いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

誰かに好かれようと思うな。

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大分駅前にあるカラオケにいる。突然ですがAgape(我々のバンド名)名義でドームツアーを敢行することになりました。日本の五大ドームツアーです。第1弾は6月16日(日)朝10時から、福岡ドーム前で開催することになりました。是非、遊びに来てください。ドームの中ではあらゆる意味で実行不可能なので、ドームの前で演ります。だから、正確には「福岡ドーム前でライブをやる」ということになる。仮に、日本の五大ドーム前でライブをやったら、俺は「日本の五大ドーム(前)でライブをやったよ」と言える。嘘じゃない。これを言いたいがために、やる。

 

 

おおまかなスケジュール

6月15日 博多と言えばうどん派です@福岡県福岡市【暇です】

6月16日 10時 福岡ドーム前ライブ@福岡県福岡市「福岡ドーム」
6月17日以降、FREE!【呼ばれたら何処にでも行きます!】
6月30日 15時 定期演奏会@神奈川県横浜市「わたり食堂」


SCHEDULE on http://urx2.nu/xkMu

 

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夏の朝にドーム(前)ツアーを。

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別府湾


あまりにも急にドームツアーが決定したので、ギターの竹谷さん(現在地新潟)とベースの保科さん(現在地横浜)に「16日福岡ドームでやるから、来て!」とLINEをした。彼らは、いま、必死になって福岡までの交通手段を考えている。果たして、誰かひとりでも来れるのだろうか。私一人の開催になるのだろうか。お客さんは来るのだろうか。誰も来ないかもしれない。が、愚かなイベントには愚かなひとが来てくれるはずだ。神に、祈ろう。我々はアガペーなのだから。私は、愚かなひとと友達になりたい。愚かなことを「愚かだね!」と一緒に笑える時間は、尊い

 

最近思う。現代社会は「稼ぐ」「集める」「溜め込む」ことが美徳になっているのか、どれだけ集めるかの勝負をしているように見える。収入が多い人間が勝ち。貯蓄が多い人間が勝ち。所有財産が多い人間が勝ち。など。しかし、実は、人間は「あげたい」生き物なんじゃないだろうか。溜め込むだけでは、絶対に満たされない何かがある。命も、時間も、金も、同じだ。大事なことは「使い方」であり、ただ、もっているだけでは苦しみになったり、重荷になったりもする。例えば、年間これだけの収入があれば安全とされる謎の指標がある。が、事実、この指標をクリアしている人間が幸福なのかと言えば、謎だ。どれだけ集めても、必ず「足りない」という不安はつきまとう。だから、また、さらに貯め込もうとする。が、溜め込むだけでは、絶対に満たされないなにかがある。この、絶対に満たされない部分を、満たすことができる行為が「あげる」「与える」「開放する」ことだと思う。

 

誤解を恐れながら言うと、いま、あまりにも疲れている人間が多い。満員電車は地獄である。日本は豊かになったと言われている。事実、蛇口をひねれば水が出るし、社会保障もそれなりに整い、餓死をするリスクは皆無に近い。では、なぜ、それでも人間が疲れているのかと言えば、それは「交換の原理」に疲れれいるのだと思う。稼ぐ、集める、溜め込む、これらの行為が美徳とされる世界では、どれだけもっているかが人間の価値になる。すると、大概、ひとは手放す行為にマイナスの感情を覚えるので、減らさないように、減らさないように、生きる。等価交換が基本になると、すべてが「損得勘定の商取引」みたいになる。それが悪いとは言わないが、行き過ぎると殺伐とする。誰だって、こんな風に感じたことがあると思う。俺は、いったい、いつまでこんな生き方を続ければいいのだろうか。と。終わりなき疲労感。永遠の徒労感。そんな時こそ、自然界を見てみよう。春の沈丁花、夏の向日葵、秋の金木犀、すべては無償で芳香を放つ。季節は巡る。自然を通じて、我々は四季を感じる。そこに喜びを覚える理由は「循環を感じる」からだと思う。自然界は、交換の原理で回らない。循環の原理で回っている。だから、我々は、自然に触れた時に励ましや慰め、根源的な安らぎを覚えることができるのだと思う。

note.mu

 

わたり文庫『美の世界旅行』

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今回のわたり文庫無料郵送の一冊は、岡本太郎著作『美の世界旅行』です。素晴らしい一冊。私は、これを読んで「いますぐメキシコとスペインに行きたい!」と思いました。最近、散歩中に、岡本太郎さんの音声を聴きながら街を歩くことが趣味です。岡本太郎さんの声は、もう、傷つきながらも純粋であることをやめなかった(やめることができなかった)、果敢に挑み続けた人間に宿る『凄味』のようなものが凝縮された、すごいいい声だな、と思いました。不思議と、聞いているだけで激励される効果がある。ご希望される方は何かしらの方法で坂爪圭吾までご連絡ください。御当選(?)された方には70万時間以内に折り返しご連絡いたします。

