いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

【3日目】家を捨てよ、町へ出よう。 - 奪い合えば足りず、分け合えば余る -

【1日目】はこちらを、【2日目】はこちらをご覧ください。

この日に得た教訓を一言で表現するならば、「奪い合えば足りず、分け合えば余る」という言葉に集約される。自分ひとりで生きようとする限り、常に何かを失うことに怯えることになる。誰かと何かを共有して生きる事が出来るのならば、例え自分が何かを失ったとしても、誰かに補ってもらうことができる。同じように、誰かが何かを失った時は、自分が支えになることができる。

【3日目~2014年3月13日(木)~】

7:30 漫画喫茶を退転して最寄りのカフェ(ベローチェ)へ@渋谷

ベローチェで昨日までの出来事を整理する。自殺よりSEX。 - 他者と繋がる3つの方法 - というブログ記事を投稿する。今までの私たちは、「一人で生きていくための力」について教えられることはあったとしても、「誰かに助けを求める力」や「お互いに補完し合っていくための力」について教えられた経験がない。本当の地獄とは、苦境に置かれた状態ではなく、苦境に置かれたときに誰も助けてくれる人がいないという状態だと私は考えている。

9:30 みゆきちゃんと会う@渋谷

ベローチェみゆきちゃんが来てくれた。みゆきちゃんは面白い人だ。ツイッターの自己紹介文章が素敵なので引用する。「実験室をつくりたいな。みんな好きなこと実験してみて、失敗するのは当たり前だよ。どんどん実験してみよー!ってゆう場。大人の実験室。」

みゆきちゃんが、自分の家を解放したら面白くなる気がすると言った。「私が1Rのマンションを渋谷とかに借りて、誰でも来て良くて、誰でも泊まっても良くて、いろんな人たちが行き来する空間を作ってみたい。そして、そんな私のやり方を見て、東京のいろんな所で自宅を解放する人とかが現れてきたら、絶対に面白くなると思うんです」

私はこの考え方に惚れた。「私EXILEのATSUSHIと友達なんだよね」という人のクソさ。 - 所有はNGで共有はOK! -でも書いたように、時代は「所有から共有へ」と向かっている。こうした活動が日本のいたるところから同時多発的に自然発生的に勃発していけば、きっとカラフルハッピーな世の中になると思っているし、みゆきちゃんを応援したいと思った。

11:30 新潟から就職活動で東京に来ていた女子大生にランチをご馳走してもらう@渋谷

生まれて初めて女子大生にランチをご馳走してもらった。この方があまりにも素晴らしかったものだから、「最近、超凄いと思った女子大生の話。 - 世界を拡張する3つのスキル - 」というブログ記事にしてまとめました。本当に素晴らしい女性だったので、一人でも多くの方にこの女性を知ってほしいと思っています。是非、読んでみてください。

16:00 表参道新潟館ネスパスで奇跡が起こる@表参道

表参道に新潟県のアンテナショップがある。名前を「ネスパス」と言って、立地条件が最高で表参道ヒルズの真裏にある。新潟県出身の私は、「東京えちごまつり」という新潟出身の若者を中心に結成された任意団体の代表をつとめている。この団体を面白がってくださったネスパスの方々が、ネスパスを使って何かイベントを開催してくれないかと話を持ちかけてくれた。

詳細は決まり次第更新します。東京えちごまつりについては過去のブログ記事でもまとめています。何かをやると何かが起こる。人生は予測不可能な出来事の連続だ。

19:00 友人宅で鍋パーティー@不動前

この鍋の時間を楽しみに生きてきたと言っても過言ではない。家でゆっくりご飯を食べたのは、3日目にして初めてだった。近所のスーパーで食材を買ったら、三人分で1000円程度だった。楽しむのにお金はいらない。リラックスできる空間で囲む鍋はどこまでも美味く、最高の時間だった。

途中、男女の違いについて男3人で話すという気色悪い時間が発生した。3年近く付き合っていた彼女と別れ、今の私ははっきり言って「どうすれば恋愛ができるのかまるでわからない状態」に陥ってしまっている。男と女はまるで違う生き物だと感じることは多いが、それでは何がどう違うのかについてはまるで分かっていない。非常に興味深い(大好きな)テーマであるために、これからも会う人会う人に聞いてまわりたいと思っている。いっそのこと座談会も開きたいとさえ思っています。

この日に学んだ教訓は以下の5つだ。

①本当の地獄とは、苦境そのものの中にあるのではなく、苦境に置かれたときに誰も助けてくれる人がいないということ。必要なのは「迷惑をかけずに生きていく力」ではなく、「誰かに助けを求める力」であり「できるだけ楽しく迷惑をかける力」であるということ。

②「所有から共有へ」と時代は移行している。自分が所有しているもので、これなら共有してもいいと思えるものを差し出すことで、世の中にいくつもの余裕が生まれる。合言葉は、「奪い合えば足りず、分け合えば余る」だ。

③どのような状態だとしても、その状態を「楽しめる」「面白がれる」「最高の形で活かす事が出来る」人間にこそ魅力は宿る。本当に素晴らしいランチタイムだった。

④何かをやれば何かが起こる。私は正直、この日ネスパスに足を運ぶか多少迷った。理由は雨が降っていたからだ。しかし、実際に赴いたことで想像を超える果実を得られた。行動を起こすことだ。そうすれば必ず何かが起こる。

⑤本当に楽しめる時間というものは、決してそれほどお金のかかることじゃない。1000円程度の食材でも、高級レストランで食べるよりもリラックスした中での喜びを味わえる。

そして私は(屋根があることと横になれるスペースがあることと自分には友達がいるということと今いる場所が漫画喫茶ではないことに最大限の感謝をして、最大限の喜びを味わいながら)就寝した。衣食住があり、五体満足である限り不満を言ってはいけないのだ。

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「新しい生活、その不安ね。大丈夫よ、全然、大丈夫よ。いま考えてもしかたないじゃない。何かあったらその時に考えればいいのよ。本当にそんなものよ。それで意外とうまくいくのよ」

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坂爪圭吾 KeigoSakatsume/ibaya
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