いばや通信

ibaya.ex《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

誰にもわかってもらえない部分、それこそが自分だ。

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バンコクのカオサンロードにいる。テラス席に座り、虚空を見つめたり、虚空に見つめられたりしている。行き交う人々は楽しそうに見える。友達や恋人や家族連れがメインだ。俺も、誰かと来ればまた違った楽しさがあったのか、と考えた2秒後に「どうせひとりになりたがるのだろう」と諦めた。ひとりでいればさみしいし、誰かといれば煩わしい。実は、昨夜から、欧米人と一緒にいる。ヒゲも髪も長い彼は、永遠に洋書を読んでいる。行動パターンが同じなため、いつの間にか仲良くなった。一緒にいても、ひとりでいられる。彼を「ベストフレンド」と呼んでいる。

 

 

おおまかなスケジュール

7月8日以降、FREE@タイ界隈【呼ばれた場所に行きます!】
7月17日以降、FREE@日本【呼ばれた場所に行きます!】
7月28日 15時 定期演奏会@神奈川県横浜市「わたり食堂」

SCHEDULE on http://urx2.nu/xkMu

 

ibaya.hatenablog.com

 

男はロマン。

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安い飯ほどうまい気がする

 

タイ料理最高!毎日食っても全然飽きない!と言いたいところだが、飽きた。自分は退屈な人間だなと思う。積極的に観光地を巡る気力もないし、食事に対するこだわりも薄い。音楽以外にやることがない。音楽があってよかった。音楽がなければ破滅をしていたと思う。つまらない人間は、畢竟どこに行ってもつまらないのだ。繁華街では爆音で流れる音楽に欧米人が酔いしれている。私は「うるさいな」と思う。そう思いながら、同時に「なんで俺は一緒に楽しめないのだろう」と思う。みんなが楽しいと思うことも自分も楽しいと思えたら、また、違った人生になっていただろう。そう思いながら、いや、別に一緒に楽しめなくても全然いいや。とも思う。結果、自分自身に帰結する。自分は、結局いまの自分を選択して生きている。

 

車はガソリンで走る。男はロマンで走る。なんかもうロマンしかないのだと思った。夢。愛。志。希望。信頼。自由。理想。言葉はなんでもいい。これらは、すべて『欲』と言い換えることができる。欲望を、綺麗な言葉で言い換えただけのような気がする。欲に支配された自分を、正当化する(ごまかす)ためにある言葉。そんなことを思った。純粋な善意など、この世に存在するのだろうか。権力に抵抗を続ける姿も、乱暴にまとめれば権力的だ。それを悪いとは思わない。むしろ、自然だ。人間には欲望がある。欲望とは、生きる力だ。食べなければ死ぬ(やばい、不食のひともいる)し、眠らなければ死ぬ(やばい、不眠のひともいる)。暇だから、自分の欲望をじっと眺めてみる。俺は、なんのために生きたいと思うのだろうか。出てきた答えは、とんでもなく青臭い言葉だった。それは『ロマン』だった。

 

この世で一番ロマンチックな言葉は『革命』だと思う。小学校時代、私は少年野球チームに所属していた。野球の醍醐味はホームランだ。私は常にホームランを狙っていた。そのためスイングも大きく、派手な空振りを繰り返した。私が一番魅力を覚えた言葉は『逆転サヨナラホームラン』だった。当たり前のことだが、逆転ホームランは負けている人間にしか打てない。私は、当時から下克上という言葉にとんでもない魅力を覚えていた。勝てるはずはないと言われていたチームが、全部をひっくり返して逆転勝利をおさめる。そこにたまらない魅力を覚えていた。勝てるチームが勝ってもつまらない。なぜなら、それは当たり前のことだからだ。勝てるはずのないチームが勝つ。そこに魅力がある。奇跡を起こす。予定調和が崩される瞬間。革命とは、なにかをひっくり返すことだ。私は、そこに『ロマン』を覚える。

