恐怖から解放されたなら、あなたはもう完全に自由だ。
私には4歳年上の兄と5歳年上の姉がいる。兄も姉も読書家で、私は常に彼らの本棚を盗み見していた。小学生のとき、さくらももこの『もものかんづめ』というエッセイを姉の本棚で見つけた。そして、激烈な衝撃を受けた。言葉だけでこんなにも笑えるものかと感動をした。さくらももこさんは、高校時代に自力で100万円を貯めたらしい。その話を読み、私は「よし、俺も!」と強く思った。この頃から、私は早くおとなになりたくてたまらない気持ちになっていた。
私は群れる人間が大嫌いだから「お前らは群れないと何もできないクズだ」と思った。
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) 2018年10月4日
孤独を身に纏う人は美しい。自分の人生を背負って立っている。誰かに認められるために生きていないし、誰かに褒められるために生きていない。
孤独を身に纏う人は美しい。 - いばや通信 https://t.co/BA0fYRl892
高校生になり、私はコンビニでアルバイトをはじめた。新潟市の最低時給は630円だった。これでは100万円は無理だとさとり、テレアポやイベント会場設営の仕事も追加でした。学業なんて知るかと思った。担任教師にこっぴどく叱られたが、私は「お前の授業よりよっぽど勉強になっているぞ」と聞く耳をもたなかった。結果的に高校3年間で(ここには書けない仕事も敢行しながら)100万円を貯めることに成功をした。多分、あの頃が人生で一番羽振りがよかったと思う(なにを買うにも値札を見ないで買っていた)。
じぶん昔話
最近、自分の昔話を思い出す。ごちゃまぜの家の管理人・稲村彰人は「自分の幼少時代を思い出せる間は、心に余裕がある証拠だ」と話す。ああ、その通りだと思った。前回の記事で『自分で自分を楽しませられない人間はノイローゼになるかアル中になって死ぬ』と書いた。小学生の頃、私は頻繁に一人遊びをしていた。理由は単純、友達が少なかったからだ。家の近所に崖があった。冬になると雪が積もる。私は、喜び勇んで自宅からソリを持ち出してその崖を滑り落ちていた。通りすがりのおばちゃんが、満面の笑みで崖から落ちてくる私を見て「まあ!」と呆然としていた。スリリングで楽しかったから友達を誘うが、友達は「こわすぎるでしょ」と誰も乗ってこない。結果、私は常にひとりだった。
4歳年が離れている兄貴と、頻繁に喧嘩をしていた。年齢的に勝てるわけがないから、喧嘩の際は「最初の一撃でこいつを殺す」くらいの意気込みで兄に突撃をした。最初の一撃で仕留めることができなければ、あとは兄貴にボコボコにされるだけだ。私が素手の人間で、兄貴は屈強なグリズリーみたいなものだった。それでもなお、負けるとわかっていてもなお、私は兄に向かって立ち向かい続けた。なぜ、あの頃の自分にはあれほどまでのガッツがあったのだろう。負けると分かっていても立ち向かう勇気。『損か得か迷うとき、損する道に賭けられる人間こそが真の男である』とアウトロー作家・宮崎学さんは語る。私は、その心意気を兄貴との格闘の中から学び取った(気がする)。
姉の性格は歪(いびつ)だった。私が小学一年生の頃、小学六年生の姉が「いいかい、けいご」と私に語りかけた。私は「なあに、お姉ちゃん」と無垢に答えた。すると、姉は薄ら笑い(色で言うならパープルな表情)を浮かべながら『悪事はばれなきゃ悪事じゃないのよ』と私のハートに不穏な傷口を刻むように囁いた。無垢な私は「え、お姉ちゃん、それっていったいどういうこと!?」と悶えた。姉は「ふふふ」と答えて部屋に消えた。後日、私は母親から叱られた。戸棚にあったクランキーチョコレートが誰かに食べられていて、私に嫌疑がかけられたのだ。私はクランキーチョコレートなんて食べていなかった。この時、私は、狡猾な姉にはめられていたことを悟った。
10月20日(土)ごちゃまぜの家救済企画@大阪府能勢町
