いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

黄金のままでいられるか。

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熱海のホテルが避難所になっているからそこに行けば滞在できるよと言われ、熱海まで行ったが「順番待ちの方々がいるので今日の今日では無理です」と断られた。他に避難所はないのかと尋ねたが「ない」とのことだったので、現在は横浜の安宿にいる。緊急時は情報が錯綜するから事前にしっかり確かめた方が良い。良い教訓を得たが身も心もボロボロだ。ボロボロになると考えることもネガティブになる。だが、問題は何が起きたかじゃない。出来事を、どのように受け取るかが問題だ。

 

おおまかなスケジュール

7月12日(月)横浜

以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)

 

 

一人にして。一人にしないで。 

ここ数日間の心理状態は複雑で「一人にして」と「一人にしないで」という相反する感情が常にある。経済的に豊かな訳ではないから連日のホテル暮らしには限界がある。かと言ってドミトリーやカプセルに泊まる体力がない。各種SNSから「誰か泊めてください」とヘルプを出せば、多分、誰かしらは泊めてくれるのだろう。そうすれば宿泊費は節約できるのだが、いまの自分にはコミュニケーションを交わす気力がない。困った時はホテルを取るので言ってくださいと連絡をくれた人もいるが、お願いをする余力がない。誰かに何かを頼むには力がいる。結果、自費で宿を取る。自費などと言ったが、被災直後に「これを使ってください」とペイペイなどから送金をしてくださった方の助力により、どうにか生き延びているのが現状だ。

 

だが、いまの自分に元気がないのかと言ったら複雑だ。身も心もボロボロになりつつあるが、自分の一部は「全然へっちゃらだよ」と平気な顔で笑っている。自分が置かれている状態を客観視して、そこからギャグをかまそうとしている自分がいる。生活に窮していることは事実だ。明日寝る場所も決まっていない。Amazonの欲しいものリストを公開して周囲にヘルプを求めるやり方もあると言われた。だが、実際に欲しいものリストを作成したら、私はそこに「ハーレーダビッドソン」とか書いてしまいそうだ。欲しいものを言えと言われても「タグホイヤーのカレラ」とか「表参道のマンション」とか「小型船舶の免許」とか、被災と全然関係ないことを書いてしまいそうだ。だから、この案はボツだ。全然元気だからボツだ。

 

こうした物欲は「生きる力」そのものだと思う。欲しがる力が、人間を生きる方向に駆り立てる。普段の私に物欲はない。だが、壊滅的な状態に置かれてから、まるで自分の内部に眠る力を無理やり呼び覚ますかのように、斬新な物欲が爆発している。自分が身につけている一つ一つを選び直したい感覚に襲われ、なんとなく選んだものの一切合切を捨てて心が躍るものだけで身を固めたい欲求がある。そういった視点で眺めると、自分がいかに「なんとなく」物事を選んでいたのかが分かる。一度強烈に死を意識したことで、破壊が再生をもたらした。今の私は、大袈裟だが生まれ変わるチャンスにあるのだと思う。人生に行き詰まりを感じる時、もうダメだと思うような時、生きる目的をすべて失ったように見える時、それは、実は素晴らしいチャンスだ。全部をもう一度やり直し、人生の新しい扉を開くチャンスだ。

 

黄金のままでいられるか。

被害者は悲しそうにしていなければいけない。被害者は辛そうにしていなければいけない。被害者は不幸そうにしていなければいけない。大袈裟かもしれないが、同調圧力のような空気感を感じる。楽しむこと、笑顔でいること、幸せになろうとすることが不謹慎とされるムードを感じる。だが、私は、違うと思う。病気にはなっても、病人にはなるまい。同調圧力に負けるな。こんな時こそ遊ばなきゃダメだ。こんな時こそユーモアを炸裂させなきゃダメだ。こんな時こそ歌を音楽を必要としなきゃダメだ。楽しいことを求めなくちゃダメだ。美しいものを求めなくちゃダメだ。自分の好きを貫く勇気を、自分の好きを実際に生きる勇気を忘れたらダメだ。

