いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

今日だけは、本気で生きろ。

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朝四時に目覚める。寝袋を出て、お湯を沸かして白湯を飲む。吐く息が白い。テントの外に出ると、小さな紙袋がちょこんと置いてあった。「あれ、なんだろう?」と思って中身を見ると、チョコレートと珈琲豆と白い封筒がはいっていた。誰かが置いて行ってくれたのだろうか。差出人の名前はない。封筒を開けると1ドル札が10枚、5ドル札が4枚、10ドル札が7枚はいっていた。言葉にならない気持ちがこみあげる。天を仰ぎ見る。空はまだ暗い。明日2月27日(火)からハワイに行く。誰でも自由に使える空間を彷徨い求める【居場所を作る】旅になるのだけれど、まだ、現地でのあてはなにもない。

 

 

ひとりでいると、真面目になりすぎたり、物事をすぐに深刻に考えてしまう。そんな自分の過度な緊張感をほぐしてくれたものは、常に『他者』の存在だった。自分を笑わせてくれるひとの存在や、自分を支えてくれるひとの存在、このブログを読んでくれているあなたの存在など、わたしを鼓舞してくれたものは「自分を見てくれる他者のまなざし」なのだと思う。こどもたちを見ていると思う。彼らは頻繁に「見て、見て!」と言う。見てもらえることのなかにはよろこびがあり、見てもらえないことのなかにはかなしみがある。誰かが自分を見てくれるということ、自分の生き方を一緒に面白がってくれるひとがいるということ。ただそれだけのことが、大きな力になることがある。

 

 

今回、ハワイに足を運ぶきっかけになった最大の動機は「自らが希望になる生き方をするため」というものになる。ちょっと大袈裟な表現だけど、社会的偏差値0【無職】の男たちがチームを結成して、ハワイという常夏の楽園に『誰でも0円で使える・泊まれるパブリックな空間』を生み出すことができたら、人生における自由度が比較的向上するばかりか、それを見ているひとにとっても「ちょっとした勇気や希望を感じていただける」内容になるのではないだろうか、などと思っている。人生はなにが起こるかわからないということ、Where there's a will, there's a way(意志あるところ必ず道通ず)ということを、言葉ではなく『リアルな生き様模様』を通じて体現できたらと思っている。

 

ibaya.hatenablog.com

 

気晴らしではない、真実の生き方

ここ数ヶ月、自分の日々を『マンネリ化している』ように感じていた。似たようなことを考えて、似たようなことをやり続けている自分の日々に飽き飽きしていた。かと言って、その代わりになにをやればいいのかがわからなかった。海外に行けば気分転換にもなるかと思って航空券を調べたり、ひとと話す(異性と交わる)ことで慰めを得ようとしたりも考えたが、なにかが違うことはわかりきっていた。わたしのやりたいことは「さみしさを紛らわせるため【気晴らし】」ではなく、自分自身の真実に立ち還った在り方、ああ、おれはこの瞬間のために生きていた、これをやるために生まれてきたのだと思える手応えを、生き方を、内面から湧きあがる無尽の意思を、強く求めていた。

 

ハワイに居場所を作るという発想をもったとき、自分の中で「これだ」という手応えを覚えた。海外に気晴らしで足を運ぶでもない、無為で無目的な日々を過ごすでもない、あったらあったでいいけれどなければなくてもいいという中庸的な思考でもない。ハワイに居場所を作る。どのような形になるのかは、まだ、なにもわからない。やりながら考える形になるのだと思う。これまでの自分の日々は、流れに身を委ねる【起きた出来事に自分をあわせる】ことがメインの生き方だった。しかし、今回のハワイに関しては「自分から動き出したい」「自分の本気を見てみたい」「出し惜しみをするのではなく、いままでの自分をすべて投じて実現をさせたい」という、自分のなかから、あとからあとから湧き上がる『前のめりな気持ち』があふれ出すのを感じていた。

 

