いばや通信

ibaya《いばや》共同代表・坂爪圭吾のブログです。

最近、超凄いと思った女子大生の話。 - 世界を拡張する3つのスキル -

私は現在、「他力本願でどこまで行けるかツアー@東京」を自主的に開催している。所持金が限りなく少ないので、さまざまな人にご飯をご馳走してもらったり、宿を提供してもらうことでライフラインを確保しながら、東京のいたるところでふらふらしている。

ちなみに今夜は、シェアハウスの住人の方に宿を提供してもらう代わりに、そこの共同キッチンで私がティーチャーを務める料理教室を開くことになった。私は4年前から自ら料理教室を主宰していたので、そのスキルが非常に役に立った。生きていて良かった。

そして、私は昨日、超絶素晴らしい女子大生の方との出会いを果たしてしまった。

様々な方に食事をご馳走してもらうことでどうにか生き抜いている私は、昨日、新潟の大学に通っている女子大生の方にランチをご馳走してもらった。新潟は美人が多い。たまたま就職活動中で東京に来ていた彼女は、もちろんリクルートスーツを着ていた。

私は常々「リクルートスーツは人間性を剥奪する」なんて思ったり実際に口にしていたりしたのだけれど、彼女と出会ったおかげで私の考え方は一気に逆転した。私は彼女に完全に打ち負かされて、魂の血反吐を吐き流し、そして彼女のセクシーな脳味噌に完全にノックアウトされてしまった。

彼女は言う。

リクルートスーツって、今の時期しか着れないもの。これはある種の『(私は就職活動中ですよという)サイン』みたいなものだから、私はカフェとかでリクルートスーツを着ている女子を見つけると、いきなり話しかけてしまうことがある。私服で話しかけると宗教とかに間違われるけど、同じ状態の人間同士だから話が弾むし、就職活動のおかげで仲良くなれる人が増える。だから、私はすごい楽しい」

私はアゴが外れた。なんて素晴らしい考え方なのだとアゴが外れまくりました。

そして私は自分を恥じた。「リクルートスーツは人間性を剥奪する」とかどこまでも度量の狭い発言や思考を繰り返していた自分を恥じた。どのような状態だって、その状態を「楽しめる」「面白がれる」「最高の形で活かす事が出来る」人間ほど、私には魅力的に見える人間はいない。

彼女との会話は続く。話題は「自由と安定のどちらを求める?」みたいなものだった。

ここでも私の目からウロコが落ちまくった。ざっくりまとめると、私は彼女に「自由と安定のどちらを求める?」と尋ねた。すると彼女はしばらく考えたあとに、「そもそもで、その質問自体がナンセンスだと思う。どっちも求めてもいいじゃん!」的な発言をしてくれて、私のアゴは再び外れた。まさにその通りだと思った私は、またしても自分の度量の狭い考え方を頬を赤らめて恥じた。

さらに彼女はたたみかける。

「そもそもで、『女子大生』とか『就活生』みたいなカテゴライズがナンセンスなんだと思うんです。例えば『私は大学生です』とか言うと、それを聞いた人は私を『大学生』フィルターで見てくる。だけどみんな同じ人間だし、大学生だって色々いるし、そういう余計なフィルターは邪魔になることの方が多い」

「希望の職種とか聞かれても、正直よくわからない。私は人と話すのが好きだから、とりあえず今は多くの社長とかと会える『コンサルティング会社』とか受けているけど、これは別にコンサルがものすごいしたい訳じゃなくて、それなのに『コンサルティング会社を希望します』っていうと、例えば私をそういうフィルターを通して見てくる。職業で人を見るんじゃなくて、その人が好きなものとか、大事にしている価値観を通じて話をした方がいいと思う」

私のアゴは銀河の彼方へ飛翔した。なんて素晴らしい女性なんだ!!ワッフルホイホイ!!ワッフルホイホイ!!

さらに彼女は言う。「私は、この世の中にはいろいろな人がいてもいいと思う。いろいろな役割の人がいて、いろいろな係りの人がいて、だけどそれを受け入れられなくなると他人をディスったりお互いに排除しあうようになってしまう。そういうのはもったいないと思う。いろいろな人がいたほうが世界はカラフルだし、それを受容できる人間になりたいなあって思っています」

どこまでも聡明でどこまでも綺麗なハートで、私は完全に惚れてしまった。

私が彼女から学んだことは、自分の狭い世界を拡張してくれる、以下の3つ考え方だ。

①どのような状態だとしても、その状態を「楽しめる」「面白がれる」「最高の形で活かす事が出来る」人間にこそ魅力は宿る。世界は拡張する。

②カテゴリーに分けて人を見るのではなく、その人が好きなものや、その人が大事にしている価値観などを知ろうとすれば、世界は拡張する。

③いろいろな役割の人がいるのだと認識する。元気な人がいれば暗い人がいてもよくて、「こうあるべき」という呪縛から自由になれば世界は拡張する。

本当に素晴らしいランチタイムだった。この3つの考え方は、どれも本当に重要なものだと思う。グウの音も出ずにひたすらアゴを飛ばしまくっていた私は、清々しい敗北感に満ちてランチタイムを終了した。美しくて素晴らしい女性だった。結論。坂爪圭吾はどこまでも器の小さい男でした!!きゃー!!

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坂爪圭吾 KeigoSakatsume/ibaya
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