いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

生きるために一番大切なもの、それは金でも勇気でも名誉でもなければ特別な才能でもない、安心感だと思う。

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ミャンマーを経由してマレーシアの首都クアラルンプールに到着した。クアラルンプールの観光は、多分、一泊二日で満喫できる。昼間はイスラミックの美術館や近隣のモスクに足を運び、南香のチキンライスでも食べた後に、適当なカフェのテラス席でスイカジュースを飲みながら人間観察(おすすめはインド人!)を行い、夜はブキビンタンの夜市に赴き、東洋的混沌の中をマンゴスチンパッションフルーツなどの南国フルーツを食べ歩きながら、ペトロナスツインタワー近隣のレストラン(もちろんテラス席!)で酒やマレーシア料理を喰らう。


最近思うことあれこれをまとめます。

1・誰かに何かを言われても、自分には「これが最高だ」と思える瞬間を大切にすること。


私は、過去に似たような失敗を何度も繰り返している。それは「退屈な大人と食べる高級なフランス料理より、気の知れた仲間と囲む安い鍋の方が圧倒的に美味い」ということで、結局、何をやるのか以上に「誰とやるか」が重要になるのだろう。同じように、自分のことを悪く言う人の言葉に惑わされて、自分の進む道を諦める必要もない。自分が嫌いなもののためにではなく、自分が好きなもののために使ってこその命だ。

2・可愛げのある人間には敵わない。


何度でも刻みたい。その通りである。

3・多分、怒りや悲しみといった感情の根底には「自分自身に対する無力感」がある。


誰かの弱さや誤ちを指摘することで、自分の強さを示そうとするひとがいる。しかし、私は「それはダサいんじゃないかな」と思う。多分、怒りや悲しみといった感情の根底には「自分自身に対する無力感」がある。怒りに満ち溢れているひとは、周囲に対して怒りをぶちまけているようで、その実は自分自身に対する無力感が爆発しているだけだ。怒りは、自分の器を露呈する。ミャンマーでは「怒ることは恥」なのだと聞いた。なるべく怒らずに済む方法を「智慧」と呼ぶのだろう。

4・あんまり先のことを考え過ぎてはいけない。


あんまり先のことを考え過ぎてはいけないのだと思う。そう遠くない昔、江戸時代と呼ばれている時代には「宵越しの金は持たない」などという言葉に代表されるように、その日暮らしを肯定するような雰囲気が流れていた。常識と呼ばれるものは、絶対的に普遍的なものではなく「その時代には都合の良い考え方」程度のものでしかないのだ。


必要なのは、適応よりも開墾なのではないだろうか。日本に常識があるように、クアラルンプールにはクアラルンプールの常識があり、北欧には北欧の、南米には南米の常識がある(火星には火星の常識があるのかもしれない)。常識とは、絶対的に従う必要のあるものではなく、自分で選択をすることもできる(場合によっては開墾も出来る)柔軟なものだ。


5・自分を責めてはいけないのだ。


その通りである。

6・自分が投げたものが返ってくる。


街中を歩くひとびと、何気無く発する自分の一言、売店などで交わすコミュニケーションのひとつに笑顔を織り交ぜるだけで、相手も笑顔を返してくれる。自分が不機嫌にしていれば、相手も不機嫌を返してくる。希望の種を撒けば希望の実がなり、不安や猜疑心の種を撒けば、不安や猜疑心の花が咲く。この世の中は、多分、自分が投げたものが返ってくるように作られている。ほんとうの意味での「見返り」は、相手の反応の中ではなく、自分の行為の中にある。

7・わからないことが「生きることの醍醐味」になる。


「そんなんで生きていけるはずがない!」と、いままで何回言われただろうか。その度に「そんなんで生きてきてしまっているのだが!」と、何回腹の内で思ったことだろうか。もちろん、これからもこんなんで生きていけるのかなんて、わからない。しかし「これからどうなるのかはわからない」ということは、会社員にとっても、主婦にとっても、高校生にとっても、誰にとっても同じことだ。わからないということは、フェアでいいねえと思う。一年前の自分が現在の自分の姿を想像できなかったように、時にはわからないことが不安にもなるが、根本的には「生きることの醍醐味」になる。

8・多分、幸せとは「なる」ものではなく「ある」ものだ。


その通りである。

9・生きるために一番大切なもの。


先日、SNSの投稿で「ドローンと一緒に世界一周したひと」の作品を目にした。半端ないクオリティの高さに、私は、無一物で日々を過ごしている自分自身に若干の恥じらいを感じた。自分も何かお洒落なことをしなければいけない、みたいな気持ちになってゴープロやらモバイルハウスやらグランピングやら、何かしら新しい道具を新調できないものかと考えた結果、やっぱり、そういう思考を持つことはやめた。

