いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

【永久保存版】素晴らしい出逢いは人生を肯定する。ー 2014年に日本で坂爪圭吾が出逢った半端ない人たち。

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今年は移動に満ち溢れた一年になった。基本的には「家のない生活」を主軸に生きていたが、家がないと(猛烈に当たり前だけれど)「家に帰る必要」がなくなる。家に帰る必要がなくなれば、今いる場所から《次へ、次へ》と進むことが出来る。必然的に出会いも増えて、自分の常識や価値観も大きく揺れ動いた。


移動生活を続けていると、多くの面白い人たちに出会う。年末というこの時期に合わせて、今年出会った面白い方々を改めてまとめて紹介したい。「なんだこいつは!(すげえ!)」と心から思える人と出会えると、自分の中の何かがぶち壊れて自由度が飛躍的に向上する。素晴らしい人間は無限にいる。

1・何もかも自分でつくる「新潟の鈴木さん(仮名)」

今年の6月に半端ない出会いに恵まれた。何もかも自分の手で作り出す「鈴木さん(仮名)」との出会いは衝撃的で、私の中の古い価値観が音を立てて崩れ去った。「DIYの道具をDIYする」でお馴染みの鈴木さんは、自宅を30万円で築き上げた際に(建設に必要な)クレーンまでも自らの手でつくりあげた。

詳細はこちらの記事をご覧いただければ幸いです。素晴らしい人との出会いは人生を肯定する。全人類必読というタイトルも決して大袈裟なものではなく、この記事へのアクセス数も30万を超えた。不思議と涙が溢れてきそうになるほど、人間的な魅力に溢れた鈴木さんの存在を多くの人に知って欲しい。


2・冷徹な眼差しが美しい「高知のイケダハヤトさん」

今年の9月に超人気ブロガーのイケダハヤトさんと対談をした。イケハヤさんが月なら私はスッポン(言うなればボトム)的な存在であるにも関わらず、イケハヤさんは優しかった。私が1985年生まれで、イケハヤさんは1986年生まれなので世代的にも非常に似通ったものがあり、この日は「社会不適合者について」の話題が猛烈に弾んだ。イケハヤさんも記事にしてくれた。イケハヤさんらぶ!!


3・《何もない》がある「東京の乙武洋匡さん」

今年の10月に乙武洋匡さんと新宿のカフェでお茶をした。私の人生には定期的に奇跡が勃発する。私は自身の連絡先をすべてWEB上に公開しているのだけれど、ある日、乙武さんからダイレクトに電話をもらって「坂爪さんおもしろいね」と言っていただき、急遽、新宿でお茶をすることになった。

実物の乙武さんは限りなく優しかった。これはイケハヤさんにも共通のことが言える。世間的にも著名で認知度の高い人は、(WEB上では散々に叩かれることがあったとしても)実物は想像を超えて優しい場合が大半である。一般人であろうが有名人であろうが「同じ人間である」ことには代わりがなく、特別な人間なんていないということ。イメージだけで他人を判断するのは危険で、実際に自分の目で確かめなければわからないことが、この世の中には無限にあるということを痛感した。


4・《こうあるべき》を突破する「岡山のFさん」

正解を答えるような生き方をするのではなく、正解を増やすような生き方をしたい。「こうあるべき」という枠に自分や他人を押し込むように生きるのではなく、「こういうのがあってもいいんじゃないか」という選択肢を増やすような生き方をしたい。私は、そのように思いながら日々を暮らしている

その中で、岡山県で出会ったFさんの話は今でも印象強く残っている。誰だって、自分が大切だと思う人には「楽しそうに生きていて欲しい」と願うものだ。人生のゴールは決して完璧な人間になることなんかではなく自分を楽しませることである」という原則を思い出せる貴重な機会となった。


5・セミを食べる勇敢な猛者「東京都在住・28歳女性」

東京都在住の28歳女性との出逢いは衝撃的だった。あまりにも衝撃的過ぎて「よろしくやってんじゃねえよ理論」の名と共にブログ記事にまとめたら、Facebookでのシェアも2万件を超えてわっしょい状態になってしまった。この出来事での教訓はただひとつ。「勝手に想像して、勝手に嫉妬して、勝手に批判してくる人が世の中にはたくさんいる」ということだ。詳細はブログ記事をご覧ください。


6・未来感度が頗る高い「日本の大学生」


この言葉、すごくないですか??私は思わず「うおー!あんた、いいよ!超いいよ!」と叫んでしまって、この女性と出会えたことを猛烈に嬉しく感じてしまった。未来感度(?)で言えば大人よりも大学生の方が圧倒的に高く、どうしても大人たちは大学生を見ると「説教してやろう(社会の厳しさを教えてやろう)的なスタンスで接してしまうことが多い。しかし、「若い人たちの感性から、自分たちも何かを見習おう」とする姿勢も重要なのではないだろうかと思いました。




