いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

許すためには、戦わなくちゃいけない。

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大阪駅前のデリカフェにいる。自分の中で決めたルールに「女性に怒らない」というものがある。一昨日決めた。実践三日目の感想としては『非常に良い』である。私は短気だから、街中をとろとろ歩く女性を見ると「邪魔だ」とか思っていた。しかし、怒らないと決めた途端に、祖父力が鍛えられた。初孫を眺めるようなまなざしで日々を生きると、寛容になる。道を譲る。席を譲る。徹底して譲りまくる。すると、不思議と余裕が生まれる。が、逆に、男性に対してめっちゃ厳しくなった。

 

 

おおまかなスケジュール

12月14日(土)15時 坂爪圭吾 弾き語りLIVE@大阪市東住吉区「おうち」
12月21日(土)16時 坂爪圭吾&五十嵐千尋&MIKI 演奏会@ごちゃまぜの家
1月8日(水)19時 THE PRESENTS DEBUT LIVE@東京都渋谷区『La.mama』

1月14日(火)19時 坂爪圭吾 弾き語りLIVE@東京都吉祥寺『曼荼羅
2月14日(金)19時 THE PRESENTS presents「PRESENTS is HERE」@大阪


SCHEDULE on http://urx2.nu/xkMu 

 

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大事なものは、自分の中にある。 

私は33歳から音楽をはじめた。だが、24歳の頃に一度だけバンドを組んだことがある。だから、正確には「33歳から再開」した。24歳の頃のバンドは、結成数ヶ月で色々あり、メンバーが精神病院に入院したりなんだりで、活動はすぐに終わった。一度だけ、そのバンドでライブをした。それに合わせて『snows』という曲を作った。生まれて初めて作詞作曲をした曲だ。処女作。一度限りのライブには、今では武道館を埋め尽くすほどのバンドが、友情出演をした。当時は、お互いに全くの無名だった。彼らは、今『S.N.O.W.S』という名前のファンクラブを運営している。

 

その後、彼らは怒涛の勢いでメジャーデビューを果たし、かたや私は躁鬱病諸々の惨事に見舞われ、新潟で療養の日々を過ごした。華やかな道を進む彼らとは裏腹に、私は、地底を生きる廃人のようになっていた。街を歩けば、彼らの曲が流れている。私は、耳をふさぐように街を歩く。彼らの曲を耳にするたびに、まるで「なにもしてないのはお前だけだ」と言われているような、そんな気持ちになった。皮肉(?)なことに、私の25歳の誕生日に彼らはデビューアルバムをリリースした。不思議だ。今になって、当時の記憶が鮮明に蘇る。当時は、情けない話だが「彼らを憎むことで、どうにか自分を保っていた」と思う。彼らの音楽を好きにならないことで、彼らの音楽に耳をふさぐことで、どうにかこうにか、自分を保っていた。

 

許すためには、戦わなくちゃいけない。そう思うようになったのは、最近のことだ。嫉妬を覚える対象、乱暴な言葉を使えば『憎しみ』を覚える対象は、その感情を通じて自分にエールを送っている。悔しかったら、こっちに来い。それは、挑発とは違う。嫉妬を覚えるということは、憎しみを覚えるということは、自分が「それを越えたい」と思う証拠だ。越える、というのは語弊がある。それは「相手が相手の舞台で輝いていることと同じくらい、自分も、自分の舞台で輝けるはずだ」という、自分に対する信頼であり、自分に対する矜持であり、そして、中途半端なところに留まり続ける自分のケツを叩くものだ。自分自身を、叱咤激励するものだ。 

 

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「snows」 作詞・作曲 Keigo Sakatsume

もしも太陽が昇るなら もう一度だけ奥歯を噛んで
明日世界が終わろうとも 君のもとへスピードをあげて

今日の君はもう 明日には取り戻せない
そんなことは もう わかってるさ そんなことわかってる

雪の数 雪の数
あの日泣きながら 交わした 交わした
雪の数 雪の数
君の祈りは 儚くて 綺麗だった

天から幼い水晶が 黒く汚れた僕の体を
白い天使はガーゼのように 優しく温かく僕を包んだ

この瞬間はいつも 最初で最後だよ
今だけさ よく見ていろよ 今だけさ 見ていろよ

雪の数 雪の数
あの日泣きながら 交わした 交わした
雪の数 雪の数
君の祈りは 儚くて 綺麗だった

骨身も削った 血も噴き出した
悲しい嘘も 叶わなかった夢も
掻き集めて 燃やし尽くしたよ
君に 続く 道を 照らせ

雪の数 雪の数
あの日泣きながら 交わした 交わした
雪の数 雪の数
君の祈りは 儚くて 綺麗だった

雪の数 雪の数
星の数 夢の数
君の数 僕の数
雪の数 雪の数

二人の 祈りが 大地を 包んだ

君の数 僕の数
雪の数 雪の数

 

許すためには、戦わなくちゃいけない。

音楽を再開したことで、再び『snows』が日の目を見た。10年間、眠り続けていた曲が、再び命を得た。止まっていた時間が、再び、流れはじめた。自分の曲を眠らせ続けることは、自分を『殺す』ことと似ている。自分が、過去の自分をなかったことにすることと同じだ。これは、きっと、自分だけではないと思う。誰もが『自分だけの傑作』を、隠し持っているのだと思う。だから、願う。日の目を見ることのなかったあなたの作品に、是非、報われる機会を与えてほしい。 誰にも見せることのないまま、記憶の片隅で眠らせていた『あなた』自身を、世に出してほしい。

 

音楽活動再開にあたり、10ヶ月で200曲作った。必死に、我武者羅に、全身全霊で取り組むしかないと思った。再開するには遅すぎる年齢だが、しかし「遅すぎることはない」と信じたかった。その思いだけで、ここまできた。すべての曲が評価される訳じゃない。ほとんどの曲が、素通りされるか、酷評されるか、一笑に付されるかだ。他人の言葉に一喜一憂し、自分には才能がないだの、この曲はゴミみたいだの、音楽を投げ出したくなることは頻繁にあった。だが、それでもまた、ギターを手に持ち『自分の曲』を歌うと、捨て去ることなんてできないよ、と、思う。無様でも、醜くても、自分が作った曲なんだ。捨て去ることなんてできないよ、と。

 

許すためには、戦わなくちゃいけない。誰かを憎み続けることは、自分を憎み続けることと同じだ。音楽を再開する前に、私は「このままでは、俺は、自分をずっと憎むことになる」と思った。音楽をやらなかった自分を、自分を表現することから逃げ続けた自分を、死ぬまで「ダサい」と思い続けることになる。そして、表現者を見るたびに嫉妬や憎しみなどの、醜い感情を抱くことになる。そう思った。だから、もう、やるしかないのだと思う。許すためには、戦わなくちゃいけない。それは、自分以外の何者かになるための戦いではない。自分が、自分のまま、世界を許すための戦いだ。自分が、自分のまま、自分の舞台で輝こうとするための戦いだ。

 

 

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Autumn leaves

 

人生は続く。

 

坂爪圭吾 KeigoSakatsume
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE http://urx2.nu/xkMu 

 

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