10・ただ「生きている」というそのことが、誰かの力になることもあるんだ。



引き算の美学である。何も持たない、何かをプラスするのではなく「限界まで自分を削ぎ落とす」ことの中には、誰かと争う必要もない、自分の正当性を主張したり、余計な見栄を張る必要もない平和な世界が広がっている。私には引き算の美学しかないのだ。「私には引き算の美学しかない」と思うことで、楽な気持ちになることができる。何かに追い立てられるようにやることよりも、楽な気持ちになれることの中に、私はある種の「安らぎ」を覚える。

前回の記事を投稿した後に、バンコク在住の女性から非常に素晴らしい一通のメールが届いた(記事の最後に転載します)。あまりにも微笑まし過ぎる母子のやりとりに、そして、エッジの効きまくっている中学一年生の男の子(彼は将来大物になるでしょう!)のレスポンスに、見ているこちらまで「今日はこんなに素晴らしいメールを読めたから、あとはもう何もなくていいや」的な嬉しさが湧き出して来た。


自分みたいな人間が同じ時代に生きているということが、生きていけるということが、それを見るひとにとってある種の安心感を与えることができるような、そういう生き方を続けていきたいのだと思った。特別な何かをする訳ではなく、ただ「生きている」というそのことが、誰かの力になることもある。何もかも失った時に残るもの、それは人間の生命だ。最後の最後まで、息の音が止まる瞬間が来るまで躍動を止めることなく刻み続ける、生命のリズムだ。

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坂爪さん

お久しぶりです!
バンコクの⚪︎⚪︎です。

さて、今日は坂爪さんにご報告したいことがあって、忘れないうちニーーーー!!!とメーラーを立ち上げております。

うちの中学1年生の息子の話です。

今朝(ついさっきです)、今日バンコクで行なわれる、「アジアで起業して活躍している方の講演会」に一緒に行かないか?と誘いました。

母親としては、「素敵な大人」に会わせて、話を聞かせたいという魂胆がありました。

そしたらですね

息子「もう、そういう成功した人の話は学校で嫌っていうほど聞かされているから、もう聞きたくないんだよ!!おまけにさ、みんないつも同じ話ばっかりだしさーーーー!!!(怒)」と。

私「え?どんなところが一緒なの?」

息子「だいたいみんなさぁ、周りの人と協力してとか言ってさー」

「前にさ、会ったじゃん、ママの知り合いの人さ(これ坂爪さんの事です)、あの人みたいにさ、仕事じゃない人の話がオレは聞きたいんだ。」

私「なんで??」

息子「お金じゃなくて人のためにやってる人とそうでない人とはさ、成長のスピードや到達点が違うんだよ」

「あの人(坂爪さん)みたいに、自分で世界をいろいろ見ている人の話をオレは聞きたいんだ」

・・・と。

朝からかなりの衝撃でした!

大人としては、突っ込みたい部分もありましたが、ちょっと感動した私がいました。

えーっと、文才がないのでホントうまく伝えられないのが歯がゆいんですが、私の誘った講演会に二つ返事でOKしてくれるより、嬉しかったなぁと今じわじわと感じています。

ちなみに、私は小さい人間なので、断られても「聞いてみないとわかんないんだから、一緒に行こうよ」とか、
「じゃ漫画買ってあげるから一緒に行こ!」とかしつこく誘いました(笑)

そしたらね
「オレはモノでつられるのはいやなんだよ!!」って言われちゃいました(笑)あはは、そうですよね(笑)ということで、退散いたしました(笑)

実は今日、息子13歳の誕生日なのです。
なんか感慨深かったです。
彼に出会えた事を改めて感謝した出来事でした。

・・・と、長くなりましたが(汗)
お伝えしたかったのは

「坂爪さん、息子に出会ってくれてありがとうございました!!
また息子と娘を連れて会いに行きます!!」

ということです。(笑)

そんなことを書きかけて今日のブログを見たら、シンクロでビックリ。

《こういう生き方もありなのだという、自分の存在が歴史的なひとつの僅かなサンプルになるような、そういう生き方をしたいと思っている。》

はい。
間違いなく息子のサンプルになっております。

最後まで読んでくださりありがとうございます!!

まだもう少し海外ですね!

素敵な時間になりますように!!

またお会いできる日を楽しみにしております!


⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎


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人生は続く。

静岡県熱海市伊豆山302
坂爪圭吾 KeigoSakatsume
TEL 07055527106 LINE ibaya
MAIL keigosakatsume@gmail.com

※※※ 「わたり文庫無料郵送の一冊」は、海外遠征のためしばらくお休みになります ※※※