 

note.mu

 

わたり文庫『サウスバウンド』

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今回のわたり文庫無料郵送の一冊は、奥田英朗著作『サウスバウンド』です。めちゃめちゃ大好きな本なのでみなさま是非読んでください。面白い本に出会うと「読書とは本当に素晴らしい体験だ」と思えます。上原二郎のおかあさん(御茶ノ水ジャンヌダルク)は言いました。世間なんて小さいの。世間は歴史も作らないし、人も救わない。正義でもないし、基準でもない。世間なんて、戦わない人を慰めるだけのものなのよ。と。ご希望される方は何かしらの方法で坂爪圭吾までご連絡ください。御当選(?)された方には70万時間以内に折り返しご連絡いたします。

 

※※※ こちらの本は、バンコクにわたりました ※※※

 

世の中にはな、最後まで抵抗することで徐々に変わっていくことがあるんだ。

奥田英朗『サウスバウンド』【角川文庫】

 

誰にもわかってもらえない部分、それこそが自分だ。

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「虚空」 撮影・ベストフレンド

 

何回も書いているけれど「社会不適合者って言葉もあるけど、自殺者三万人、鬱病患者100万人の社会に適応したらおかしくならないほうがおかしい」と思う。必要なのは、適応よりも開墾だ。常識のカルティベーションだ。生きているこころがなにかをおかしいと思う。おかしいのは自分なのか。おかしいのは社会なのか。おかしいのは自分だと思うと奴隷になる。あるいは、鬱病になる。おかしいのは社会なんだと思うと、革命家になる。あるいは、ロックンローラーになる。革命とは、なにかをひっくり返すことだ。と、ここまで書きながらはっきりと思った。俺は中二病なのだ。おとなになれないおとななのだ。そんなんじゃ生きていけないよと言われても「そこまでして生きていきたくねーよ」と思っているのだ。そんなんじゃ社会はまわらねえよと言われても「そんな社会はいらねーよ」と思っているのだ。

 

なにかをやりたいと思う。それは、そこに光を見たからだ。音楽をやる自分は、過去、音楽に光を見た。社会活動をやる人間は、過去、そこに光を見たのだろう。それは正しい光ではなかったかもしれない。多くの人から見れば、取るに足りない光だったかもしれない。でも、それでもなお、その人自身からすれば『確かに見た光』だったことに変わりはない。正しいからそれをやるのではなく、ただ、そこに光を見たからこそ、それをやりたいと思う。なにかを美しいと思う。なにかを素晴らしいと思う。なにかを見て「自分もこうありたい」と思う。そのとき、心を震わせたものは『ロマン』の光だ。ロマンを見たから、憧れを覚えたからこそ、そこに近づきたいと思う。それは、金になるとかならないとか、世間に認められるとかられないとか、そういう世界を超えている。ロマンがある。そこに感じるロマンがあるからこそ、何度でも立ち上がる勇気を得る。自分を使って、ロマンを継承する。

 

と、ここまで書いたところで日本人女性に声をかけていただいた。彼女いわく「彼氏が大ファンなんです!」とのこと。なんということでしょう。という訳で、これからみんなで一緒にスイカジュースを飲むことになった。自分みたいな生き方でも、支持(?)をしてくださる人々がいることはうれしい。常識を強制しあう関係性より、常識を拡張しあう関係性の方が、端的に楽しいと思う。自分という人間を使って「こんな生き方もできたよ」ということを、わずかでも証明できたら爽やかだ。このような生き方が、まるで通用することなくダメになることがあれば、そのときは「ダメでした」と言って死ねばいい。裏を見せ、表を見せて、散るもみじ。だがしかし別に死にたい訳ではないので、どこまでやれるか試してみたいと思う。

 

 

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人生は続く。

 

坂爪圭吾 KeigoSakatsume
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE http://urx2.nu/xkMu 

 

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