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いばや通信

ibaya≪いばや≫共同代表・坂爪圭吾のブログです。わっしょい└( ^o^ )┐

【OOL-シンガポール】生活に最低限必要な10の荷物と、個人的におすすめの逸品。

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ゴールドコーストを経由してシンガポールに入った。台湾の台風の影響で飛行機が8時間ほど遅れ、シンガポールの予定が頓挫するばかりか、チャンギ空港で夜を明かす羽目になってしまった。しかし、不運は不運だと思えば不運になるが、絶好のチャンスだと思えば絶好のチャンスにもなるし、修行(遊び)だと思えば修行(遊び)にもなる。どうせならば「どこでも眠れる身体になろう」ということで、快適な野営の方法を模索していた。

身も蓋もない話をすれば、快適な方法よりも「快適な身体(快適な精神)」であることの方がよっぽど重要になる。急性胃腸炎の状態で野営を楽しむことはできないし、実の父親が危篤との知らせを受けている状態でスヤスヤと眠ることはできない。健康な身体と健康な精神があってこその野営だ。そして、突然の空港泊などの場面で非常に活躍する最高の逸品がある。最近の自分の所持物と共に、簡単に紹介させていただきます。

生活に最低限必要な10の荷物。

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1・スノーピーク「ヴォレ25」
2・モンベル「コンパクトマルチシート」
3・スキンズ「A200ロング(上下)」
5・iPad
6・マネークリップ
7・各種充電器
8・三日分の服と下着
9・各種洗顔用具
10・本(老子の思想)

1・スノーピーク「ヴォレ25」

基本的な荷物はすべてこのリュックにいれて運んでいる。今年の冬頃には「バックパックなんてダサい!」ということで、すべての荷物をトートバックに入れて『バックパッカーよりもトートバッカー』などとほざいていたけれど、いまではこちらのリュックを使用している。冬にトートバックを愛用していた本当の理由は、着ていたコートにリュックが似合わなかったからだ。

これは完全に余談だけれど、最近のファッションテーマは「家がありそうな人」である。誤解を恐れずに言うと、わたしは自称旅人やバックパッカーの人たちとあまり仲良くなることができない。「坂爪さんも旅をしているんですよね?」などと言われると「してねーし!(家がないだけだし!)」と思ってしまう。パッと見では普通に生活していそうなのに、実は家がない、というギャップをどれだけ演出できるかに重点を置いているために、出来る限り荷物の量は減らしたいと思っている。

(余談を重ねると、このリュックは福島県に住む方からスノーピーク本社にて購買していただいた。福島県に足を向けて眠ることはできない)

2・モンベル「コンパクトマルチシート」

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今回のブログ記事を書こうと思った最大の動機は、これだ。私は幾度となくこの商品に助けられた。緊急時におけるエマージェンシーシートのようなものであり、薄いアルミホイル的なものでできているために、これで全身を包めば羽毛蒲団ばりの温熱を維持することができる。

いままで様々な場所で野宿をしてきたが、基本的にはリュックを枕代わりにして、全身をこのシートに包んでダイレクトに床の上で寝ていた。もちろん、コンパクトな寝袋やマットレスなども販売されてはいるものの、あれらは非常に高級である上に荷物も増える。噂によれば布団は柔らかいよりも硬い方が身体に良いとも聞いたので、床で寝ても完全に疲れがとれるボディになったら最強だ、ということを思い立ってからは基本的にはこれだけでどうにかなっている。

別に「野宿なんてしねーよ!」という人でも、機内の冷房が効きすぎている際はブランケット代わりになるし、海辺や公園などで広げればレジャーシート代わりにもなる。これだけ多用で、これだけコンパクトであるにも関わらず、1000円程度の非常に手頃な値段で手に入る。「どこでも眠れる」ことは強さだ。緊急時の備えに買っておくのも良いだろうし、試しに羽田空港などで朝焼けを待ちながら野宿をしてみるのも貴重な体験になると思う。


