いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

誰かに助けを求める時に死守すべき3つのコツ。 - 「他人に迷惑をかけちゃいけない」というのは大嘘で、「どれだけ楽しく迷惑をかけられるか」の勝負だ! -

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家がなくなった経験を通じて獲得した3つの真実についてでも経緯を述べたように、私は東京の家を失った。ホームをレスした私は矢継ぎ早にヘルプを求め、そして奇跡が起こった。

具体的に言えば、Facebookで「おとといからホームをレスしているのですが、モーニングコーヒーやランチをおごってくれる神様を募集しています。原宿なう!」という投稿をした。すると、総勢5名もの方がその投稿をシェアしてくれた。すると奇跡が起こった。

最初の奇跡は、私にランチをご馳走してくれる人が現れたこと。次の奇跡は私にディナーをご馳走してくれる人が現れたこと。その次の奇跡は私に泊まる場所を提供してくれる人が現れたこと。そのまた次の奇跡は「今度私にもご馳走させてください!」という謎のご馳走予約待ち状態が発生したこと。そして最後の奇跡は、こんな形で私の身に降りかかってきた。

私の投稿をTV局で働いている方がシェアしてくださった。それだけでも嬉しいことなのに、その投稿を見たTV局の方のお知り合いの女性(Aさん)が、「うちで家政婦してくれないかなぁー。住み込みで」というコメントを寄せてくれた。それをこっそり盗み見ていた私は戦慄した。この展開はなんだと戦慄した。そのまま事態はやばい方へと展開して行った。

事情を詳しく聞けば聞くほど、Aさんは激しくぶっ飛んでいた。

東京から佐賀県武雄市に移り住んでいるAさんは、いのししカフェを始めるために日夜奮闘しているとのことだった。夜は花魁BARをやりたいとも言う。私のブログも読んでくださり、「五体満足で衣食住があれば、あとは人とのつながりで何とかなるに同意です。今、銀行残高67円。友人たちから野菜やら差し入れやらもらって親子で食いつないでいます。w」なんてまだ会ったことすらない私にあけすけと伝えてくれちゃうから、なんて魅力的な女性なんだろうと私は出会いの興奮に打ち震えた。

ちなみに、佐賀県武雄市にあるTSUTAYAが運営する「武雄市図書館」はウルトラクールで観光名所にもなっている。お洒落感度の高い人は要チェックだ。チームラボ代表の猪子さんと武雄市長も超絶仲が良くて、私は猪子さんを愛していて、Aさんも猪子さんを愛していて、Aさんは「図書館のトイレで抱かれたい」と言っていた。ちなみにAさんも武雄市長と超絶仲が良いというから驚きの連続で打ち震えた。

現在Aさんは武雄周辺を盛り上げるために日夜奮闘中なのだが、圧倒的に人材が不足していて困っていると言う。遠隔でも(佐賀にいても)自分の仕事が出来て、ユニークな発想が出来てる人の手伝いを熱烈大募集しているらしく、家の2階が空いているからそこを使ってくれて構わないとのことだ。私は「佐賀…佐賀…佐賀…」と激しく心が揺さぶられてしまった。佐賀に行ったら佐賀爪と名乗ろうとか考えてしまった。猪子さんもいるし図書館もあるし住む家もあるしAさんもいるし、なんてものすごい案件が飛び込んでくるものだと人生の摩訶不思議さに思いを馳せて静かに震えた。興味や関心のある方は、いつでもお気軽にツイッターなどからご連絡ください。

坂爪圭吾 (KeigoSakatsume) on Twitter


日本では、「他人に迷惑をかけてはいけません」という風潮がすごい。「自分の力で生きていくこと」の必要性が説かれることは多くても、「誰かに助けを求める力」の必要性が説かれることは少ない。私は、この「誰かに助けを求める力」がものすごい重要なものだと思っている。

誰かに助けを求める力を習得するには、3つのコツがある。

①自分が置かれている状況を克明に伝える。中途半端はNGだ。
②深刻になるな。バカになれ。明るいバカに人は集まる。
③自分を助けてくれた人には、最大限の賛辞のシャワーを浴びせる。

繰り返しになるが、日本では、「他人に迷惑をかけてはいけません」という風潮がすごい。「自分の力で生きていくこと」の必要性が説かれることは多くても、「誰かに助けを求める力」の必要性が説かれることは少ない。私は、この「誰かに助けを求める力」がものすごい重要なものだと思っている。本当に本当に本当に重要なものだと思っている。

私は私が家をなくした経緯をブログに綴った。惜しげもなく綴った。ディスられても綴った。もしも私が中途半端に「実は彼女に振られて、家もなくて困っているんですよ…」みたいな草食男子的にひなびた(なよなよした)姿勢で投稿していたら、おそらくこの一連の奇跡は起こっていなかった。私は全力でヘルプを求めた。全力で、かつ、同時に元気なバカであることもアピールした。誰だってシリアスな人間(重苦しい雰囲気を漂わせている人間)と同じ時間を共有したいとは思わない。一緒にいて楽しくなれる人と同じ時間を過ごしたいと思うはずだ。

私はTOPの写真と共に「おとといからホームをレスしているのですが、モーニングコーヒーやランチをおごってくれる神様を募集しています。原宿なう!」と投稿した。結果、佐賀県からのまさかのオファーが舞い込み、また別の人にはランチをご馳走していただき、また別の人にはディナーをご馳走していただき、また別の人には泊まる家を提供してもらい、また別の人にはシェアハウスを運営しているユニークな人々を数名教えてもらった。日本は本当に優しさに溢れた素晴らしい国だと思った。八百万の神様は人々の心の中に今も確実にいると思った。

本当に重要なことだから繰り返す。自分で生きていく力を養うことも超大事だけれど、それ以上に「誰かに助けを求める力」を養った方が、絶対に面白い目にあえる。自分ひとりのアウトプットには限界がある。自分で自分の生命を繋ぐことより、どれだけ楽しく他人に迷惑をかけることができるか(巻きこんでいけるか)が極めて重要になる。なんでも自分でやろうとすると、必ずどこかでガタが来る。精神を病んでしまうこともあるし、身体を壊して取り返しのつかない事態になることもある。日本に優しい人は無数に存在している。誰かに助けを求めたことのすべてがうまく行くとは限らないけれど、すべてがダメになるわけでもない。

助けを求める力を磨いていこう。「他人に迷惑をかけちゃいけない」というのは大嘘で、「どれだけ楽しく迷惑をかけられるか」の勝負だ!!

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