ただ、自分ひとりでできることには限りがある。これまでの自分は、なんでも自分ひとりでやろうとしてしまう悪い癖があった。その結果孤独になり、その結果ロクな成果を残せずにいた。だからこそ、今回は『チームプレー』を意識的に最重要視したいと思った。ハワイに行くのは自分ひとりの肉体でも、それをバックアップしてくださる方々に助けを求め、自分ひとりではなく『みんなの力によって』実現をしたいと強く思った。昔から、孤独を感じることが頻繁にあった。孤独の殻に閉じこもり、自分ひとりだけの世界で生きている限り無駄に傷つくこともない。だが、ひとりでいる限り、誰かと交わることによって生まれるよろこびからも遠く離れてしまう。わたしに足りない部分、そして、なによりも学びたいと強く思う生き方は『周りの人と共に生きて、周りの人を引き上げ、孤独から少し遠のく』生き方だ。ハワイにおける行程のなかで、わたしは『頼ること』を覚えたい。頼ることを学びたい。頼ることで孤独から遠のき、頼られる側も自身の孤独から遠のくことができるような、そして『全員で想像もできなかった素晴らしい景色が見れる。それを学ぶ、今回の挑戦』になることを目指したい。

 

勝手に偉人伝・8『相田みつを』 

生前、相田みつをさんはこんな言葉を残しています。「外灯というのは、人のためにつけるんだよな。わたしはどれだけ、外灯をつけられるだろうか」と。偉大な人柄に触れたとき、同時に、自分のなかからも湧き上がる『なにか』を感じることがあります。なにかを素晴らしいと感じるのは、きっと、その素晴らしさが自分の中にもすでにあるからなのだと思います。相田みつをさんは、また「みんなそれぞれにほんものなのに、骨を折ってにせものになりたがる」 という言葉も残しています。みなさまも、是非、隙間時間に聞いて見てください。

 

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わたり文庫『こころの手足』

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今回のわたり文庫無料郵送の一冊は、中村久子著作『こころの手足』です。中村久子さんについては、過去、勝手に偉人伝の中でもご紹介をさせていただいたのですが、その反響の大きさに驚きを覚えました。もしもいま、悲しみのあまり、自分の人生を投げ出したいと思っている人があるとすれば、わたしは「あなたは中村久子さんをご存知ですか」と尋ねてみたいと思います。そして、もしもまだご存知でないとすれば、なにもかもを諦める前に、1時間だけ、この本を読むため(あるいは動画を見るため)に時間を使ってくださいとお願いをしたいと思います。こちらの本をご希望される方は、何かしらの方法で坂爪圭吾までご連絡ください。御当選(?)された方には70万時間以内に折り返しご連絡をいたします。

 

【第4回・中村久子】これがわたしに与えられた人生なら、わたしは死なない。 - いばや通信

 

四肢なき悲しい運命を克服し、日本のヘレン・ケラーと謳われた女史の感動の生涯と信仰の記録。女らしい抒情豊かな筆致で力強くつづる寺田文学の白眉。(内容紹介より引用)

 

中村久子『こころの手足』【春秋社】

 

今日だけは、本気で生きろ。

ごちゃまぜの家【居場所】をハワイに作るということ。現在、横浜市菊名ですでに動き出しているごちゃまぜの家と、これからつくりたいと願うハワイの居場所と、同時進行で発展をさせていきたいと思っている。ごちゃまぜの家@菊名の管理は、これまでの日々の中で大変お世話になっている稲村さん・中村さん・三森さんの三名にお願いをしている。私達に共通点があるとすれば「全員が無職であるということ」で、彼らは決して豊かな暮らしをしているわけではない(三森さんに関しては、1日の食費150円で生きている)にも関わらず、常に無償でこの活動諸々を支えてくれている。無職という言葉につきまとうイメージはネガティブだが、彼らは働く無職であると同時にやさしい無職でもあり、日本とハワイを『チームプレー』で結び合わせたいと思っている。

 

 

