いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

そっちじゃない。こっちだ。

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生きたいと思う世界を創造すること。本当は満足できていない状態を正当化するのではなく、より高い価値観を生きること。自分の価値を低く見積もるのではなく、自分の中にある美しい部分を信じ、それを引っ込めるのではなく前面に押し出して生きること。愛したいものを愛し、守りたいものを守ること。命を表現すること。

 

おおまかなスケジュール

4月24日(土)
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)

SCHEDULE http://urx2.nu/xkMu

 

 

綺麗なものと、美しいひと

一昨日、女性H様からLINEが届いた。明日は私の誕生日なのですが、坂爪さんにお会いすることを自分にプレゼントしたい。一緒に屋外で珈琲を飲みたいです、と。昨日実際にお会いした。菊名駅に自然はないため家の裏の森で珈琲を飲んだ。そして色々な話をした。今年で56歳になること。自己保身に走る自分をダメだなと感じること。自分は何も成し遂げてはいないけれど、こどもを育てた経験は本当に素晴らしかったこと。その娘が、最近「死にたい」と言うようになったこと。あんまり心配しすぎるのもどうかと思うから普段は平気にしているが、それでもある日本当に死んでしまったらと思うと怖くてたまらなくなることもあるということ。など。

 

娘さんは20代の後半なのだが、死にたい理由の一つに「生活のためには嫌な仕事でも辞める訳にはいかず、一体自分はこれをいつまでやらなくちゃならないのだろうかと思うと生きていくことに疲れ、死にたいと思うことがある」というものがあると聞いた。最近、若い女性の自死が増えているらしい。H様も、もし自分が同じ状態に置かれたとしたら死にたいと思う気持ちはとてもよくわかると話した。いまの仕事は決して嫌いな訳ではないけれど、もしも生きるために十分なお金があるとしたら今の仕事をやることはないと思っている人は、きっと、多い。H様は言った。自分はこどもを育てた体験を本当に素晴らしいことだと感じているが、いざ、実際に苦しんでいる娘を見ると「産んでごめんね」って思ってしまうことがある、と。

 

誕生日を迎えて思うことはありますかと尋ねたら、H様は「綺麗なものを見つけていきたい」と話した。夕日や朝日ももちろん綺麗だが、もっとささやかな、注意をして見ていないと見逃してしまうような綺麗な人間の心の動きであったり小さな行動であったりを、できるだけ見逃さないで見つけていきたいと思う。そう話すH様を見て「綺麗だな」と思った。ただ、H様自身の話す口調から、綺麗なものの中に自分が含まれていないように感じた。どれだけ綺麗なものを集めても、自分を綺麗だと思えなければ苦しいのではないか。俺から見ると、H様が娘に対して抱く思いや世界に対して抱く思いはとても綺麗なものに見える。そのようなことを拙い言葉で伝えたが、うまく伝えられたのかどうか自信はない。花を一輪、H様に贈った。

 

 
 
 
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そっちじゃない。こっちだ。

世の中に大きな流れがあるとして、その流れに乗ったとしたら自分は幸せになれるのか。良い学校に入り良い企業に就職をして、良い結婚をして良い家庭を築く。それをスマートにできる人には問題ないと思うが、偏見たっぷりに世界を眺めると「あんまり幸せになれそうもないなあ」と思う。心が生きる方向と、心が死ぬ方向があるとしたら、すべての人々が心が生きる方向を歩めたらと願う。こうあるべきとされている世界からはみ出す勇気、自分を幸せにしない考え方や生き方にはノーと言えるだけの勇気、違うと思う全体的な流れを感じたらその逆を歩き出す勇気。

 

家の裏の森は年々壊されている。あれだけ広大な土地があった場所に所狭しと家が立ち並び、自然はどんどん破壊される。世の中全体の流れとして、自然は増える方向ではなく減る方向に進んでいる。自然が壊されるのは友達が殺されるくらい苦しい。横浜市港北区は土地も高いから基本的に金持ちの街だ。道も土地も狭いが、誰もが豪邸を建てて大きな車に乗る。どれだけ豪邸を建てても、すぐ隣に別の人の家がある環境をあまり豊かだと思えない。家は立派だが、余裕を感じることができない。そっちじゃない気がするんだけどなあ、などと最後に残った森の中で考えたりもするのだが、おそらくこの森が取り壊されるのも時間の問題なのだろう。ここで暮らす野良猫やたぬきやモグラや様々な鳥たちは、いったい何処に行くのだろう。

 

まだ足りない、まだ足りないと言わんばかりに自然は破壊をされて新しい施設が創設される。それによって人間の心の穴は埋まったのかと言えば、逆だ。生きるスピードを下げることもできないまま、余計に焦らされて生きる。H様は「綺麗なものを見つけていきたい」と言った。私は、その心をとても綺麗なものだと感じた。誕生日に自分に美味しい料理や豪華なプレゼントをすることもできたが、なんだか違うなと思って自然の中で珈琲を飲みたいと思った。この道を選んで正解だった。今回の誕生日はここ十何年間の間でベストなものになりました。そう言ってH様は帰った。色々な物事が「まだ足りない」とか「お前はダメな人間だ」とか「生きている値打ちのない人間だ」などと言ってくるように思える時でさえ、必ず、それでもなお光り輝いている綺麗な部分がある。それは絶対にある。ないものを見るな。あるを見ろ。自分の中にある最後の自然だけは、最後まで守り抜かなければと思う。

 

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人生は続く。

 

坂爪圭吾 KeigoSakatsume
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE http://urx2.nu/xkMu

 

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