相次ぐ地震や豪雨などによる自然災害。巷では「お金がただの紙切れに!?財政破綻の日も近い?!」などと囁かれているさっこん。いつ、なにが起こるかわからないいまだからこそ、「なにが起きても楽しく笑って生き延びる」そんな『力』が必要になっているのではないでしょうか。私、坂爪圭吾は、過去に「家も金も仕事もない」という無一物の状態で、それでも人間は生きていくことができるのかということを試しました。最初は「そんなことは無理だろう」と結構後ろ向きではあったのですが、蓋をあけてみるとびっくり!意外とどうにかなってしまうばかりか、家や金や仕事があったときよりも、世界の豊かさを感じることができました。もちろん、いいことばかりではなく大変なこともたくさんあったのですが、それでもなお「人生はどうにかなるのだ」と肌身を通じて実感できたことは、大袈裟な表現になりますが『世界に立ち向かう勇気』を与えてくれました。今回は、坂爪圭吾の経験談も交えながら、お越しいただいたみなさまと一緒に、「なにが起きても楽しく笑って生き延びる(ホームをレスしてもサバイブする)方法」を、一緒に、お茶を飲み交わしながらみんなで談笑できたらと思っています。・お金とはなんだろう?・安心とはなんだろう?・便利とはなんだろう?・社会とはなんだろう?・生きるとはなんだろう?・いま、必要とされている力ってなんだろう?など、みなさまのご参加をお待ちしております!!🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸【タイムスケジュール】13時00分 開演・坂爪圭吾による「今回の企画趣旨のご説明」13時15分 第一部スタート!14時00分 〜小休憩〜14時15分 第二部スタート!14時55分 坂爪圭吾による懇願の土下座(その後、フリータイム)15時00分 終焉(以降、フリータイム!)〜幻の第3部〜堀口さんのご自宅にはギターやベースなど様々な楽器があります。時間が許される限り、音楽の好きな方は一緒に演奏を楽しみましょう。(坂爪も一曲だけやらせていただきます!!)【登壇者プロフィール】■坂爪圭吾(さかつめけいご)1985年新潟県生まれ。いばや通信運営。人間は家も金も収入もなくても生きていけるのかを実験するため、2014年から約2年間にわたる「家のない生活」を行い、なんだかよくわからない日々を送る。結果的にブログ読者の方に購買をしていただいた熱海の家に現在は暮らす。2017年、クラウドファンディングで480万円(!)を調達し「横浜に、誰でも自由に無料で使える家」を作る。その名も『ごちゃまぜの家』。しかし、現在、あらゆるものを無料で放出し続けていたために極度の金銭的困窮に喘いでいる。今回は、坂爪圭吾の能勢町の兄貴・堀口さんのお力添えを通じて「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか?」ということを、みなさまに問う。自伝風物語「ホームをレスした話」■堀口雅司(ほりぐちまさし)1963年大阪生まれ 兵庫県川西市出身 2014年に28年間勤めていた会社を辞めてから有機農業に出合う。 同年11月離婚後能勢の慣行農場でパートで働きながら小さな畑を借りて農薬や肥料を使わない農業を始める。2016年6月から能勢で自分でリフォームした工場あとに住み始める。2018年8月にパートを辞めて現在に至る。 農業の問題を知ったことから今の自然環境、食べ物、ライフスタイル、医療、政治、原発、経済至上主義、沖縄などの問題や疑問に気付くようになる。 人の生き方や考え方や働き方はもっと多様で自由であった方がいい。 自分の人生をもっと楽しんで面白くしていい。 坂爪さんに出逢って強くそう思うようになりました。 自然農と音楽とギターとバイクと二人の娘たちをこよなく愛する55歳。🌸🌸🌸🌸🌸ご参加にあたってのお願い🌸🌸🌸🌸🌸●こちらの企画は、決して答えを(上から目線で)ドヤ顔で語るような内容ではございません。ひとつのテーマをもとに、みんなで、和気藹々と(なによりも楽しく!)時間を過ごせることを最大の目的としています。そのため、ご自身のお考えを誰かに押し付けることなく、異なる意見もまあるい心で受け入れていただけましたら幸いです。●参加者のみなさまが心地よい時間を過ごせるよう、何卒、みなさまのご協力をお願いいたします。(例:論破することを目的とした議論をしない、とか、誰かひとりだけが話し過ぎることのないようにする、など)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸日時:10月20日(土)13時から15時頃
