いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

「ひととの繋がり」があれば人間は死なない。

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昨日は「愛知県名古屋市在住のそこはかとなく風邪気味の女性のために柑橘系の果物を届ける」というミッションを遂行した。わたしは自分自身を開放する(お願いされたことはできる限りやるようにしている)日々を過ごしているのだけれど、この日も「おおおおお、なんて無茶な!」という依頼が届いた。別に報酬をもらえる訳ではないのだけれど、たったそれだけのために貴重な1日を費やすことはなんだかとっても尊いことのように思えてきたので、向かった。道中、あまりにもバタバタしてしまったために肝心の果物を購買することを忘れて手ぶらで到着をしてしまったのだけれど、ここはひとつ「坂爪圭吾も柑橘系みたいなものですから」という逆転の発想(?)で、無事、事なきを得た(ということにしている)。

 

 

クラウドファンディング支援者の女性から「わたしは名古屋在住の23歳で、数ヶ月前に仕事を辞めて貯金も10万円を切っているところなのですがこの企画を見た瞬間に『これ以上に最高のお金の使い方はない!』と思って支援させていただきました!」という最高のご連絡をいただいた。わたしは、なんだかたまらなく嬉しい気持ちになってしまったので「ちょうど4日【昨日のこと】に名古屋に行くので、奇跡的に実際にお会いできましたら直接御礼を伝えたいです!」と返事をした。結果的に、我々はサクラ舞い散る鶴舞公園で念願の対面を果たし、様々な話の展開があった末に彼女を(7日に東京で開催される生誕祭に強制参加をさせるために)熱海に拉致をすることに成功した。お金はないけど時間と元気と瞬発力はある、そんな『明るい無職』は最高だな(それと「実際に対面してコミュニケーションを交わすことは最高だな」)と心から思った。

 

【過去記事】世界平和は「はな歌」から。 - いばや通信

 

生きていることを実感したければ死ね。

急遽、熱海行きが決まった女性H様に「いまの心境は、どのような感じですか?」と尋ねた。すると、H様は「ラプンツェルになったみたいです!」とのこと。わたしはラプンツェルの物語をあまりよくわかっていないのだけれど、彼女の説明によると「情緒不安定の女の子が喜怒哀楽を繰り返しながら旅に出て結果的にいい感じになる」というものらしい。おお、これは非常に素晴らしいなと思ったわたしは、予測不可能な出来事に見舞われて人生がいい感じに翻弄されはじめていく現象を『ラプンツェる』と呼びたいと思う。H様は現在無職で特に今後の予定も決めていないために、臨機応変にあらゆる事態に対応することができる。最低限の生活必需品を詰めたキャリーバッグを転がして登場をしたH様を見て、ああ、H様自身もいい感じに神の手に転がされてしまいますようにと願った。

 

わたしは非常に真面目な人間なので、気がつくと目の前の物事を深刻に捉えがちになることは多い。そんな自分の目を覚ますために「正しさよりも『楽しさ』だ!」とか「傷つく前に傷つくな!」とか「生きていることを実感したければ死ね!」だとか、比較的強めの言葉を投げつけては自分自身を叱咤激励している。そんな中で、『ラプンツェる』という言葉はとてもいいなあと改めて思った。言葉の響きもポップであり、いろいろあるけれど悲壮感はない。情緒不安定であることに対して非常に寛容的で、全体的に「いろいろなことがあるけれど、きっとうまく行くよ」的なニュアンスがある。そうだ、きっと、すべてのことはきっとうまくいくようにできているのだと、そういうことを思い出すことができる。

 

何が起こるかわからない未来と、何が起こるかあらかじめ決められている未来と、どちらの未来を生きたいと思うだろうか。わたしの場合、人生の醍醐味は「何が起こるかわからない」というその予測不可能性にある。こんな目的を果たすためにこれをやっているというような、頭の良い思考をすることはできない。それよりも「これをしたらどうなるんだろう?」とか「こんなことってできるのかな?」という、答えよりも『問い』に突き動かされて生きるタイプの人間だ。どうなるかわかるからやるのではなく、どうなるかわからないからやりたいのだ。だからこそ、わたし自身の活動も「答えではなく『問い』でありたい」ということを思う。ごちゃまぜの家の活動をとっても、これからの世の中はこうなるからこれをやる的なある種の答えを提示したい訳でない、そんなことよりも『人間とは何か』とか『家族とは何か』とか『生きるということはどういうことなのか』という、根本的な問いを提示する【一緒に考えていく】ことができたら嬉しいと思っている。