3・スキンズ「A200ロング(上下)」

これも持っていて非常に良かったと思えるグッズのひとつだ。要するに高性能のタイツであり「着るマッサージ」とも言われていて、ロングフライトの際もこれがあれば疲労を最小限に抑えられる。高城剛氏も「皮膚が一枚増える」ようなものだと言っていたが、まさにその通りで、実際に着てみると「うおー!」という言葉に出来ない感動に包まれる。

この商品の難点は非常に高額であるということで、上下で買うと合わせて二万円以上する。私は、これを、去年のクリスマスに名古屋に住む非常に心優しい方から購買していただいた。名古屋に足を向けて眠ることができない。日常的な姿勢も矯正されるので、気になる方は是非調べて見てください。

4・iPhone5s


ブログやTwitterなどで使用している写真は、すべてiPhone5sで撮影をしている。もう少し綺麗な写真が撮れたらなあとは思うものの、これはこれでそれなりの役割を果たしてくれているためになかなか新しい機種を購買する気持ちが起こらない。

思えば、iPhoneの登場により「金をかけなければできないこと」というものが一気に減少したような気がする。Googleマップがあれば道に迷うこともないし、動画の閲覧や英会話の勉強はPodcastで無料で可能になり、世界中にWi-Fiは飛び交っていて、電話も無料、航空券の予約も一発、電子書籍やブログやラジオなどの情報発信もほとんど無料、これは百年前の王様がどれだけ求めても味わうことができなかった贅沢であり、ものすごい時代に生きているのだということを実感する。

5・iPad

私はパソコンを持参する代わりに、キーボード付きのケースを付けたiPadを持ち歩いている。iPhoneの電池が切れた時の代わりにもなる(充電器も同じ)し、ブログ記事の更新や長文メールの返信などは、基本的にiPadからしている。

このiPadも、新潟に住む私の姉の旦那さんから「どうせお前は無力なんだろ?」ということで、去年の春頃に購買していただいた。それ以来、私はパソコンを所有することをやめた。パソコンがなくても何も困ることは起きていないが、新潟に足を向けて眠ることができなくなった。

余談だけれど、先日訪れたバルセロナの小学生たちは、教科書の代わりにiPadを持って登校していた。すべての教科書はiPadに入っているために、iPadさえあればすべてが事足りるのだ。出版社は大変になるだろう。親からしてみれば学年ごとに大量の重い(高額な)教科書を買う必要がなくなるために助かるのだけれど、賛否両論あるらしい。しかし、時代はそういう方向に向かっているのだと思う。

6・マネークリップ

STORUSというブランド(?)のマネークリップを愛用している。紙幣以外にも五枚までカードを挟めるようにできているために、一番表側にそれとなくエポスのゴールドカードをちらつかせてはいるものの、完全に見栄で、中身は空っぽだ。小銭はそのままポケットに入れる(それがワイルドだと思っている)か、溜まると鬱陶しいのでレジ横の募金箱にスラムダンクしている。

7・各種充電器

母親譲りの巾着袋に入れて持ち運んでいる。これも完全に余談だけれど、稀に「坂爪さんは捨て子なんですか?」と尋ねられることがある。が、そんなことはない。新潟に帰れば普通に両親は元気に暮らしているし、仲も悪くない。ただ、だからといって両親が私の活動(?)を理解している訳でもない。顔を見るたびに「お前はいつまで馬鹿をやっているんだ」と言われてしまうが、私も私で「いまに見ておれ」と不敵な笑みで返している。お互いが「元気でいてくれたらそれでいい」と思っている。理解はないけれど、愛はある。それだけで充分なのだと思っている。

8・三日分の服と下着

圧縮袋に三日分の服と下着を詰めて運んでいる。正直に言えば、たいして汗をかいていない日などは連続して同じ服を着ている。数少ない服で暮らす最大のメリットは「着る服を選ぶ時間がなくなる」ことであり、基本的にはローテーションなので今日は何を着ようかな、などと悩む時間が人生から消えた。誤解されると困るが、私は消費活動を否定したい訳では微塵もなくて、基本的には買い物は好きだ。新しい服を選ぶ時などは非常にわくわくする。自分に似合う服が安く手に入った時などは、大勢の人の目の前でダンスをしたいような気持ちにもなる。

