いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

世界が俺だけじゃなくてよかった。

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奥武島のテント生活も三日目に入った。基本的に野晒しだが、日々の充実度は高い。快適な家にいる方が憂鬱で、不便な野外にいる方が活発になるのが不思議だ。材料は現地調達になるため毎日ギリギリだが、いよいよ食べるものがなくなったぞとなったタイミングで誰かが差し入れをくれたり目の前に食糧が現れる。そろそろ肉が食べたいぞと思うと肉が届き、甘いものを食べたいと思うと甘いものが届く。

 

おおまかなスケジュール

4月11日(日)野営@奥武島

以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)

 

 

家族を諦めるな。

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初日

 

毎日、信じられないくらい星が綺麗だ。最初はこんなジャングルでどうやって生活するのかと恐れたが、自分でも驚くほど早く馴染めた。私はやっぱり自然が大好きなのだと思った。木々や星々や波音に囲まれた暮らしの中で寂しさを覚えることは少ない。衣食住があれば人間は死なないということを肌感覚で実感すると、日常の細々とした雑事に「そんなことはどうでもいいじゃないか」と寛容に思える。大丈夫だよ。気にすることはないよ。生きているだけでいいよ。全部、うまくいくよ。

 

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三日目


三日目に椅子とテーブルの差し入れをもらった。一気に文化的な生活になった。人混みの中にいると些細なことに苛々して器はどんどん小さくなるが、大自然の中で放置されると自然と感謝の念が湧き上がる。感謝なんて書くと聞こえが良いが、言い方を変えれば「自分の狭量さを反省する」時間を得る。私は椅子を作れない。テーブルを作れない。テントを作れない。食糧を生み出すことができない。私が生きていられるのは、私が生きるために必要なものを作り出してくれた人々による。そのことに対する感謝を私は忘れていた。反抗や反発、抵抗ばかりを続けてきたが、抵抗する対象が消えた時、湧き上がった感覚は懺悔にも近い感謝の気持ちだった。

 

 

焚き火を眺めながら「家族を諦めるな」と思った。先日、母親からメールが届いた。そこには「圭吾は大勢の人から愛されているよ」と書かれてあった。自分を否定することは親を否定することに繋がるし、親を肯定することは自分を肯定することに繋がる。家族を諦めるな。この言葉の真意を自分でもまだ掴み切れていないが、私たちは一人で生きている訳ではない。一人になることはできる。だが、一人で生きていくことはできない。家族を諦めるな。それは、自分を育てた家族を諦めないことであり、広い意味での家族を作っていくことを諦めないことだと思った。 

 

世界が俺だけじゃなくてよかった。

奥武島の隅っこにテントを張っているが、昨日まで自転車旅をしている男性のソロキャンパーが近くにテントを張っていた。会話こそなかったが、すれ違う時に軽く会釈をした。ひどく柔和な顔をした男性で、その柔らかさは悲しみを通過した優しさだと感じた。彼は彼で食事をし、私は私で食事をした。距離は離れていたが近くに感じ、同じ夜を超えた。今朝、起きてみたら既に男性は出発をした後だった。別れてから思うことは「もう少し話せばよかったかな」などと言った悔恨に近い思いだが、昨日、確かに私たちは話していた。私は私で今日を生きるし、彼は彼で今日を生きる。物理的には離れても、それだけではない何かで繋がっている気がした。

 

私は私の人生に責任があり、彼は彼の人生に責任がある。それは納税や勤労や教育などと言った責任ではない、個人的で生命的なものだ。価値観は人それぞれだが、誰もが自分の運命を追求している仲間だ。その連帯を勝手に感じ取り、私は勝手に温かな感覚を抱く。私は私を幸せにする責任がある。私は私に幸福な人生を歩ませる責任がある。それは一般的な幸せとは違う形の幸せかもしれない。ただ、自分にとって最大限の喜びを追求する責任が私にはある。この責任は、私に重くのしかかる責任ではない。逆だ。責任を果たせば果たすほど、私は軽くなる。私は自由になる。私は少しだけ愛の片鱗に触れる。私は生まれてきたことを喜ぶことができる。

 

リトルスターという曲を作った。歌を作る時、言葉を綴る時、私は私の責任を果たしている気がする。目の前にいない誰か、まだ見ぬ誰かに「届け」と手紙を書くような、待つ人の存在を感じ取れるからこそ力を得られる感覚がある。月並みな言葉だが、多分、私たち一人一人には『待っている人』が必ずいる。その人と出会うことで、私は、私たちは、生まれたことを喜ぶことができる。生きててよかったと思えるほどの喜びを、自分に、世界に、与えていこうとする姿勢こそが希望になる。そして、誰かに善を成す時、自分自身に最善を成しているのだということを知る。

 

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「リトルスター」 詞曲 Keigo Sakatsume

 

誰にも聞こえない

誰にもさわれない

君だけの音

君だけの色

 

誰にも壊せない

誰にも汚せない

今だけの音

今だけの色

 

待ってろよ リトルスター

生きててよかったと思わせてやる

見ていろよ リトルスター

夜を走る光

 

今にも消えそうな

今にも落ちそうな

君だけの音

君だけの色

 

誰にも聞こえない

誰にもさわれない

終わらない音

終わらない色

 

待ってろよ リトルスター

僕だけはあなたを抱き締めてやる

見ていろよ リトルスター

夜を越える 命

 

待ってろよ リトルスター

生きててよかったと思わせるから

見ていろよ リトルスター

僕だけはあなたを抱き締めるから

 

Baby I'm your tree

whole life together

Nobody can hurt your heart never

 

Baby I'm your tree

Little Star

How time flies you and me forever

 

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人生は続く。

 

坂爪圭吾 KeigoSakatsume
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE http://urx2.nu/xkMu

 

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