 

※※※ こちらの本は、大分県にわたりました ※※※

 

直感だが、人間の本性には定着に向くタイプと、そうでないのと、二通りあるのではないか。遊牧という、この誇り高い独自の文化を考えると、その根底に定着を拒否する、挑みの精神があるのだと思えてならない。

私自身、挑みなしに真の存在というものは無いと考える人間だ。今日の文明社会の、何かおさまりきって計算高い、安定、バランスが第一というようなモラルに、何ともいえぬ空しさを感じる。つまりは農耕民の定着、忍耐、勤勉。後生大事に貯めこんだ富の蓄積。それを土台にして進歩と称し管理能力だけを発達させた、市民社会の体制のいやらしさである。

岡本太郎『美の世界旅行』【新潮文庫

 

誰かに好かれようと思うな。

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田ノ浦ビーチ

 

さかつめさんはモテるからいいですね、などと言われる。褒めているつもりか、バカにするな、と思う。一体、モテることのどこがいいのかわからない。モテることなんて、ある程度のテクニックを習得すればいくらでもモテる。でも、それでは、虚しいままじゃないか。モテることと「愛し愛されること」は完全に別物だ。テクニックには、必ず、化けの皮が剥げる瞬間が訪れる。その時、問われるものが『真価』だと思う。テクニックで愛されても、虚しいだけじゃないか。世の中には、優しいひとと、優しそうなひとの二種類がいると思う。前者は大好きだが、後者は大嫌いだ。表面的には優しいひとも、言葉の裏にある「自分が好かれたいだけ」「自分をよく見せたいだけ」という魂胆が透けて見える。要するに嘘つきであり、詐欺師なのだ。騙されてたまるかと思う。そして、なにより、本人自身から「優しく振舞う自分自身に、自分がひどく傷つけられている」という悲哀を感じる。

 

先日、大阪でライブが開催された時に、埼玉から新幹線で来てくれた女性がいた。彼女は話す。自分は埼玉在住だから、別に大阪まで行かなくても、また関東でなにかあるときにいけばいいと思い、最初は自分の欲求を引っ込めた。でも、違うと思った。また別の機会にすればいいのだと、自分の願いを先延ばしにすることはやめようと思った。明日死ぬかもしれないし、今日やらなければ、二度とやれない体になるかもしれない。そう思って、今日、大阪まで来ました。と。 行動に裏打ちされた言葉には、重みがある。素晴らしい言葉だと思った。イベント終了後、彼女から連絡をもらった。そこには「今日は大阪まで行って本当によかった。あれ以来、素直に望むことができるようになりました」と書かれていた。素直に望むことができるようになる。これだ。これなんだ。自分の願いや祈りや欲求を、自分が、打ち消してしまったらそれはあまりにも悲しい。自分がやりたいと思うことを、自分にやらせてあげること。それは、決して「わがまま」「自分勝手」「自己中心的」と非難される行為ではなく、自分に対する失われた信頼を取り戻すための、ひいては人類全体に対する信頼を取り戻すために、必要にして、崇高な行為なのだと思う。

 

溌剌とした優しさは心地よいが、悲しい優しさを見るのは心苦しい。優しいひとほど、自分より他人を優先するひとほど、その優しさによって「自分自身を傷つけている」印象を覚える。優しさが、苦しいのだ。自分が我慢をすることで保たれる平和なら、そんな平和は偽物だと思う。あなたが思う平和の中に、あなたも仲間にいれてくれ。あなたを抜きにして成り立つ平和など、そんなものは嘘っぱちじゃないか。そう思う。良好な人間関係とは、ただ、自分が幸せでいることが「同時に、周囲の人間も幸せにする」関係だと思う。自分が役に立つからそこにいてもいいのではなく、なにかできることがあるからそこにいることが許されているものでも、ない。ただ、自分が幸せに生きていること。そのことをよろこんでくれるひとと同じ時間を過ごすとき、幸福は軽やかに伝播する。そこに、何も、犠牲はない。純粋なよろこびのために生はあるのであり、我々は、自分の正当性を主張するために、なにかを成し遂げるために、誰かに認められるために生きているのではないと思う。

 

 

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人生は続く。

 

坂爪圭吾 KeigoSakatsume
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE http://urx2.nu/xkMu 

 

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