 

人類全体の末っ子から、人類全体の父へ。

最近、自分の心境の変化を感じる。家のない生活をしていた頃は、言うなれば「人類全体の末っ子」的な生き方をしていた。みなさまに愛される【宿や食事や交通費などを負担していただく】ことで、どうにかこうにか生き延びさせていただく日々を過ごしていたのだけれど、なう、最近の自分は「人類全体の末っ子から、『人類全体の父』に移行をする時期に来ているのではないだろうか」と思うことは多い。先日、クラウドファンディング支援者の方から以下のような連絡をもらった。なんだか非常に嬉しくなると同時に、こうしてメールをしてくださる方々は「まるで人類全体の母のようだ!」とも思った。 

 

坂爪さん、こんにちは


先日、快楽主義...を送って頂いた◯◯です。

 

【註】誰かのためとか言っていないで、自分のために生きること。 - いばや通信

 

先ほど送金してきました。

 

順調に思いが集まってますね。これからどうなるか、わからないことだけど、坂爪さんの思いに私の思いも引っ付けたい。私だけではないたくさんの思いがこんなに目に見えるなんて楽しく嬉しいです。

 

でも形になろうが、ならなかろうがどっちでもよく。今回、心から浄財(笑)できたことが本当に気持ち良かったです。

 

私事ですが、夫は脱サラ、娘は脱高校、義父母は認知症、私は末期ガン(でも元気)。そんなことなどはどっちでもよく、今、こんなにワクワクできている。ありがとうございます。

 

この気持ち、ずっと忘れていた清々しさがあります。この思いのまま、これからやりたいことをやっていこうと思いました。

 

坂爪さんと電話ができる♪となると緊張しますが、やはり喜びのが大きくて。明日6日(木)は1日中どこでも大丈夫です。ご都合悪ければ、また別の日にします。

 

横浜在住のY様からも連絡をいただいた。

 

坂爪さんこんばんは!


いつも素敵な文章をありがとうございますm(_ _)m


先日はお忙しい中お花を届けてくださって子供と遊んでくださってありがとうございました!

 

クラウドファンディング楽しみにしていました♪
坂爪さんらしい思いのこもった熱いクラファンの文章にやっぱりこの人素敵だなぁ~~!!大好きだわーーー!!!と思いました。

 

一口分ですが、想いは100万分の応援です☆

 

ごちゃまぜのお家にも子供と行けるの楽しみにしていますし、お料理作らせてください♪


オムツとかも置いておいても良ければ用意させてください♪

 

出来れば、、子連れでも行きやすい場所が良いです。。

 

良い不動産屋さんと出会えると良いですね(^^)

 

それもブログ読まれている方の中から聞いてみてはどうでしょうか?とでしゃばってすみません。

 

とにかく応援していますので、また6月頃うちにも遊びに来てください(^^)

 

坂爪さんも応援している皆さんも楽しめますように☆

 

秋田在住のS様からも連絡をいただいた。

 

坂爪さんこんにちは、


度々ご連絡するのも気が引けるのですが、「パトロンになりました〜」というご連絡をば。

そもそもわたり文庫がきっかけとなり、坂爪さんに初めてご連絡したのですが、おかしな話しになるのですが…実は、その数日前に天啓がありまして(笑)
正確には、自室の天井20センチ下くらいの空間から、電波的通信?がきまして。
(たぶん頭は大丈夫なはずです)昨夜のクラウドファンディング立ち上げ記事を読み、
こーのーこーとーかーー

と。

 

説明は端折りますが、そんな訳で10万円を支援金としてお送り致しました。

時間があれば、お会いした時にでも、経緯をお話できればなと思います(大した事ではありませんが)。
ただ、不思議な事ってあるよね!!って事です(笑)


大金を集める、期待を寄せられる、それに恐怖心を感じるのは正常な感覚だと思います。
私としては、成功(世間的な意味で)を期待してお金を預けた訳ではありません。他人の思惑に左右される事なく、左右される事があったとしても、
「わたしはこうしたい!」という、ご自身の想いと感覚を信じて下さい。
私も、「こうしたい!」という想いと感覚に従い、提供しております。
面白くなってきましたね!

楽しみましょう!