わたしの誕生日は4月7日で、去年の誕生日にクラウドファンディングを通じて生まれた企画が、この「ごちゃまぜの家」になる。あと2ヶ月も経たないうちに、わたしは33歳の誕生日を迎える。33歳の誕生日を迎える前(ごちゃまぜの家の活動をはじめて一年経つ頃)には、ひとつのわかりやすい成果を示せたらと思う。残り時間は1ヶ月とちょっと、ごちゃまぜの家の管理人3名に加えて、常にお世話になっている嘉向徹さんと保科亮太さんにもお願いをした。「これからあと1ヶ月ちょっと、最後の追い込みにはいりたい。自分ひとりでできることには限りがあるから、力を貸してもらえたら本当にうれしい。これからしばらく忙しくなるかもしれないけれど、あと1ヶ月ちょっとの間だけ、一緒に忙しくしてもらえたらうれしい」と。彼らは、嫌な顔ひとつすることなく「わかりました」と答えてくれた。その声は爽やかで、念願のチームプレーがはじまるうれしさに触れながら、ああ、俺はずっとさみしかったのかもしれないということを思った。ひとりで生きるなんて思っていたのはただの強がりで、本当は、みんなでなにかを成し遂げたかったのだと、ひとりだけでよろこびを味わうのではなく、みんなでよろこびを分かち合うということを自分は求めていたのだということを思ったら泣けた。

 

gochamaze.hatenablog.com

 

彼らにしたお願いを、ブログ読者の方々にもお願いさせてください。どのような形でも構わないから、私達の活動を応援していただけたらうれしいです。メールなどで励ましの言葉をくれるだけでも(誹謗中傷などはいただきやすいけれど、喜びやはげましの声をいただける機会は少ない)大変にうれしいし、毎日、ふとした時に「あのひとたちはどうしているかな、いいことが起こるといいね」と祈ってくれるだけでも本当にうれしいです。昨日、ものすごい嬉しいメールをもらいました。このメールを読みながら「おれの命はおれの命であっておれだけの命ではない」のだと強烈に思いました。これまでの日々、なにかと言い訳をならべては「本気を出すことを避けてきた」人種であったように自分自身を見て思う。ただ、同時に『やる気のない不真面目な人間なんていない。ただ、具体的になにをしたらいいのかがわからない人間がいるだけだ』とも、自分を見ていて思います。ひとりの人間がやるべきことを見つけたとき、そして、それに向かってまっすぐに突っ走る姿を周囲の人間と共有したとき、きっと、奇跡は起きるものだと信じます。今日だけは、本気で生きろ。今日だけならば、きっと生きれる。そんな風に思いながら毎日を過ごしたい。自分の命は『自分の命であって、自分だけの命ではない』という入れ墨をこころの丹田に彫り彫り、(ああ、なんだかやったら硬い文章になってしまったけれど)ハワイ時刻27日7時にホノルル国際空港に到着します!!

 

 

坂爪圭吾様
 
雨水を過ぎましたが、今日は冬に逆戻りしたような寒い日となりました。坂爪さんにはいかがお過ごしでしょうか。
 
申し遅れました、私、○○○○○と申します。何度かLINEその他でやり取りをさせていただいたことがあります。
 
今日はハワイへ出発前のお忙しい中ではありますが、先日のブログを拝読いたしましてどうしてもお便りをと思い、メールいたしました。
本当は手書きのお手紙が良かったのですが、火曜日には出発なさるということですので、こちらメールにて失礼いたします。
 
いつもいつも坂爪さんのブログには、本当に力をもらっています。坂爪さんの生き方、坂爪さんの存在、そして言葉が、幾度となく私の心を救い、自分を愛する心をよみがえらせ、生きることの困難さから救ってくれました。「自分が生きるということ、自分を生かすということ、そのことがほかの誰かにとっても力になるような、そんな生き方をしていけたらと思います」という一文に震えました。私もまたその様に生きたいと、心の底から願っています。大それたことができるわけではありません。ただ、私の大切な人(家族・友人・知り合い)はもちろん、例えば私と道ですれ違っただけの人であっても、私の笑顔によって、振る舞いによって、その日一日が幸せに終われるような、そんな生き方がしたいのです。これこそ本当に大胆な夢かもしれませんね。「私の夢は世界平和。そのために貢献したい」と、神社仏閣に行くといつも必ずお願いしてしまいますが、そのために自分に何ができるのか、少しずつ見えてきた気がします。もちろんこれには、坂爪さんの存在がとても大きなウェイトを占めています。本当に心からありがとうございます。同時代に生きられたこと、幸せです。
 