最寄り駅:能勢電鉄「山下」駅より阪急バス73~77系統に乗車し「平野口」下車(約20分)
バス停からの道順:「平野口」バス停から山下方面に戻り最初の三叉路の信号を右折し次のロータリーになった交差点を右折。 能勢小中学校(ささゆり学園)の校門を過ぎて最初の三叉路を左(山側)に入ります。 学校のフェンス沿いに登り坂を百メートルほどいったところです。 バス停から徒歩7~8分くらいです。🌸🌸🌸あいのりのお誘い🌸🌸🌸
定員:20名(先着順)お問い合わせ:坂爪圭吾(さかつめけいご)LINE ID ibayamail keigosakatsume@gmail.com===========================================「いばや通信」 http://ibaya.hatenablog.com/GOCHAMAZE no IE https://camp-fire.jp/projects/view/26181緊急連絡先 LINE ID ibaya(坂爪圭吾LINE)===========================================
🌸🌸🌸Facebookイベントページはこちら🌸🌸🌸
ごちゃまぜの家を救え!対談企画・坂爪圭吾×堀口雅司「これからの生き方を考えよう!」@大阪府能勢町
🌸🌸🌸ツイキャス配信も更新しています🌸🌸🌸
わたり文庫『最強の呼吸法 システマ・ブリージング』
今回のわたり文庫無料郵送の一冊は、北川貴英著作『最強の呼吸法 システマ・ブリージング』です。去年の今頃、私は、東京から長崎まで自転車で1800キロメートルの距離を移動していた。理由は単純、暇だったからだ。佐賀県武雄市で、私は、システマを極めた男性格闘家と出会った。彼の笑顔は素敵だった。私は「こんなにも素敵な笑顔の格闘家が習う武術に間違いはない!」と思い、システマに強い関心を抱いた。この本は入門に最適な一冊です。強さを持ちたい老若男女のみなさま、是非。ご希望される方は何かしらの方法で坂爪圭吾までご連絡ください。御当選(?)された方には70万時間以内に折り返しご連絡いたします。
※※※ こちらの本は、静岡県にわたりました ※※※
『殺しに来た相手すら癒す【システマの極意】』
1・呼吸をし続ける(キープ・ブリージング)
2・リラックスを保つ(キープ・リラックス)
3・正しい姿勢を保つ(キープ・ポスチュア)
4・動き続ける(キープ・ムービング)【システマの四原則】
内面深くにひそむ恐怖心は、幼少期に植えつけられたものだ。やってはならないことの全ては、恐怖心によって刻み込まれるからだ。
恐怖心は攻撃性へと変化する。そうなる前に恐怖心を理解し、解消せよ。
敵意を持ったり、緊張したり、誰かを憎んだりすると、結局自分自身の邪魔をすることになる。
恐怖から解放されたなら、あなたはもう完全に自由だ。
北川貴英『最強の呼吸法 システマ・ブリージング』【マガジンハウス】
恐怖から解放されたなら、あなたはもう完全に自由だ。
存続の危機に喘いでいるごちゃまぜの家では、現在「たとえばの話だけど、月額一万円で維持活動に参加してくれるメンバー(代わりに寝る場所を提供します)」を募集している。しかし、私に人徳のないことが最大の原因ではあるのだが、誰からも連絡がこないと困っていた。これは静かに破滅を迎えるしかないのかと諦めかけていたが、昨日、新潟の竹谷さんが本格的に運営メンバーに加わってくれることになった。昨夜はその決起集会(?)をごちゃまぜの家で行った。最高にうれしい。遊ぶ友達が増えた気分だ。近所のなほさんが我々に手作りの夕食を振舞ってくださり、悦楽の時間を過ごした。生姜焼きと豚汁と付け合わせの一品。なほさんの料理は最高だ。自然派系のレストランでは絶対に得られない食べ応えに、一同、恍惚とする。我々はがっつく。それを眺めてなほさんは微笑む。翌朝、なほさんから以下のようなラインが届いた。私は、たまらなく嬉しくなった。
おはようございます!