ここでお勧めしたいのがユニクロの「ライトダウンジャケット」で、先日、はじめてこの類の商品を購買したのだけれど、想像以上の出来の良さに何度も助けられた。移動が多い生活は寒暖の差も激しく、昼間は半袖でも夜にはコートが必要になる場面も多い。そういう時に、さっと取り出せて荷物にもならならこの商品が活躍するシーンは多い。色は青だ。

9・各種洗顔用具

いつでも飛行機に乗れるように、ジップロックに洗顔用具を詰めて持ち歩いている。とは言っても歯ブラシと髭剃り程度であり、シャンプーやクリーム類などは持参していない。当初は「シャンプーを持ち運ぶのは面倒くさいなあ」などと思っていたが、色々と調べてみると『湯シャン』なるものを発見して、試してみたらどうにかなった。あったらあったで助かるのけれど、なければないでどうにかなるということを知ることの中には新鮮な楽しさがあった。

これも余談だけれど、わたしは手拭いを愛用している。バスタオルなんて、とてもじゃないけれどかさばるために持ち運べない。手拭いの速乾性は異常だ。そして、だからこそホテルなどでバスタオルが自由に使える時などは「最高に贅沢な気分だ!」というような気持ちになる。要するに裏表であり、野宿も同じだ。野宿はまるで快適ではない。しかし、だからこそ翌日はホテルのベッドで眠れた時などは「極楽浄土はここにあり」という気持ちにもなる。闇があるから光があるのだ。

10・本(老子の思想)

「坂爪さんは老子に似ていると思うんです」という言葉と共に、東京に住むオリエンタルガールから貸していただいた。紀元前に書かれた随分と昔の本であるにも関わらず、酷く根源的なことが書かれている。当時、まだ飛行機も船も車も何も無かった時代に、これだけの普遍性を獲得できることには敬服する。

去年の今頃、私は日本全国47都道府県を巡っていた。そして、今年に入って世界各国を巡るようになり、多分、来年からは「自分の内面を巡る」ターンに入るのだと思う。稀に「坂爪さんはいろいろな場所に行けて良いですね」などと言ってもらえるが、海外で自由の風を感じることは簡単だ。重要なのは、俗世の中でも自分を保つこと、精神世界を拡張すること、そして、人間全体として膨れ上がることの中にある。

まとめ「(別に真似をする必要は微塵もないけれど)なければないでどうにかなる」

家のない生活をはじめて、およそ一年半の時が流れた。このような生活がいつまで続くのかもわからないし、明日になったら突如として家を持つようになるのかもしれない。ただ、この生活をしていなければ絶対に会得しなかったであろう幾つかの発見があったことは確かだ。

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そのうちのひとつが「なければないでどうにかなる」ということだ。家も、金も、バスタオルも、なければないでどうにかなる。別に「持たない」必要はないけれど、持たない生活を試してみることの中には楽しさがある。あることを楽しむことには慣れてきたけれど、ないことを楽しむためには知恵がいる。この「知恵を働かせている感」が脳味噌のある部分を刺激して、楽しさを感じる何かを分泌しているのかもしれない。

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もちろん、日々のすべてが喜びに満ち溢れている訳ではない。寂しくなる時は寂しくなるし、自分の無力感に打ちのめされる瞬間もあれば、悲しんでいる人に何も声をかけることが出来なかった苦しさもある。ただ、それらは記憶として蓄積される。その瞬間はわからなかったことでも、時間の経過と共にわかることがある。


私には、過去に半年間寝たきりの状態だった時期がある。生きていれば色々と面倒なこともある(泣きたくなることもある)けれど、それでも、あの頃に比べれば全然マシだ。誰にでも、そういう地獄の時期があったと思う。それでもいま、こうして無事に生きているということは「どうにかなってきた」ことの最大の証明であり、人間は、自分が思う以上に様々な問題を乗り越えられるようにつくられている。自分を信じるということは、多分、自分に宿る生命力を信じるということだ。


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人生は続く。

坂爪圭吾 KeigoSakatsume《ibaya》
LINE:ibaya  keigosakatsume@gmail.com