7・嫌いな相手とセックスをする「東京の女性」

「私は、私が今までやったことのないことをやったときに、自分の心が何を感じるのかにものすごい興味があります。それでは、自分が一番やりたくならなそう(やりたくないこと)は何だろうかって考えてみたら、それは『自分が嫌いな相手とセックスをする』ということであり、『自分が嫌いな相手とのこどもを授かる』ことでした。そして、私は実際にそれを試してみて、二人のこどもを生みました。こうした経験を通じて私が学んだことは『いやなものは、やっぱりいやだ』ということでした」

このように話してくれたのは恵比寿で出逢った美しい女性で、私は「世にも半端ない人がいたものだ!」とアゴが外れてしまった。そして、不思議と嬉しい気持ちになってしまった。冒頭にも書いたが、「なんだこいつは!(すげえ!)」と心から思える人と出会えると、自分の中の何かがぶち壊れて自由度が飛躍的に向上する。衝撃的なこの体験を通じて「不倫肯定論」を書いたら炎上してしまった。


8・大型に無免で乗る「大阪の女性」

健康診断にひっかかった時に「死」を強烈に意識した40代の女性が、明日死ぬとしたら何をするかを考えたら「大型トラックに無免で乗る!」ってバチーンと浮かんで、もう自分には大型トラックしかないのだと思って今の職場(臨床心理士)を辞めて大型免許を取ることに決めたのだと話してくれた。

9・原始的な喜びを取り戻す「広島の男性」

マラソンが好き過ぎて、ゴビ砂漠を5日間かけて250キロ(!)走るマラソンに参加してきた広島在住の男性の話が面白かった。「みんな、なんで苦労してそんな距離を走るんだとか言うけど、本来、誰もが小さな頃は走りまくっていたはずで、走ることと喜びは直結していた。だけど、学校教育で『競争』や『強制』させられることで、みんな走ることが嫌いになってしまった。走ることの中には原始的なよろこびがあるし、何もないゴビ砂漠をひとりで走っている時の『俺は自由だ!』と感じる喜びは、ほんとうに素晴らしいものでした」と話してくれた。

10・その他大勢の「素晴らしい人達」

ここでは紹介しきれないほどの多くの出会いに恵まれた。私の命の恩人でもある「佐賀県武雄市でいのししカフェ(!)をオープンさせた麗しきY様」や、「緊縛ワークショップ(SM的な行為)で人間の自由を拡張する女性」や、「軽のバンを改造してモバイルハウスを制作し、天井にソーラーパネルを取り付けて移動型生活を送る男性」や、「どれだけ頭を洗わないでいられるのかを友人と競い合った結果、八日目にして頭皮に謎のミルフィーユが出来た(!)と話す美しい女性」や、「生活様式一式をすべてリヤカーに詰めて、70キロのリヤカーを押しながら(!)徒歩で(!)日本を縦断する男女のカップル」や、「果たして借金は踏み倒せるのかを試すためだけ(!)に借金をしたら諸々ひどい目にあったけど乗り切った25歳の女性」や、「三ヶ月何も食べない生活(いわゆる「不食生活」)を実験的に送ってみたけど別に何も苦しいことはなかった(!)と話す男性」などなど、枚挙にいとまがない。WEBにはとても書けないことを平気で成し遂げている人もいる。

2014年は国内をメインに移動を続けてきたが、2015年からは海外にも頻繁に足を運べたらと思っている。おそらく、自分の想像などをはるかに超えて「自由に」「楽しく」「半端ない」生活を送っている人たちが、この世界中には無限にいるのだろう。繰り返しになるが、「なんだこいつは!(すげえ!)」と心から思える人と出会えると、自分の中の何かがぶち壊れて自由度が飛躍的に向上する。

「君はどこへでも行けるのに、どうしてそんな所に留まっているんだい?」 - ジョン・レノン

本来であれば誰もが自由な存在であり、何をしてもいいし、何処に行ってもいいし、誰といてもいいし、何を食べても何を読んでも何を感じても(何もしていないとしても)問題はなく、死ぬまでの時間をどのように過ごすのかはその人の自由だ。私にとって(「旅」でも「旅行」でも「出張」でも「移住」でも「放浪」でもない)『移動を続ける生活』の醍醐味は出逢いに宿り、素晴らしい出逢いは人生を肯定する。皆様にも、素晴らしい出逢いが降り注ぎますように。人生は続く。

坂爪圭吾 KeigoSakatsume《ibaya》
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