昨日は
ツイキャス中が、竹谷さんからはじまり、トオルさん、旦那って
めちゃ笑いましたねー!お腹痛い。。笑
旦那は元中華の
コックさんで
今度餃子作りたいってはりきってましたので
よろしくお願いします!
ちなみ帰り
庭のテントみて
頭抱えながら、
わからないわからない、家があるのに、なぜテント、、、って頭抱えてたのが
面白かったです笑
========
さっき主人から
電話かかってきて、、、
圭吾さんたちのこと興奮して
話してました!
枠にハマらず
生きてる姿が
男として刺激されると!!いざとなったら、泥水を飲めるであろう彼らが生き残ると思う!まだ飲めない自分は成長の余地があるんだなぁーって!彼らはかっこいいし尊敬する!
年上の自分が
素直に尊敬するって言えるのは
誰も調子に乗ってる人がいないからだと思う!
引きこもってる人もいないしー!
枠に囚われてないから会った後
小さなことで自分は悩んでたなぁーって大きな気持ちになる!
などなど
って感じで
生まれてはじめて
の感動があったらしいです!
42年ではじめて会う人たちと
出会わせてくれて
ありがとうって
言われました!!
なんだか
そーゆー違う生き方を素直に尊敬できる人と結婚したことが幸せだと感じました!
私たち夫婦に
刺激を頂き
考えるきっかけ
ありがとうございます!
感動してLINEしちゃいました!
竹谷さんに「なぜ、ごちゃまぜの家に来てもいいと思ってくれたのか」と尋ねた。ら、竹谷さんは「いま、33歳になって仕事のこととかこれからのこととか、真面目に考えることがたくさんある。そのなかで、自分がどういう人生を送りたいのかを考えたら、好きなひとと、好きな場所で好きな時間を過ごせることが、自分にとっては大事なのだと思ったからだ」と話した。めっちゃ素敵だと思った。これから一緒にいろいろなことを、いろいろな場所でやっていこうねと語り合った(竹谷さんは新潟にも拠点があるため、多拠点生活になる)。一緒にホーチミンのマジェスティックホテルに泊まったり、ユーコン川を筏で下ったり、エストニア『エストニ家』を開設したり・・・そのために、私も仕事を頑張ろうと思った。現在、竹谷さんはフリーランスでライターの仕事をしている。それ以外のごちゃまぜの家の男性関係者は、驚いたことにことごとく無職である。竹谷さんの登場が、無職一同に火をつけた。竹谷さんのためにも、仕事【外貨】をたくさんとってこれる人間になりたいと思った。
こうあるべきなんてことはひとつもない。だから、自分の好きなひとには、心が軽くなる道を、自由になる道を、嬉しさを感じる道を、思わずはしゃいじゃう道を、歩いて欲しいと思う。決めつけられた価値観や、押し付けられた正しさで自分を緊張させるより、肩の力を抜いて、人生を楽しんで欲しいと思う。
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) 2018年8月1日
人生は続く。
坂爪圭吾 KeigoSakatsume
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE http://urx2.nu/xkMu