この一瞬のために生きていた。
高円寺の小杉湯を経由して、国立市で開催されたイベントを終えた後、山梨県の都留市在住の女性から「国立まで車で迎えに行くので、都留市に遊びに来てください」と連絡をいただき、都留市を経由した後に熱海まで車で送っていただいた。この連休は何も予定がないので、適当なキャンプ道具をバイクに積んで、伊豆半島を周遊した。五月だ。美しい風景に触れた時、ああ、自分はこの一瞬に触れたくて生きていたのだということを思う。
風が、夏の香りを運んでくる。 pic.twitter.com/TRlYZ0O6MD
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) 2016年4月29日
自然を前に、自分が消える。
自然を目の前にすると、「俺は、俺は」と自分を主張することが、恥ずかしいことのように思える。私は、多分、暇で、さみしいのだ。連日、懲りることなく移動を続ける日々を過ごしているのは、移動が好きであること以上に「暇で、さみしいから」なのだと思う。そして、私は、ここに自分の弱さを見る。同じ場所にいることができない自分の弱さを、懲りることなく移動を続けている自分の弱さを、自然は、何も言わずに受け入れてくれる。
自分のことを「ダメだな、ダメだな」と思うことは頻繁にある。バイクを走らせながらも、海岸沿いの心地良い風を浴びながらも、必ずしも気分は常に清々しいだけのものではない。ただ、どうすることもできないやるせなさを抱きながら、為す術もないままにバイクを走らせる。そして、ふと目にはいってくる美しい風景に「あっ!」と心を奪われている瞬間だけ、その瞬間だけは「自分の弱さに対する不甲斐なさ」を忘れることができる。
見晴らしの良い崖の上で、持参した珈琲を淹れた後に、適当なシートを敷いて昼寝をした。この瞬間だけは、心の底から「いいな」と思える瞬間だった。諸々の不甲斐なさを抱えながら、それでも、こういう瞬間があるからこそ「ここに来てよかった。バイクを走らせてよかった。大袈裟だけど、生きていてよかった」と思う。弱い人間は、大袈裟な言葉を求めるのだろう。生きていて良かったと思える瞬間を栄養分に育つ草花のように、頻繁に、そういう思いを自分に与える必要があるのだろう。
『若冲展@東京都美術館』
今回の「わたり文庫無料郵送の一冊」は、本ではなくて美術館の入場券【わたりチケット】になります。こちらのチケットは、東京都在住の女性が「無理やりにでも観てもらいたい展示があるので、わたりチケットとして送ります!」と連絡をくださり、先日、熱海の家に届いた。私には、まだ、若冲の類稀なる素晴らしさを語る言葉がない。是非!としか言えない。ご希望される方は、何かしらの形で坂爪圭吾までご連絡ください。御当選(?)された方には、24時間以内に折り返しご連絡をいたします。
※※※ こちらのチケットは、東京都にわたりました ※※※
【参考HP】わたり食堂・わたり文庫
この一瞬のために生きている。
東京の国立市で開催されたトークイベントに、大学時代の友達である女性が遊びに来てくれた。既に結婚をしている彼女には、一歳になる小さなこどもがいる。帰り際、彼女は「前に、けいごが『わたり子育て【みんなで育てる】』をやりたいみたいなことを言っていたけど、あのね、私、多分、けいごは既にそれをやっていると思ったんだ。この前にブログで紹介してくれた『奈々子に』っていう詩も、間接的に子育てをめっちゃしているような気がして、だから、今日はそのことを伝えに来たんだよ」と話してくれた。
【過去記事】奈々子に。 - いばや通信
彼女曰く「私がこどもを生んだとき、私みたいな人間が親になってもいいものなのか、こどもに『頼みもしないのに、どうして生んだんだ!』みたいな風に思われたらどうしよう、みたいな気持ちになることがあったんだけど、けいごのブログを読んだりしながら、私も『こんなに不完全でも楽しそうに生きれるんだよ』ってことを伝えられたらいいなあとか思ったりして、これって、変な言い方になるけれど一緒に子育てをしているようなものだって思ったんだ」と話してくれた。
彼女の言葉を通じて、私は、この日、この場にいることができる幸運に感謝をした。大袈裟な言葉になるけれど、自分の生き方も間違ってはいなかったのだということの、ひとつの証左をもらえたような、そういう気持ちになった。イベント参加者の別の女性から、その後、一通のメールが届いた。この瞬間は最高だった。そう思える瞬間に、自分はどれだけ支えられて来たのだろうか。この一瞬のために生きていた。そう思える瞬間を重ねて行こう。特別なことはしなくても、特別な人間になろうとはしなくても、自分の心が「いいな」と思える瞬間を重ねた先に、多分、特別な人生はあるのだろう。
本当は何をしてもいいし、本当は何もしなくてもいいし、本当は何処に行ってもいいし、本当は何処にも行かなくてもいいのだと思う。しなければいけないことなんて本当は何ひとつなくて、ただ、自分で自分を縛っていただけなのだろう。疲れた時は眠ることだ。希望の光は、朝日と共に昇って来る。
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) 2016年4月19日
こんばんわ!⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎です。今日はお話会、ありがとうございました‼︎覚えてていただけた事、当たり前じゃないですか!のお言葉に感謝感激、ありがたき幸せです!圭吾さんのお話会ってどんなんだろう?と思い参加させていただいたのですが、色んな方がいらっしゃるんですね。皆さんすごいなぁと思いました。私はあの中で圭吾さんのお友達が言われたわたり子育てしてくれてありがとう!がとても響きました。わたり子育てについて私はよく理解出来ていなかったのですが菜々子への言葉も、圭吾さんのブログも子育てになってると聞いてすごく面白く感じ確かに、お母さんを通じて圭吾さんを知って奮闘するお子さんたちの話をブログで読んではなんだかすごく嬉しくなり、それは圭吾さんを通じて育っているという事なんだなと感じました。見方が違うとこんなにも素敵な事に気付けるんですね!楽しかった^ ^またどこかでお会いできればと思います。ありがとうございました‼︎
人生は続く。
静岡県熱海市伊豆山302
坂爪圭吾 KeigoSakatsume
TEL 07055527106 LINE ibaya
MAIL keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://goo.gl/s6F9wE