分も重症患者だからこそ、彼女から教わることがたくさんある。昨年末に、ある人と「一日一万歩歩こう」と約束をした。今年に入り、自分だけではなく、他の人のやりたいことも一緒に実現していった方がエネルギーになるのではないかと思い、周囲に声をかけはじめた。あなたのやりたいことを教えてください。そして、可能なら、今日や明日にでもそれを一緒にやりませんか。彼女は、毎日おまじないように唱え続けた。少しずつ、少しずつ、よくなっていく。沈みがちになる頭意識を、体の動きで克服した。大事なことは良い波に乗り続けることだ。地味な毎日の連続だけが、自分に対する信頼を蘇らせる。

 

note.com

 

ないを見るな。あるを見ろ。

1月6日。鹿児島行きの飛行機が雪で欠航になり、再び東京に戻った。雪の影響で出発が遅れていると機内アナウンスが入り、出発を待っていたがなかなか飛行機が出ない。機内で二時間待った後に「誠に申し訳ありませんが、本便は欠航とさせていただきます」とアナウンスが流れ、機内は一時騒然とした。鹿児島に行けなかったことは残念だが、何処かで「やっぱりか」と思っている自分もいた。この出来事から「中途半端なことをやるな」と言われている気がした。本当にやりたいことをやりなさい。自分の穴を埋めるためではなく、自分を引き上げるものを選びなさい。これでいいと思うことではなく「これがいい」と思うことをやりなさい。一時的な赤い炎に惑わされてはいけません。あなたの中にある、神聖な青い炎を燃やし続けなさい。毎日を、今日が最後だと思って生きなさい。そう言われている気がした。

 

東京に戻ると一通の連絡が来た。その人は「自分には何もない」ということを話した。周囲の人は充実した時間を過ごしているように見えるが、自分だけ無駄に時間を重ねている気がする、と。みんなはキラキラ輝いて見えるが、自分には何もできない。それを聞きながら「ちょっと待ってくれ」と思った。自分には何もできないというが、現に、あなたは今こうして私に連絡をしてくれているじゃないか。私に連絡をする勇気と気力と体力が、今、実際にあなたの中にあるじゃないか。何もできないとか言うなよ。俺に連絡をすることができたじゃないか。その前も、俺の言葉を読むことができたじゃないか。だから、何もできないとか言うなよ。ないを見るなよ。あるを見ろよ。誰かと比べてばかりいないで、自分にあるものを見ろよ。

 

何もないように思える時も、原点は常にここに在る。迷子になった時は原点を思い出せ。周囲を見るのではなく、コアを見ろ。現実を見るのではなく、理想を見ろ。現実を見ろなんて言葉もあるが、現実を見ている場合じゃないんだ。夢を見ろ。光を見ろ。理想を見ろ。悦びを見ろ。希望を見ろ。楽しかった記憶を思い出せ。涙を流した出来事を思い出せ。それがなければいまの自分はなかったと思えるような、自分の原点を思い出せ。閉じるな。開け。諦めるな。開け。不貞腐れるな。開け。嘘に負けるな。醜さに負けるな。自分の不甲斐なさに負けるな。開け。いろいろな人生に触れなさい。心の交流が、人の人生を知ることが、命を大きく開くのです。息をしなさい。ないを見るな。あるを見ろ。愛ならばある。それは、絶対にある。

 

www.youtube.com

 

「あふれちゃん」

 

伝えられなかった 思いは 何処に行くのだ

言わずに終わるか 言って終わるのはどうだ

 

俺を叩けば 罪が まるでホコリみたいに

晴れた日に 舞い上がれ きらきらひかれ

 

悲しみ深いほど 慰めも 深く 深く

闇が強いほど 光もまた 強く 強く

 

ただ あふれる あふれる

 

使い込まれた 命 だから味が出るのだ

愛ならばある 見捨てられることはない

 

矛盾のなかに 俺はど真ん中を見る

涙 流しながら笑う 黙って 騒ぐ

 

胸が 苦しいほど よろこびも 深く 深く

寂しさを抱くほど ぬくもりも 強く 強く

 

ただ あふれる あふれる

 

悲しみ深いほど 慰めも 深く 深く

闇が強いほど 光もまた 強く 強く

 

胸が 苦しいほど よろこびも 深く 深く

寂しさを抱くほど ぬくもりも 強く 強く

 

ただ あふれる あふれる

 

f:id:ibaya:20220112080818j:plain

 

人生は続く。

 

坂爪圭吾 KeigoSakatsume
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE http://urx2.nu/xkMu

 

f:id:ibaya:20211220083337j:plain

LINE ID ibaya