いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

愛ならずっとここにあるぜ。

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和歌山市駅でM様と合流した。この後の予定はなんですかと聞かれたので「人生的に予定はありません」と言ったら、その言葉が妙に響いたみたいで「救われました」と笑ってもらえた。何もしていない自分には価値がないと自分を責めて生きてきたから、こんなにもカラッと「ない」と言う人を初めて見て衝撃を受けた、と。

 

おおまかなスケジュール

3月13日(土)以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)

SCHEDULE on http://urx2.nu/xkMu

 

あなたはもう一人の私だ。 

M様は親から虐待を受けた過去を話してくれた。父親は母親や娘に暴力を振るい、母親も自分のことで手一杯で自分を守ってはくれず、親戚も「強くなれ」としか言わない。周りに味方がいない状態が長く続くと、希望を抱くことは難しくなる。「こんな話重いですよね」と言われたが、全然重いと思わない。むしろ、あなたの人生に触れさせてくれてありがとうと思う。親から愛されない時期は苦しい。だが、話を聞きながら「愛されないのが苦しいのは、愛しているからだ」と思った。

 

どれだけの人が本当に話したいことを話せているのだろう。本当に聞いて欲しいことを話せていて、本当に見て欲しいと思う部分を見てもらえているのだろう。色々な方々と会う体験を通じて、最後まで話を聞くことの重要さを痛感する。遮らない。言い換えない。たとえば、相手が自然が好きだと言った時に「私も海が好きだ」みたいなことを言わない。相手が自由になりたいと言った時に「やりたいことをやろう」みたいに言い換えない。言い換えることで二人の間に断絶が生まれる。

 

言葉は難しい。同じ言葉でも使う人によって込められた意味はまるで異なる。だから、自分がどう思うかよりも「相手がどのような気持ちでその言葉を使っているか」を観た方がいいのだと思う。言葉ではなく、言葉に込められた気持ちの部分で会話ができた時、心を通わせることができた実感を得る。沈黙も会話だ。会話が言葉だけになると、必ず何かを取り零す。言葉より、視線や仕草が多くを語る。心を通わせるとは、大袈裟だが「あなたはもう一人の私だ」と思う境地に至ることだ。

 

わたり文庫『兎の眼

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今回のわたり文庫無料郵送の一冊は灰谷健次郎著作『兎の眼』です。最近読んで、大好きな一冊になりました。ご希望される方は何かしらの方法で坂爪圭吾までご連絡ください。御当選(?)された方には70万時間以内に折り返しご連絡します。

 

※※※ こちらの本は京都府にわたりましま ※※※

 

「人間は抵抗、つまりレジスタンスが大切ですよ、みなさん。人間が美しくあるために抵抗の精神をわすれてはなりません」

灰谷健次郎兎の眼』【角川文庫】

 

愛ならずっとここにあるぜ。

流れ者の身軽さと根を張れない心許なさを感じながら、大阪のドヤ街を歩いた。色々な空間がある。華やかな場所もあれば日の当たらない(時には煙たがられる)場所もある。私には卑屈な部分があるため、どうしても日陰にアイデンティティを置きたくなる。路地裏を彷徨って「俺にはここがお似合いだ」などと自分を日陰と同調させたくなる心理が働くが、違う。私が闇に惹かれるのは、それすらも突き抜ける光を放ちたいと思うからだ。暗い場所にアイデンティティを置いちゃダメだ。

 

自然に触れる。本を読む。人と心を通わせる。深い充実感を覚える大切な時間だ。しかし、それだけでは足りないと思う自分がいる。おそらく、私は良い作品を生み出すことによって救われているのだと思う。自分に取り入れたものを通じて、この世にまだない何かを生み出すことができた時、真の充足感を得る。ただ受け取るだけでは足りず、自分を通じて生み出されたものを見てはじめて循環を感じる。良い作品とは「これが俺のラブソングだ」と思いながら世界に放たれたものの全部だ。

 

これからもっとずっとたくさん失っていって、一人ぼっちで死ぬことになったとしても。私が私の歌を歌い続ける限り、その歌は私と共に生き続ける。誰のためでもない、自分が自分のために歌う歌が、私の命を鼓舞して生きる方向に舵を取らせる。多くの人にとっては無価値でも、うるさいから黙れと周囲から石を投げられ迫害されても、それでも自分の歌を歌い続けること。それが、自分なりのレジスタンスだ。涙ながらに自分の過去を話してくれたM様に渡した本に「愛ならずっとここにあるぜ」と書いた。一人ぼっちで死ぬことになっても、愛は永遠に残り続ける。

 

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人生は続く。

 

坂爪圭吾 KeigoSakatsume
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE http://urx2.nu/xkMu

 

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