あ、それと、おたんじょうび玉もお贈りしました。
心がウキウキする事に使ってもらえたらと思います♪
では〜(。-ω-人)✧*。

 

わたしは、ああ、神様はいるのだなと思った(ご連絡をいただいたみなさま、本当にありがとうございます!!)。自分で言っちゃうけれど、今回の企画が最高な理由は『あらかじめこちら側ですべてを決めてある企画に対して、みなさまにイエス・ノーで答えていただく』ものではまったくないということだ。そんなことよりも、みなさまとのやりとりを通じて『大きなイエスを築いていく』というものになる。この点が、わたしは、心の底から気に入っている。このような連絡を立て続けにいただいていたら、恐怖を感じる空白は消えた。そんなことよりも「せっかく支援をしてくれた人に対して、もっと大きなリターン【言うなれば『えこひいきグッズ』的なサムシング】を用意したいという感慨に満ちた。誤解を恐れずにいうと、わたしは「えこひいきをすること」が好きだ。支援者の方々には、勝手に追加でえこひいきグッズを届けたいと思う。詳細は後日!(実はまだ何も決めていません!)。

 

ママはテンパリスト

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今回の「わたり文庫無料郵送の一冊」は、東村アキコ著作『ママはテンパリスト』です。こちらの本は、千葉県在住の女性から「わたしが子育ての時にものすごい助けられた漫画になるので、同じように子育てで悩まれている方の手にわたればうれしいです!」というお言葉と共に、託していただいた一冊になります。なんて素晴らしい方なのだろう!と、わたしは感動をしてしまいました。ご希望される方は何かしらの方法で坂爪圭吾までご連絡ください。御当選(?)された方には70万時間以内に折り返しご連絡いたします。

 

※※※ こちらの本は、神奈川県にわたりました ※※※

 

この物語は29歳で出産し、日々の育児の大変さにテンパりながらも、あらゆる困難を人に頼って乗り越え、母親としての自己を確立したようなしないような一漫画家とその息子ごっちゃんの記録である・・・・・。ー 東村アキコママはテンパリスト』【集英社

 

【参考HP】わたり食堂・わたり文庫

 

「ひととの繋がり」があれば人間は死なない。

わたしの好きな言葉に『開墾』というものがある。多分、わたしには「いまの世の中を軽く開墾してみたい」という欲求があるのだと思う。たとえば、日本という国の中には社会不適合者という言葉がある。いまの世の中にうまく馴染むことのできないひとたちのことを指すのだとは思うのだけれど、わたしは「自殺者が3万人いて、鬱病患者が100万人いるとか言われている世の中に適応をしたら、おかしくならないほうがおかしいのではないだろうか。いろいろとおかしいことの多い世の中に合わせて自分を変えることよりも、自分でも生きていくことのできる世の中を『開墾』することのほうが急務(というか単純に面白い)ではないだろうか」などと思う。

 

 

これからの世界を面白いものにするひとは、時間があって、エネルギーがある人間【要するに『明るいニート』】だと思うことは多い。既存の社会システムなどからは程良い感じに距離を置きつつ、普通だったらもっと不安になってもいいような状況(例えば「金がない」とか「仕事がない」とか「未来予想図は何も描けていない」とか)に置かれているにも関わらず、謎に元気なひとたちの存在。明るいふりをしている訳でも、自分の正当性を主張している訳でもない、ただ、そのままの姿でそこにあることができるひと。ニートとは、多分、職に就ていないということではなく「何者でもなくそこにあることができるひと」のことを指すのだろう。仕事の有無に関わらず、所属先を通してではなく『個として元気』な存在は、一緒に何かをやるにはもってこいの逸材であるように思う。

 

 

およそ2年間の家のない生活を通じて、わたしは「ひととの繋がりがあれば人間は死なない」ということを学んだ。ひととの繋がりと、ほんのちょっとの勇気と行動力さえあれば、人生はいくらでも素晴らしい方向に転がっていく。そういったことを、今回のクラウドファンディングのプロジェクトを通じて「目に見える形で世の中にポンっ!と発生をさせる」ことができたら楽しいと思う。そして、無限の網の目の中でコロコロコロコロと転がっていった先に、果たして、どのような素晴らしい景色が広がっているのかということ【わかることではなく『わからないこと』】に対して、わたしの胸は静かな躍動を続けている。

 

 

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人生は続く。

 

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