いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

清濁をぶちまけて輝く。生きるとは、そういうことだと思う。

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私は自分の連絡先と予定を公開している。北海道に行く旨を書いたら、非常にありがたいことに「それなら層雲峡に!」「それなら遠軽町に!」「それなら北海道神宮に!」「それなら余市の柿崎商店に!」と、様々な方々からご連絡をいただいた。無事に宿もどうにかなり、無一物の自分でも、素晴らしい日々を過ごすことができた。お世話になった方々には感謝の言葉しかない。先ほど無事に成田空港に着いて、いま、横浜にあるごちゃまぜの家にいる。

 

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酪農家の方に呼ばれ、遠軽町(旧・白滝村)に足を運んだ。酪農家の方、と言っても年齢は若く私と同世代の女性M様だ。旅が好きだと話すM様は、これまで県外や海外で生活をしていた。が、色々と思うことがあり、実家の酪農を継ぐことを決めた。私は、不慣れながら搾乳を手伝う。重労働だ。Mさんは慣れた手つきで仕事を進める。私が「これからは北海道にいる予定ですか?」と尋ねると、彼女は「一生、いると思います」と爽やかに答えた。一生、という言葉を聞いた時に「ああ、このひとは腹を括ったんだな」と思った。誰かに頼まれたからではなく、自分の意思で、自分の生きる道を決めたのだ。そのひとなりの覚悟、そのひとなりの美学に触れたとき、私のこころは感動をする。ああ、格好いいひとだなと思う。

 

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悪態日記「爽やかにディスる

私は定期的に悪態をつく。今回、北海道に来た最大の理由は「素敵なキャンプ場で上映される星空映画系イベントに呼ばれたから」になる。が、素敵なキャンプ場で悪態をついてしまった。まず、参加者のみなさまが持参しているテントが高級なものばかりで、なんだか不愉快になった。まるで「おしゃれの自慢合戦」をしているみたいだった。キャンプの醍醐味は自然と溶け合うことじゃろうがい。それなのに、お互いに牽制し合ったり見栄を張り合ったり、人間界のルールを持ち込んでんじゃねえよと思った。一旦悪態スイッチが入ると、私は、自分を止めることができなくなる。ははーん、なるほど、ここにいるひとたちは「おしゃれだと言われたいひとたち」なんだなと思ってしまった。

 

そういう匂いを嗅ぎとると「(おしゃれだとは)絶対に言ってやんねー!」みたいになる。はいはい。あなたは幸せになることよりも「ひとから幸せだと思われること」の方が大事な他人軸野郎なんですね、とか、露骨にひとを見下してしまう。そういうところが自分にはある。私は、おしゃれな場所に行くと「金持ちの家に来た貧乏人」みたいな気持ちになる。選民思想の匂いをかぎとり、そこに自分が含まれていないことに勝手に怒る。おしゃれになることで何かを失う。そのように感じることは多い。熱海の家の近くに、K宮神社という神社がある。最近、K宮神社がめちゃめちゃおしゃれに生まれ変わった。トイレが綺麗なのはありがたいが、もう、ここに神様はいないんだろうな感がすごい。外っ面が整えられるほどは、中身がスッカスカになるこの現象はなんだろう。

 

私は、同行しているY様に「見栄のカタマリみたいな場所ですね」と限りなく爽やかに告げた。ら、Y様も「実は、自分も同じことを思っていました!」とのこと。ワオ!SAME SAME!この瞬間、我々は意気投合をした。それから「こんな場所は離れて、海岸でコーヒーでも飲みましょう!」となって、早々と退散をした。駐車場に向かい、車に乗る。去り際、私がキャンプ場の人混みめがけて「ばーか!」と捨て台詞を吐くと、Y様が「あはははは!」と笑ってくれた。ああ、この日一番の笑顔だと思った。Y様からも「いやー、ばかって言っていいんですね。自分は、ばかっていうことさえ制限をしていたことに気がつきました」と爽やかなスマイル。讃め合うだけが人生ではない。時には「爽やかにディスる」ことも、仲良くなるための最短距離になるのだと思った。

 

わたり文庫『カネに死ぬな 掟に生きろ』

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今回のわたり文庫無料郵送の一冊は、宮崎学著作『カネに死ぬな 掟に生きろ』です。世間で言うところ極道者の宮崎さん(ちゃんとしないをちゃんとやり続けたひと)が書いた「アウトローの生き方」入門書(?)です。18歳の頃、けいご少年はこの本に多大な影響を受けて「無様な生より、美しい死を」みたいなことを考えるようになりました。私の血は、宮崎学老子でできています。ご希望される方は、何かしらの方法で坂爪圭吾までご連絡ください。御当選(?)された方には70万時間以内に折り返しご連絡いたします。