近頃心の底から実感として思うのは、「人はパーフェクトでなくていい」「オールマイティな人間を育てる教育は必要ない」「生き物は相互補完で成り立っている。それは人間社会も例外ではない」だからダメな自分も素敵な自分も、全て自分として受け入れて愛していくことが一番大切なんだ、ということです。しかしこれは、心では分かっていても実際そのように生きていこうとするととても難しいことですね。これまで子供の頃から培ってきた・刷り込まれてきた社会通念や、まだまだ物質的・資本主義的価値観にとらわれている世間の在り方にともすると飲み込まれ、ひがみ根性が出てきたり、相対評価で落ち込んだり、自己否定が始まったり。
 
けれど時代は着実に「愛」と「相互補完」と「自分全肯定」の方向に向かっていると思うのです。坂爪さんは間違いなく、その最先端を麒麟児の如く突っ走っています!時には人々に理解されないこともあり、難儀することもあるのかもしれませんが、私は本当に坂爪さんを全力で応援しています。その傷つくことを厭わない勇気と、曇りのない空のような澄み渡った心に、私自身も自分の心を深化させ奮い立たせるきっかけを何度も何度ももらっています。重ねて、ありがとうございます。
 
この度は2月27日火曜日から、ハワイでごちゃまぜの家を探すべく旅に出られるとのことで、私としては今できる限りの(汗)お餞別を振り込ませていただきました。些少ではありますが、お役に立てていただけたら幸いです。今日振り込んだので、旅行に間に合うのかがちょっと心配でしたが、間に合わなかったらまた何か別の機会に使っていただけたらと思います。
 
振り込んだうちの2千円ですが、私の息子がお小遣いの中から「坂爪さんに!」と出してくれたものです。息子は小学校6年生ですが、担任の先生からの繰り返しの暴言・威嚇により現在不登校となっています。学校や教師や世間の求める、いわゆる「期待される人間像」を演じ「普通のたゆまぬ努力」ができないため、息子はダメのレッテルを貼られ、学校という枠組みからドロップアウトしてしまいました。
 
私もこの一連の事件によって約2年にわたり様々に悩み、考え、もがいてきましたが、最終的にたどり着いたのは「この世は何でもありだな」という考えでした(笑)何が普通で何が正義か、そんなものは時と場所によって変わるもの、諸行無常会者定離、思い悩むことなくあるがままに全てを受け入れよう、不確定な未来に振り回されることなく今を生きよう、と心を決めました。
 
こんなことを確信させてくれた息子には、心底感謝です。
「坂爪さんと一緒にハワイに行きたいな~~」と言ってた息子の心だけをお供に(笑)持って行っていただければ嬉しいです。きっと坂爪さんがハワイで出会ったあれこれに、私達親子もまた清々しい力を分けていただけることと思っています。
 
先日のブログで紹介されていました吉野弘の詩集。私も「生命は」「夕焼け」「奈々子に」が大好きです。以前私がわたり文庫に送った本の中に、本書も入っていましたが、今回改めて坂爪さんも吉野弘を好きだと分かり、とても嬉しいです。同じ作家、同じ本を好きだと思っていらっしゃる方に出会うと、本当に心が浮き立ちます。帰国後、読書会の企画がまた在りましたら是非参加させていただきたく思います。聖書、仏典等の勉強会もとても気になっております。
 
もしも『吉野弘詩集』をご希望の方がいらっしゃらないようでしたら、もう一度あの本を手元に置いて、息子に読み聞かせたいとちょっと思いました。しかし、多くの方に読んでいただきたい詩集なので、ご希望の方がいらっしゃる場合はそちらの方にお譲りいただきたいです。よろしくお願い致します。
 
では、旅行の直前に長文のメール、失礼いたしました(汗)
どうかお体に気を付けて、素敵な旅となりますように!!
 
○○○○○

 

 

テントからおはようございます!

 

人生は続く。

 

坂爪圭吾 KeigoSakatsume
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE http://urx2.nu/xkMu 

 

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