 

明日以降の予定はない。誰か横浜で一杯やりませんかと言いたい。こんな時こそ「フットワークだけは軽いので誰か交通費さえ出してくれたら何処までも行きます」と言いたい。自分に需要があるのかは知らない。ただ、この世に自分が供給されたことだけは事実だ。この世には、実際に動き出した後にしか見えない風景がある。合言葉は「軽やかに」。タンポポの綿毛のようなフットワークで、風に乗り、空を舞い、見知らぬ大地に足を運ぶ。そこで花を咲かせることもあれば、また別の場所に運ばれることもある。頭で考え過ぎるのではなく、自分のこころが「いいな」と思う方向にふらっと漂う軽やかさは、時に、運命的な実を結ぶことがある。

 

世界は光と色で出来ている。どちらにも重さはない。私たちは旅の目的を頻繁に思い悩むが、大事なものは旅そのものだ。誰もが、光から来て光に帰る旅の途中だ。大事なことは、自分に何が起きているかじゃない。それをどのように受け取るかだ。何者かになろうとすることではなく、ただ、黄金のままでいることだ。誰一人、自分を傷つけられる人間はいない。誰一人、自分の邪魔をできる人間はいない。どのようなことがあろうとも、何事にも、何者にも、自分を叩き潰させたり、自分の名誉を奪わせてしまってはいけない。自分の名誉は、自分で守る。自分を貫く限り、必ず人間は誤解を受ける。誤解される姿こそ、この世で一番美しい姿だ。

 

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「黄金のままでいられるか」 詞曲 Keigo Sakatsume

 

空に浮かぶ月が海に 白にも似た道を作り

揺れた波が描く色が 俺の両目を照らした

 

奴等の言うことは全部 正解でも本当じゃない

なんでもありの体現者 誤解される君は 綺麗

 

綺麗な物たちは全部 悲しみを隠し持っていて

優しい者たちは全部 ナイフを隠し持っていて

 

歯車を弾き出された 錬金術師たちが昨日

見上げた星が瞬いた 夜の歌を 響かせて

 

黄金のままでいられるか なんでもないような顔で

黄金のままでいられるか いまにも泣きそうな顔で

 

曇り空の更に上に 青い空が広がってる

金色(ゴールド)の光が差して 彼女の罪も許される

 

冷えたアスファルトの下に 燃えるマグマを感じてる

金色(ゴールド)に憧れたまま 憧れたまま死ぬのさ

 

黄金のままでいられるか 誰にも 見つけられない

黄金のままでいられるか 君を見つけられないから

 

誰も聞いたことない 声を 声を 声を 聴かせて 

誰も聞いたことない 声を 声を 声を 聴かせて

 

俺のような君に会って 君のような俺に会って

一つだけやっと分かった 不幸な人間はいない

 

傷口から零れ落ちた 賛美歌と血が流れる

唯一無二の体現者 誤解される君は 綺麗

 

世界の何処かにはきっと 自分みたいなやつがいて

いまにも泣きそうな顔で 出会えること待っている

 

世界の何処かにはきっと お前みたいなやつがいて

いまにも泣きそうな顔で 出会えること待っている

 

黄金のままでいられるか なんでもないような顔で

黄金のままでいられるか いまにも泣きそうな顔で

 

黄金のままでいられるか 誰にも 見つけられない

黄金のままでいられるか 君を 見つけに行くから

 

誰も聞いたことない 声を 声を 声を 聴かせて

誰も聞いたことない 声を 声を 声を 聴かせて 

 

君は 綺麗 君は 綺麗 君は 綺麗 君は 綺麗

 

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人生は続く。

 

坂爪圭吾 KeigoSakatsume
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE http://urx2.nu/xkMu

  

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