いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

仕事なんてしている場合じゃない、遊べ!

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ホノルルを経由してマウイ島にはいる。奇跡的に、知り合いの知り合いの知り合いの旦那さんのお母さん【要するに他人さま!きゃー!】がマウイにご在住で、得体の知れないわたしのような人間の寝床は確保をされた。マウイ島のホテル代は高い。どうしたって一泊1万円はかかってしまうような中で、ご自宅に泊めていただけることはこんなにも有難いことなのかとうれし過ぎて涙が出る(本当にありがとうございます!)。ごちゃまぜの家が実現をした暁には、是非、外国人旅行者の方々にも気軽に無料で使ってもらえたらうれしいなあと思う(謎に国際的な空間になったらいいですね!)。

 


お世話になっている方のご自宅が物凄くて、マウイ島という自然豊かでネイチャー感溢れる土壌にありながら、家には3Dプリンターやドローンのような最先端のマシーンがゴロゴロ転がっている。屋根には当たり前のようにソーラーパネルが取り付けられていて、これらの景色を見た瞬間に「これが未来か!」と思った。ハイテクとローテクの共存、これこそ未来だと思って勝手にテンションがあがり、ああ、なんというか「里山とか地域おこしとか言っている場合じゃねえな!」ということを思った。昔はよかったとか、いまは大事なものが廃れてしまっているとか、そういう文脈で語られるものには「昔に戻ろう」的な雰囲気が漂いがちになるけれど、わたしは、昔に戻りたいのではなく「先に行きたい」のだと思う。

 

ハイテクとローテクの共存。

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マウイ島は日本の大阪府ほどの大きさで、歩くにはちょっと広すぎるためにレンタカーを借りた(9日間で250ドル程度だった)。車を借りる際に、受付の男性が「Welcome To Paradice!【楽園へようこそ!】」と満面の笑顔で言う。自国をこのように誇れる姿は最高だな!と思う。ナンバープレートには虹がかかっている。かわいい。これで最悪の場合は車中泊をできるという安堵感を胸に、あてもなくマウイ島を周遊する。すると、海辺に『COFFEE HERE!』と書かれた看板を発見する。ゆっくりと近づくと、大きな車に小さなログハウスが牽引をされているような形で、小屋の中からサングラスをかけた極めて健康そうな女性が「Hi!」と声をかけてくる。

 

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今回、わたしは「ごちゃまぜの家に使えるような土地はないかな」なんて思いでハワイに来た。小さな土地さえあれば「そこに誰でも自由に使えるタイニーハウスを作ったら面白そうだ」なんて思っていたのだけれど、こちらの女性は、自家用車で珈琲小屋を運びながら(多分)自分の好きな場所で自分の好きな時間に自分の好きなだけ珈琲を振る舞いながら生計を立てている(のだと思う)。わたしは、ああ、なんてフリーダムな発想なのだろうと嬉しくなってしまって、別に固有の土地はなくても「車内で寝泊まりできる(場合によっては何かしらの仕事をすることもできる)車さえあれば、世界の何処にいても意外とどうにかなるのかもしれない」ということを思った。 

 

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店主の女性の笑顔がとにかくよくて、その雰囲気に触れているだけで元気になる。ハワイに来てから、まだ、一回も日本円をドルに両替をしていない。多分、両替をする必要のない土台がすでにマウイ島には出来上がっている。このような小屋の珈琲店でさえも、アイパッドに特別な器具を取り付けて、カード払いも自由自在にできるようになっている。この便利さこそが「未来だ!」なんて感じてしまって、改めて「地域おこしとか言っている場合じゃねえな!」と思ってしまった。うまく言葉にすることができないのだけれど、昔に戻るだけでは肝心な何かが抜け落ちていて、おしゃれであることとか、最先端の要素が取り入れられていることとか、乱暴な言葉でまとめると「若いひとのテンションをあげる要素」が必要になるのだと思う(だからこそ、多分、いまの日本社会で一番求められていることは『世代交代【新陳代謝】』なのだと思う)。

 

最先端とは「好きなように生きること」 

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ハワイ名物の『POKE(ポケ)』を食べながら話をする。いまはまだ、移住とか定住とか多拠点生活などという言葉が持て囃されているけれど、数年後の未来では「まだそんなことを言っているの??」なんて思われる時代が、実は、すぐそこまで来ているような気がする。これは極論かもしれないけれど、移住とか定住という言葉にはある種の「重み」を感じる。これは結婚や離婚や転職や独立という言葉にも感じるけれど、生き方を大きく変えようとする時に使われる言葉には、何かこう「重っ!」と思わせる力がある。