 

※※※ こちらの本は、北海道にわたりました ※※※

 

カネを求めれば、その代償として多くの事柄を切り捨てなければならない。アウトローであれ、ビジネスマンであれ、カネを求めた時点で、人間は多くのものを失ってしまう。カネ以外の、もっと大切な価値を求める男でなければ、語るに足らないことはいうまでもない。(中略)男なら、誰しも美しく生きたいと願っているはずだ。イモを引いて無様に生きるくらいなら、美しく死にたいと願っているはずだ。その美学をひとつの覚悟として腹の底におさめているかどうか。男の値打ちは、その一点に収斂される。アウトローであろうが、サラリーマンであろうが、失業者であろうが、そんなこととはまったく関係なく、腹の底から覚悟を決めていれば、人間は美しく生きることができる。男が美しく生きれば、女もまた輝きを増す。その一点をテーマとして、この本を書き進めよう。

 

宮崎学『カネに死ぬな 掟に生きろ』【徳間文庫】

 

清濁をぶちまけて輝く。生きるとは、そういうことだと思う。

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酪農家のM様の料理が美味すぎた。おかわりを連発してしまい「おひつを空にして帰る男」の異名を得た。仕事終わりの食事は格別だ。ごはんに味噌汁に一品。これが最高だと思う。あまりに健康的な日々だったために「自分も健康を意識しよう」と思った。手作り味噌とか甘酒とかぬか漬けとか、自分も作ってみたい。もっと生活を愛したい。が、私は面倒臭がりなのですぐに「誰か作ってくれ」となる。ヨガとかマクロビとかにも興味はあるけれど、ヨガとかマクロビとかをやっている割には不幸そうに見えるひとが多い気がする(これはなんでなんだろう。自然派のひとほど、干からびているように見える)から、二の足を踏んでいる。この「他人のあれを気にする自分」と言えばいいのだろうか、すぐに悪態をついてしまう自分を変えたいと思う。清く美しくなりたい。

 

いい感じのひとは潤っている。そうじゃないひとは乾いている。なんだか、そういった感覚的な感想を抱くことは多い。結局、最高の健康法は笑うことだと思う。正しさよりも『楽しさ』だと思う。正しい食生活よりも『楽しい食生活』だと思う。正しい生き方よりも『楽しい生き方』だと思う。正しいから食べるのではなく、楽しいから食べる自分でありたい。私は思う。食事は、一見、食べ物から栄養を取っているようで、実は、食べるという行為の『楽しさ』を食べているのだと思う。だからこそ、なんでも「ありがとう♡」と思って食べていればいいのだと思う。私は、こんなところに毎回着地をする。人間も同じだ。正しいひとと一緒にいるより、楽しいひとと一緒にいる方が自分は好きだ。結果、その方が(正しいひとと一緒にいるより)よっぽど面白い日々を過ごせる気がする。

 

ちゃんとしなさいと説教を受け続けて早33年。なかば逆ギレ気味に「ちゃんとしないをちゃんとやる」をやり続けた結果、取り急ぎ、いまはまだ生きることができている。私は思う。誰だって、本音では「ちゃんとなんてしたくない!」と思っているのではないだろうか。それよりも、ただ、自分でいたいだけなのではないだろうか。わがままな自分、醜い自分、弱くてダサい自分、それがそのまま、ありのままの姿で生きていたいだけなのではないだろうか。だからこそ、もう、認めてあげようじゃないかと思う。「これが自分なのだ」と受け入れて、いま、この瞬間の自分に胸を張る。誰かのサイズに合わせて、自分を殺すことはない(by 甲本ヒロト)のだと。自分の色で光ってないと、見つけるひとにも見つけてもらえない。光もあれば闇もある。表もあれば裏もある。悪いことじゃない。それは「当たり前」のことなのだ。良い部分だけではない。悪い部分だけでもない。自分のなかにある、清濁をぶちまけて輝く。生きるとは、そういうことなのだと思う。

 

 

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北海道ミルクとデート。。 #層雲峡 #寒い #北海道ミルク #俺の彼女 #アルミ缶 #エロカメラマン #陰ながらセイコーマートを応援している #lifeisgood

 

人生は続く。 

 

坂爪圭吾 KeigoSakatsume
keigosakatsume@gmail.com
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