 

もっと軽やかに生きることができたなら、と思う。いまはまだひとりひとりが特定の家を持つことが一般的だけれど、もしかしたら、これから先は「誰もが移動を続けながら暮らす時代」が来るかもしれない。あるいは、誰もが「家を持ち運ぶ時代」が来るかもしれない。定住という概念【土地に固定されるライフスタイル】そのものが吹き飛んで、誰もがその時々に自分の気分にあった場所に移動をしながら暮らすというスタイルが、メジャーになる時代が来るのかもしれない。そのため、自分がいまやっている仕事や、自分がいま住んでいる場所も「たまたま、いま、それをやっているだけ(そこに暮らしているだけ)」のものに過ぎず、すべては流動的なものになり、その時々の気分に合わせて変わっていく。いまはまだメジャーではないこのような考え方も、そう遠くない未来には「当たり前のこと」になっているのかもしれないと思う。

 

最先端とはなんだろうか。それは「好きなように生きること」ではないだろうか。世の中の常識と呼ばれているようなものを一旦無視して、とりあえず「自分の好きなように生きてみる!」ことを通じて、いまはまだ誰も試したことのない諸々のアクションを実際に行う。やがて、そのうちの何かが「これは新しい!」みたいな形で周囲のひとにも認められて、市民権を獲得しながらゆっくりと世界全体に広がっていく。あらゆる「新しいとされていること」も、最初は、名も知れない誰かの戯言【遊びごころ】からはじまっているものだと思う。生きるということが、もっと軽やかなものであればいいと思う。軽やかに生きるということは、多分、遊ぶように生きるということだ。遊ぶように生きるということは、成功だけではなく失敗も同時に楽しむ精神的な余裕を持つこと(ダメならダメで、その時はやり直せばいいいだけ!くらいのゆとりを持つこと)であり、あんまり深刻に考え過ぎないということ【流動的であること、あんまり重くならないこと!】だと思う。

 

閑話休題

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素晴らしかったので、是非!

 

仕事なんてしている場合じゃない、遊べ!

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最近、仕事をしている場合ではない【仕事と遊びを分けて考える必要はない】と思うことが多い。逆に言えば、仕事が遊びを内包していない限り、真の意味で「良い仕事」をすることは不可能であるような気がしている。いろいろなものが行き詰まりを見せているこの現代社会において、真の意味で突破口を与えるものは「(広い意味で)遊ぶこと」であるような気がしていて、これから様々な仕事を機械が代わりにやってくれることになるであろう世の中では、人間に残された最大の役割は「遊ぶこと」なのではないだろうかとさえ思う(遊びに遊んで遊び尽くした先に、いままでにはない『新しい仕事【いまはまだ名前の与えられていないこと】』が生まれるのではないだろうかと睨む)。

 

この前の4月7日でわたしは32歳を迎えた。32歳と言えば立派な『老害』である。わたしはすでに古い人間になったので、多分、これからは「自分を生かそうとすることよりも、若いひとを生かそうとすること」に注力をしたほうがいいのだと思う。必要とされていることは『世代交代【新陳代謝】』であり、年寄りがいつまでも自分の利権をがっちりつかんで離さないような真似をしてしまっては、育つものも育たない。わたしを含めた年寄りの役割は、自分を生かそうとすることではなく「若い人に、ごはんを出すかお金を出すこと」なのだと思う。飯を食わせること、お金をあげることは、端的に「もっと生きろ!」と伝える最高のツールになる(これは余談になるけれど、『金は出すけど口は出さない』ひとを粋と呼び、『口は出すけど金は出さない』ひとを無粋と呼ぶのだと思う)。

 

年寄りとしてのわたしは、「こいつだ!」と思ったひとを見つけては飯を食わせるかお金を出すかをすること。同じように、かろうじて若者としていられる間のわたしは「上の世代のひとから『お前に任せた!』と言ってもらえるような生き方をすること」こそが重要になるのだと思う。上の世代が何もしてくれない(がっちり掴んで離さない)などと嘆いたところで何もはじまらない、大事なことは「お前に任せた!」とすべてを委ねてもらえるような生き方を、いま、この瞬間において自分自身ができているかどうかなのだと思う。金も名誉も社会的な肩書きも何もないわたしには、カラダを張るしか道はない。それならば、張れるところまで張ってみたいとハワイで思う。海に沈む夕日が綺麗だった。見るひとのこころをときめかせながら沈む太陽のように、わたしも(できることならば)紅く美しく沈みたいと思う。 

 

 

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はわひ。。。(ハワイの夕日)

 

人生は続く。

 

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